化学反応式は読みとりも大事です。「反応前の物質がどんな化学変化をしたのか」とか「関わった分子や原子の数の割合」も読みとります。

化学反応式の読みとり

【例題】水素分子100個酸素分子100個を混ぜて化合させた後にできる水分子は何個か。

化学反応式をつくってみましょう。

@反応前は水素と酸素、反応後は水
   水素 + 酸素 → 水

A化学式におきかえて        
    H2 + O2 → H2O

B両辺で同じ種類の原子の数を合わせて
   2H2 + O2 → 2H2O

2H2 + O2 → 2H2O

これを読みとります。係数に注目しましょう。

 2個のH21個のO2
 化合して2個のH2O
 なった。

  

という意味だということがわかります。
水素分子2個と酸素分子1個で合計3個の分子が、反応後は2個の水分子になってしまいました。
化学変化は原子の組み合わせが変わるため、分子の総数も反応前と後では変わってしまうこともありますね。

水素分子100個に対しては、半数の50個の酸素分子が必要で、
できる水分子は水素分子と同数の100個

ということになりますね。酸素分子が50個余ってしまうこともわかります。

  ※解答は半角数字で入力してくださいね。

@水分子200個を電気分解したら水素と酸素が発生した。発生した酸素分子は何個か。   

A炭素原子500個を完全に酸化させた。できる二酸化炭素分子は何個か。

B水素分子300個を完全に窒素と化合させてアンモニアをつくったとする。アンモニア分子は何個できたか。(少々難問)

※Bのヒント…「水素+窒素→アンモニア」の化学反応式を作ってから考えましょう。
ドラッグすると化学反応式が見えます→
3H2+N2→2NH3

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