物質を燃やしてみると、有機物か無機物かの判断ができました。
無機物の中でも鉄やアルミニウムなど、いっぱんに「かなもの」と呼ばれるものには共通の性質があるため、まとめて金属と呼ばれます。
ここでは金属の性質について考え、物質の分け方のまとめをしましょう。

金属と非金属

金属は共通の性質をもっています。以下の性質を覚えましょう。

金属の性質

・金属光沢がある…みがくと光る
・たたくとのばしたり広げたりできる…ちぎれたり折れたりしにくい
・電流を通しやすい
・熱を伝えやすい

金属はピカピカしているイメージですね。光をよく反射するので、鏡の表面などで利用されています。
アルミニウムはくや銅線などは、アルミニウムや銅を広げたりのばしたりしてつくります。
銅線は電流をよく通すので、電気の配線には欠かせません。
なべややかんなどは熱を伝えやすくする必要があるので、金属でできているものが多いですね。

注意:「磁石につく」というのはごく一部の金属だけの性質です。

(参考)金属にはどんなものがあるかは、周期表を参考にしてください。青色の背景色で表されています。
金属の混合物である合金(はんだジュラルミンニクロム黄銅ステンレスなど)も金属と見なされます。

金属ではないものを非金属といいます。

非金属の多くは電流が流れにくい物質です。
シャープペンシルやエンピツの芯は電流を通しますが、折れやすく、金属特有のその他の性質をもちません。

(参考)非金属は周期表に示されているもの以外にも水や食塩(塩化ナトリウム)など、数え切れないほどの種類の物質があります。

物質のまとめ

物質全体についてまとめましょう。

(参考)
物質は上の例以外にも、いろいろな観点から分けることができます。
2年の「原子と分子」では「混合物」と「純粋な物質」に分け、純粋な物質をさらに「化合物」と「単体」に分けたり、「分子をつくるもの」と「分子をつくらないもの」に分けたりしています。
1年生のうちは「有機物と無機物」に分かれること、「金属と非金属」に分かれることをおさえてください。

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