では、化学反応式をつくってみましょう。基本のつくり方をマスターしてください。
化学反応式のつくり方のポイントと注意点
・→の左辺と右辺で原子の種類と数を等しくする
化学変化は原子の結びつく相手が変わるだけですね。・化学式の形を変えずに係数だけで調整する
化学式の形を変えてしまうと、その物質を表さなくなります。・係数はもっともカンタンな整数にする
比のときと同じです。・化学反応式では「=」を使わず、変化を「→」で表す
反応前の物質と反応後の物質は違うものなので、「=」は使えません。
化学反応式のつくり方
【例】水を電気分解したら水素と酸素が発生した。
この化学変化を化学反応式で表してみましょう。
@反応前の物質は何と何か、反応後の物質は何と何かを読みとる。
この場合、反応前…水だけ 反応後…水素と酸素
わかっていればいいですが、 水→水素+酸素 と表しておくといいですね。
A物質名を化学式で表す。以後、化学式の形は変えないようにしましょう。
水はH2O、水素はH2、酸素はO2だからH2O → H2 + O2
B→の左辺と右辺でそれぞれの種類の原子の数を合わせる。
H2O → H2 + O2 をモデルで考えてみましょう。
![]()
右辺の
が1個
多いので左辺の
を1個
増やす。![]()
右辺の
が2個
足らなくなってしまったので、右辺の
を1個
増やす。![]()
これで反応前と反応後でそれぞれの種類の原子の数がそろった。
反応前は水分子2個、
反応後は
水素分子2個、酸素分子1個
をもとの化学式にすると…2H2O → 2H2 +O2 これで完成!
【化学式の形を変えないために】
数を合わせるために増やせるのは、か
か
だけですね。
化学反応式をつくってみましょう。解答ボタンをクリックすると答えが出ます。
@鉄(Fe)と硫黄(S)を化合させて、硫化鉄(FeS)をつくった。
Aマグネシウム(Mg)を酸素(O2)と化合させたら、酸化マグネシウム(MgO)ができた。
B酸化銀(Ag2O)を加熱したら、銀(Ag)と酸素(O2)に分解した。
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