地層と堆積岩
工事で切り出された土地やガケなどで地層の重なりを目にすることがありますね。この地面の下も、長い年月を経て層になっています。
ここでは、地層をつくる堆積岩や地層のでき方などをおさえ、地層の読みとって、その土地の過去に何があったのか、推理していきましょう。
堆積物がつもって地層ができる
堆積物…れき・砂・泥・粘土、生物の死がい、海にとけていたもの、火山噴出物など
れき…粒の直径2mm以上の石ころ
砂…粒の直径0.06〜2mmの石の破片
泥・粘土…粒の直径0.06mm以下の破片いろいろな堆積物が下から順番に層状につもって地層ができていきます。
ふつう、表面をならすように堆積していくので、地層は水平にできていきます。
その時代での生物の化石・火山灰がふくまれる層もあります。←特徴があるのでかぎ層と呼ばれます。
地層の特徴
ふつう、下にいくほど古い時代の地層
ふつう、水平に堆積
化石や火山灰をふくむことがあるただし、大地に大きな力が加わったりして地層がゆがんだり逆転したりすることも多いです。
興味のある人は「大地の変動」の項目で確認してください。
地層の大部分は海でつくられます。
おもに川で運搬されてきたれき・砂・泥・粘土が河口付近〜沿岸で堆積してできます。
堆積のしかた
岩石の破片を水に入れてよくかき混ぜ、静かに放置すると粒の大きいものから先に沈んでいきます。
これと似たようなことが海底で起こります。
粒の大きさと海の深さ
「堆積物の粒の大きさ」と「海の深さ」「海岸からの距離」との関係をおさえましょう。
川に運ばれてきたれき・砂・泥などが河口から海に入ると、大きい粒ほど早く沈み、小さい粒ほど遠くまで運ばれます。
また、表面をならすように堆積するので、堆積物は水平に堆積していきます。
堆積物は次に堆積したものの重みで固められて徐々に堆積岩となっていきます。堆積岩については「堆積岩」の項目で確認してください。
また、どのようにして堆積物ができて運ばれてきたかが気になる人は次項「風化・河川の3作用」で確認してください。
海水面の変化と地層
長い期間のうちには海水面の高さは変化します。海水面の変化の理由は「大地の変動」の項目で確認してください。
海水面が上昇していくとき
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。海水面が下降していくとき
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。海水面が上昇するとき 海水面が下降するとき ふつう粒の大きなものが下になるはずの地層ですが、海水面が下降したときは粒の小さなものが下にくることがあります。
陸上でできる地層
・湖、川の流れがおそい場所に堆積してできる地層
・流れた溶岩でできる地層
・風が堆積物を運んできてできた地層…砂丘・黄土など
※火山灰や溶岩は水中に堆積することもあります。
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