テストでは、いつも反応後の物質名まで明示されているとは限りません。反応前の物質から、反応後の物質を推測するテクニックをマスターしましょう。

燃やすとは

【例題1】 水素を燃やした。この反応を化学反応式で表せ。

【例題2】 炭素を燃やした。この反応を化学反応式で表せ。

燃やすとは…燃焼は激しい酸化のことです。 燃やす=酸素と化合 と考えます。
反応前には、酸素があった
ということです。

では、反応後は何ができるでしょう。反応前の物質がふくむ原子で想像します。

【例題1】の場合

水素と酸素があった→その中の原子HO
H
Oから何ができるか、知っているものはないか考えます。

H2O(水)ができますね。

ここまで分かればあとは化学反応式をつくるだけです。
水素+酸素→水
より、 2H2O22H2O

【例題2】の場合

炭素と酸素があった→その中の原子CO
C
Oからできるもので、有名なのはCO2(二酸化炭素)ですね。

炭素+酸素→二酸化炭素より、 C+O2→CO2

有機物の燃焼

【例題3】 エタノール(C2H6Oを燃やしたときの化学反応式をかけ。

   

CHOという形の化学式で表されるのは
有機物」と呼ばれる物質のひとつです。

  Cをふくむ…燃える(酸化する)とCO2(二酸化炭素)ができる
  Hをふくむ…燃える(酸化する)とH2O(水)ができる

この形のものが完全に燃えると水と二酸化炭素ができます。

化学反応式をつくっていきましょう。

@エタノール+酸素→水+二酸化炭素

A  C2H6O +  O2 →  H2O +  CO2

B 有機物の燃焼の場合、C→H→Oの順番で数を合わせていくとうまくいくことが多いです。

しかし、原子の数が多いとモデルで考えるのもタイヘンになりますので、そういうときは左メニューの「係数のつけ方(参考)」を参考にしてください。

Cに注目:
右辺の が1個少ないので、
右辺の を1個増やす。
Hに注目:
右辺の が4個少ないので、
右辺のを2個増やす。
Oに注目:
左辺の が4個少ないので、
左辺の を2個増やす。
左辺と右辺で
同じ種類の原子の数が同じになりました。

これを化学式にもどして、 C2H6O+3O2→3H2O+2CO2

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モデルの組み立てを練習するための教材をFlashで作りました。(約48kB)

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