光はふつう直進しますが、物体にあたって反射したり、違う物質に進むとき屈折したりします。
ここでは光の性質をつかみ、凸レンズがつくる像が作図できるようにしていきましょう。

光の反射

反射とは、光が鏡などの物体の表面にあたってはね返る現象のことです。
光がどのように反射するのか、きまりをおさえましょう。

   光の反射の法則   入射角=反射角

入射角
  鏡などの物体に立てた垂線入射光のなす角

反射角
  鏡などの物体に立てた垂線反射光のなす角

注意:
鏡と光のなす角ではないことに気をつけましょう。

反射による像

【例題】 

物体AはBから見ると
どこにあるように見えるか。

また、Aから出てBに届くまで
の光の道すじを作図せよ。

 

像は鏡に対して物体Aと対称の位置に映ります。これは経験で知ってますね。
光の道すじは「入射角=反射角」にするにはどう作図していったらいいか、作図方法を覚えておきましょう。

作図方法

@
 鏡に対してAから垂線をひき、
 垂線の延長線上にAから鏡
 までの距離と等しい点A’(像)
 の位置を決める。

A
 A’
B(目)を直線で結ぶ。

B
 線分A’Bと鏡の交点をO
 すると、 「A→O→B」が
 光の道すじとなる。

わたしたちの目は「光は直進してくるもの」と認識しています。
そこで、Aからきた光はまるで鏡の向こうから発しているように見えてしまいます。
これが「鏡に映る」ということです。

なお、鏡に映る像は虚像です。※虚像…スクリーンに映らない像

「見る」ということ

ふだんわたしたちが見ている物体の姿は、
光がその物体にあたって反射した反射光が
目に入ったものです。

だから今後、物体の見え方を考えるときは、
物体が光源でなくても物体から光が発せら
れた
と考えてOKです。

(参考)
太陽光線などのように色がないように見える光は、白色光線といって、実はたくさんの色が混ざっています(プリズムに通すと色が分かれて見えます)。
物体は自分と同じ色以外の光を吸収してしまうので、その物体の色と同じ光だけが目に届き、色が認識できます。
(例:赤い物体は赤い色以外の色の光を吸収するので、「赤く」見える

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