今まではおもに日本(北半球)を観測地点として見てきました。ここでは、日本以外の地点でも星がどのように見えるか考えてみます。
北極星の高度
北半球ではほぼ真北に北極星が見えますね。
北極星を目印にすると、北半球のどこにいても
「どちらが北か」がわかります。
それだけでなく、北極星の高度をはかると、
その地点の北緯もわかります。
大変便利なので、覚えておきましょう。
北極星の高度 = その地点の北緯
※北極星はとても遠いので、観測地点には
図のような方向から北極星の光がやってきます。北極星の高度と北緯が等しくなる図形的な
証明は下のボタンをクリックしてみてください。※たとえば、北緯35°の地点では、
北極星の高度は35°となります。
世界各地の星の日周運動(参考)
日本で観測すると、星の日周運動は「北の空は北極星を中心として反時計回り」「南の空は東から西へ」という運動でした。
星は地球上どこでもこのような日周運動をするのかどうか、考えてみましょう。
地球の自転の向きは地球上どこでも変わらず、西から東
↓
地球上のどこでも星の動きは東から西地球上の5地点で考えてみます。
北半球の観測者
北極星の高度はその地点の緯度北極点の観測者
北極星の高度はほぼ90°(ほぼ真上)赤道上の観測者
北極星の高度はほぼ0°(地平線ぎりぎり)![]()
・北極点
・北半球(北緯23.4°以上)
・赤道上
・南半球(南緯23.4°以上)
・南極点の観測者になったつもりで想像してみてください。
緯度が同じ地点では、星の動きも同じだと考えられます。
南半球の観測者
北極星は見えない南極点の観測者
北極星は見えない
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