始まりはら〜めん!



この旅行のことの始まりは,職場の同僚に旅行に行こうと誘われただけであった。
紆余曲折があったが,最終的に集まったのは男6人。しかも全員独身のやたらむさ苦しい連中である。
・・・まぁ,たまにはこんな旅行もいいだろう
行き先は福島県新野地温泉。ここを選んだのは温泉狂いの男,まぁ「S」とでもしておこうか。

温泉だけなのもつまらないので,途中で喜多方に寄ってラーメンを食うことになった。

まず,職場に集合し,2台の車に分乗して出発する。

高速を使うとお金がもったいないのと,味気ないという理由からオール下道で喜多方を目指す。

県道2号(通称新里街道)をひた走り,今市から藤原(鬼怒川温泉)を抜けてR121会津西街道を目指す。
紅葉時期の超絶渋滞ポイントも,今は紅葉もほとんど終わっていてかなり空いている。



順調に進み山王峠が近づいてくると・・・・・

    

空は快晴!すこぶる天気がよい。でも・・・雪が残ってるがな・・・・(汗)

でもまぁ・・・そういうことは,こっちの方はもう雪が降り始めていると言うこと。今年のスキーは期待できるかな?

などと考えているうちに「道の駅たじま」に到着する。ここで小休止。

 道の駅たじま

手前のテントでキノコ汁が販売されていた。
小腹が空いていたので当然食す。
キノコ以外の具も多く,キノコ汁と言うよりは,けんちん汁に近かったが旨かった。気温が低いので腹にしみる。

その後田島を抜けて会津若松へ。この区間は会津西街道の中でもかなり好きなポイントである。阿賀川沿いを流れるこの道は民家が多く交通量も多いが,景色はかなりいい。

喜多方に到着したときは既に1時を回っていた。所要時間4時間ほどである。それほど渋滞はしていなかったがやっぱり遠い。ちょっと来ようかと言う距離ではない。
それだけに行きたかった店が臨時休業だったのは痛かった。

 オ〜マイガッ!

張り紙によると11月末まで休業するという・・・・何かあったのか?
ちなみにこの店はまこと食堂。喜多方ラーメンの中ではかなり好きな店だが,いつ行っても混んでいる。行列がとぎれたことを見たことがない店だ。もちろん観光客でいっぱいである。
というか,喜多方ラーメンの各店で観光客が居ない店はまずお目にかかれないか。

仕方がないので次にお気に入りのあべ食堂

 やっぱり並んでいるよ・・・
  
この2軒ともう一つ「坂内」の3軒が喜多方ラーメンでは有名なラーメン屋であろう。
ちなみに他の店も色々行ったことはあるが、いずれもハズレだった。
まぁ・・・全体の5分の1もまわっていないのだけれどね。

ここで問題発生!
「ここの他にどこへ行く?」とはしごする次のラーメン屋を聞くと、一斉に奇異の目で見られてしまった。
普通は喜多方に来ればラーメン屋のはしごは当たり前だと思うのだが・・・今回同行した連中にとってはノーマルではないらしい・・・・。
自分的は喜多方ラーメンはただのラーメンだけを食べて、2、3軒はしごするのがノーマルだと思っていたのだが・・・・

はしごは多数決で却下になったので、やむなく大盛りのチャーシュー麺を食す。

 あべ食堂の大盛りチャーシュー麺

やっぱり少し足らない・・・・(泣)
まぁ・・・仕方がないか。

その後車を止めたラーメン館お土産を買う。



ここで,さっきラーメンのはしごはアブノーマルだと言っていた連中が,いきなりラーメンの試食はするはソフトクリームは食うわである。
計ったな〜!
もちろんおいらもラーメンの試食とソフトクリームを食す。ラフランスのソフトクリームは美味♪

喜多方を満喫した後,今回の目的地である新野地温泉へと向かう。もちろん途中で買い出しも忘れずに。

R459を走り,裏磐梯を抜けていくが・・・案の定路面に雪がある・・・というか凍結している(笑)
まあ予想はしていたが。
先行する後輩の車が突然すべる。「おおっ!滑ってるねぇ〜」と面白がりながら後を付いていたら,その後急にペースがゆっくりになったので危うく追突するところだった。
その後R115に入って新野地温泉を目指す。
トンネルの手前から県道30号に入るのかと思ったら,トンネルを抜けたところから入っていった。後追いなので素直に付いていく。

