土地が盛り上がったり(隆起)、沈んだり(沈降)して、大地はたえず変動しています。
また、堆積による地層の形成も、水や風などによる侵食でも地形は変わっていきます。
ここでは、以前教科書にあった大地が変動していくようすと原因について紹介しましょう。

大地が力を受けると

しゅう曲…地層が押し曲げられて波打つ現象

ふとんがたたまれたようなしゅう曲になると、
地層の逆転が起きます。

断層…地層が切れてずれる現象

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。

地層が力を受け、岩石がこわれて地層に切れ目が入ります。

左右に引っぱる力がはたらいたときは、
 上になっている側の地層がずり落ちます。
 (正断層

左右から押される力がはたらいたときは、
 上になっている側の地層がはい上がります。
 (逆断層

断層面に平行に力がはたらく場合は
 横にずれます。(横ずれ断層
   相手側が左にずれたとき…左ずれ断層
   相手側が右にずれたとき…右ずれ断層

力を受ける原因のひとつには、地震やプレートの移動が考えられます。プレートについてはこちらで確認してください。

地殻の隆起と沈降

隆起…土地が盛り上がって高くなること
    大規模な隆起は山脈をつくります。

河岸段丘…河川のある土地の隆起によってつくられた階段状の地形

どのようにしてできるのか、見てみましょう。
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
川が流れています。

土地が隆起しました。
  川はもとの高さまで川底を掘り下げます。

もとの高さにもどった川は
  再び川原をつくります。

このくり返しでだんだん階段状の地形になっていきます。上にあるほど古い川原ということです。

沈降…土地が沈み込んで低くなること

隆起や沈降の原因としては、地層のしゅう曲プレートの沈み込みとはね返り断層などが考えられます。

海の深さ(海岸線)の変化

長い期間のうちには海岸線の位置は変化します。

 

 


  海進…海水面が上昇すること
陸から見て海岸線がこちらに進んできています


 海退
…海水面が下降すること
陸から見て海岸線があちらに退いていきます

海水面が下降する原因

・寒冷な気候で海水が氷河となって海水が減る(地球的規模)
・地殻が隆起する(局所的)

海岸段丘…海退によってつくられた階段状の海岸

どのようにしてできるのか見てみましょう。
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。

打ち寄せる波で海岸が侵食されます。

海岸が隆起したか、海水が減ったか
  の原因で海退が起きると、平らになっ
  た海底が新たな海岸になります。

さらに海退がすすむと、階段状の海岸
  ができます。

上にあるほど古い海岸ですね。

海水面が上昇する原因

・温暖な気候で氷河がとけて海水が増える(地球的規模)
・地殻が沈降する(局所的)

例…リアス式海岸多島海大陸だななど

整合・不整合

地層はふつう、海底でつくられるもので、平行に連続的に重なっていることが多いです。ときには不連続に重なっている部分もあります。

整合安定な環境のもとで堆積が連続して行われたときの地層の重なり方
    地層が隆起などの原因で水平より傾いていても、きれいな層になっているときは整合です。

不整合…上下の地層の間に不連続な面が見られる場合の地層の重なり方
    地層と地層の間がでこぼこになっているところが不整合面です。

どのように不整合面ができるのかを見ていきましょう。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。  

海底で水平に堆積物がつもって整合な地層ができました。

土地が隆起して、陸地となりました。

風化したり侵食されたりして表面がでこぼこに
  なりました。

土地が沈降して再び海底となりました。

表面に再び堆積物がつもって地層をつくります。

海進は徐々に起こるのがふつうですので、不整合面の次に
堆積したものが「れき」であることが多いです。

不整合面は、その地層が一度陸になった証拠となります。
観察できる地層は隆起して陸地となったものですね。
ということは、過去に何回か不整合があったとすると、最後の不整合からもう一度隆起して陸地となったものが観察できます。

隆起の回数=不整合面の数+1

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