「入射角=反射角」となるように作図すれば光の道すじは求まりますね。ここでは具体例を見ていきましょう。

鏡を2枚直角に置いた場合

鏡が1枚ならふつうに反射光を考えればいいですが、2枚になるとどうなるのか考えてみましょう。

例として、図のように鏡を2枚直角に
置いたときを考えてみます。
鏡にはMとMという名前をつけておきます。

図の点Pの物体は点Qから見ると、

・どこに見えるか(像はどこにできるか)
・光の道すじはどうなるか

をおさえていきましょう。

ここでできるPの像は全部で3つです。まず、それぞれの鏡1枚ずつについて考えていきます。
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。

まず鏡Mについて考えてみます。

鏡に対して物体Pと対称の位置に像が
  できますね。(P
前ページのように作図すると光の道すじは
  こうなります。
Pから出た光は鏡Mに反射してQまで届きます。

次に鏡Mについて考えてみます。

鏡に対して物体Pと対称の位置に像が
  できますね。(P
前ページのように作図すると光の道すじは
  こうなります。
Pから出た光は鏡Mに反射してQまで届きます。

ここまではOKですね?
難しいのは2回反射してQに届く光の道すじです。

鏡Mがつくった像Pが、鏡Mによってもう一度鏡に対して像Pと対称の位置
  像をつくると考えます。(P
Pを物体あつかいしてPからの光の道すじを作図し、鏡Mで反射するようにPからの
  入射光をかきこめば、2回反射してQに届く光の道すじが作図できます。
  鏡Mに映った像(P)と鏡Mに映った像(P)は、1回反射しているので左右反対に
  見えますが、2回反射してできた像(P)は左右反対にはなりません。

全身を映すには

全身を見るために鏡はどのくらいの大きさが必要か考えてみましょう。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
頭の先からつま先まで見えれば
  全身が見えていることになります。
  頭の先やつま先からの光は鏡で
  反射して図のように進むと考えら
  れますね。

ということは、鏡はこの範囲だけで
  全身の像を映すことができます。

「入射角=反射角」なので、図の
  ように考えると、鏡は身長の半分
  あればいいですね。

鏡からの距離を変えてみても、やはりこのような光の進路になるので、どの距離に立っていても全身を映すには身長の半分の大きさの鏡が必要だということになります。

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