化合の中でも、酸素と化合することをとくに「酸化」といいます。3年生でくわしく習います。3年生の内容はこちら

酸化酸素と結びついて新しい1種類の物質ができる化学変化

スチールウールの燃焼

実験の結果 反応前
(スチールウール・銀白色)
酸素(空気中にあった)

反応後
酸化鉄(黒色)

燃焼
 
熱や光をともなう激しい酸化

確かめ方 反応前(

・光沢がある
・弾力がある
・電気を通す
・塩酸に入れると泡(水素)が出る
・磁石につく

    

反応後(酸化鉄

・光沢がない
・弾力がなく、もむと粉になる
・電気を通さない
・塩酸に入れても変化なし
・磁石につかない
・化合した酸素のぶんだけ
 質量がふえる

鉄 + 酸素 → 酸化鉄

※スチールウールは鉄でできています。繊維状なので、空気と接する部分が多くなり、この鉄なら燃やすことができます。
なお、「さびること」はおだやかな酸化で、「さび」は酸化鉄です。

銅の酸化

実験の結果 反応前
(赤かっ色)

反応後
酸化銅(黒色)

確かめ方 反応後は化合した酸素のぶんだけ質量がふえ、金属の性質を失う
実験の注意 加熱後のステンレス皿は熱いので、やけどに注意する。
銅 + 酸素 → 酸化銅

※このほかにマグネシウムが酸化(または燃焼)しても反応後の酸化マグネシウムは酸素のぶんだけ質量がふえます。
酸化するとやはり金属の性質を失います。

還元酸化物から酸素をうばう化学変化

酸化銅の炭素による還元

実験の結果 反応前
酸化銅(黒色)
炭素(黒色)

反応後
(赤かっ色)
二酸化炭素
 
(気体)

酸化銅は還元されて銅に、
炭素は酸化されて二酸化炭素になる

還元は酸化と同時に起きる

確かめ方 二酸化炭素
石灰水が白くにごる


たたくとのびる こすると光る 電気を通す →金属の性質を持つ

実験の注意 石灰水が逆流しないように、火を消す前にガラス管を石灰水からぬいておく
  (加熱された試験管が急に冷えて割れるのを防ぐためです)
酸化銅 + 炭素 → 銅 + 二酸化炭素

※酸素は銅よりも炭素と仲がいいので、炭素が酸化銅から酸素をうばって、炭素自身が酸化し、二酸化炭素となります。

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