原子のつくり(参考)

「原子と分子」の項目では、原子とは「これ以上分けることができない最小の粒」と習いましたが、実は「原子核」と「電子」でできています。
原子核の質量や電子の数は、原子の種類によって決まっています。

原子核…+の電気をおびている。

電子……−の電気をおびている。
   原子核のまわりに存在してい
   て、原子核に比べてとても
   小さい。

原子は全体として電気的に中性になります。


【例】図は水素原子とヘリウム原子の原子モデルです。

金属のつくり

電流を通す導線は金属でできています。「電気をよく通す」のは金属の性質のひとつですね。

金属の原子は規則正しく並んでいるが、一部の電子が原子から飛び出して自由に動き回る。

自由電子
 原子から飛び出して自由に動き回る電子

その金属の両端に電圧をかけると自由電子はいっせいに電源の+極の方向に動いていく。

電子は−の電気をおびているので、+に引かれる

電流の正体…金属の中の自由電子の流れ

金属は自由電子があるから電流が流れやすいのです。

「電流の向き」と「自由電子の流れる向き」

電流の正体は自由電子の流れでした。

向きは

電子の流れ…−極側→+極側
 電 流 ……+極側→−極側

でお互いに逆向きです。

※電流の研究が始まったころ、電流は「+の電気をおびた粒子の流れ」だと思われていました。
電流の正体が電子(−の電気をおびた粒子)の流れだということが発見されても、それまでの電気の法則を活用するために、今でも
電流は+→−ということにしているのですね。

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