この県道30号にはいると,そこは完全な雪道だった。「うほほ〜い雪だ雪だ」と,はしゃぐ自分とは対照的に,先行する後輩のスピードは一気に落ちる。
何も10km/hで走らんでも・・・スタッドレスなんだし。
後で聞いたのだが,この後輩,雪道を走るのは初めてらしい。それじゃしょうがないか。

 

今回の宿,野地温泉相模屋に到着。日も暮れかかってきた。
夕食までに時間があるので,部屋で少しマッタリした後,最大の目的である温泉に向かう。

  

ここが露天風呂の入り口。露天風呂と言わず野天風呂というらしい。すぐそばに内湯の入り口がある。
自分的には露天風呂は内湯,建物と併設していて,いわゆる綺麗な作られた風呂。野天と言えば,ぽつんと風呂だけが野の中にあって,脱衣所とかも簡単なものしかないというイメージがあるが,果たしてここはどうか。

 

木で作られた通路を歩く。むちゃくちゃ寒いし,所々凍っていて滑る。でもこういうところを歩いて行くと気分が盛り上がる。



野天風呂に到着。色は乳白色で硫黄の香りがぷんぷんする。でも,それほど肌にはピリピリこない。
泉質は単純硫黄泉らしい。 ちなみに,ここは混浴ではない。上の方に女湯があって,下の方にこの男湯がある。
もちろん屋根はなく,木で作った囲いがホテル側にあるだけ。ホテルとの反対側にはな〜んにも無い。

まぁ・・・・うんちくはどうでもいいだろう。
とにかくこんな感じのいい温泉に入ったのは久しぶりだ。満足満足。

この宿には2つの内湯とこの野天風呂の3つの風呂がある。
先ほどの内湯は入らなかったが,もう一つの内湯には入ってみた。



どうやらここは日本秘湯を守る会の会員らしい。
中の写真は撮らなかったが,内湯も板張りでかなりフインキのいい風呂だった。

さて夕食。別室ではなく,自分の部屋での食事となった。
結構豪華な料理が並ぶ山菜などの山の食材が並ぶ。



よくこういう山の宿でも平気で海の幸を出すところがある。観光地化された温泉街などは特に。

酒を飲みながら山の幸に舌鼓を打つ。
しばらくすると料理そっちのけで酒に走る輩も出てきた。
どこまでが食事でどこからが宴会だか分からなくなってくるのはいつものことだが・・・・
独身男が6人も集まるといやはや・・・(笑)
気が付くと12時はすで過ぎ,チラホラとご臨終の方も出てきた。
そして狂乱の宴は終わる。



終わりもら〜めん!



2日目は半グロッキー状態(笑)どこに寄るとでもなく,高速を使って一気に宇都宮に戻ることになった。
R115を走り福島西ICから東北道にのる。ふつーの速度でふつーに走ると,1時頃に宇都宮ICに到着した。
さて昼飯はどうしようと考え,とあるラーメン屋に行くことになった。
そのラーメン屋は「ばかうまラーメン花の季」。テレビチャンピオンで準優勝にもなったことがある店らしい。
店の存在は前から知っていたが,何となくあまり行く気がしなかった店である。

 ばかうまラーメン花の季 

店の場所が変わっていることに驚いた。いつの間に。
かなり広い店内と広い駐車場を完備しているが,案の定混んでいる。

  

広くなっていた駐車場もごらんのとおり。
初めてこの店に来たので,普通のラーメンにしようかとも思ったが,デフォルトで大盛りの言葉に惹かれ,ばかうまラーメンを注文する。

 ばかうまラーメン

こってり豚骨醤油というスープではない。魚の味もする和風のスープである。麺もまぁ普通か。
でもチャーシューは絶品だった。チャーシューと言うよりは角煮と言った方が良いくらい,厚くてトロトロしている。
次来ることは是非チャーシュー麺を味わいたいものだ。

これで今回の旅行は終了である。とにかく温泉が最高で,宴会が弾け,ラーメンが旨かった旅行であった。