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東京マルイ89式の更新修繕

東京マルイの89式小銃

東京マルイの89式小銃

2006年に購入したマルイ89式ですが、サバゲから離れていた期間があった関係でゲームでは数回使っただけなので、酷使はしていませんが、10年以上放置していて、それなりに経年劣化している部分もあるはずなので、更新修繕(オーバーホール)することにしました。

折角なので、電子トリガを組み込むことにします。(2024.2.13初版)

用意したもの

東京マルイ 89式5.56mm小銃 電動ガン
固定銃床型と折曲銃床型の2種類所有していますが、両方を修繕します。
不知火商店 陽炎4型F(89式用電子トリガー)
電子トリガーです。89式に使えるのは、これだけなので、TITANではなく、こちらを使いました。
宮川ゴム チャンバーパッキン
チャンバーパッキンですが、折角なので、社外品に取替えることにしました。
その他
シリコングリス・高粘度グリス。

修繕の手順

修繕の手順を示します。

分解とメカボックスの取り出し

ガスピストンは外す

カットオフレバーなどを撤去する

今回はメカボックスを開ける必要があるため、メカボックスを取り出すための分解をします。アームズマガジン別冊の「トイガン解体新書 決定版」の記述に従って分解していきます。リコイルユニットやボルト連動がない分、次世代電動ガンに比べて分解は楽です。

一旦、全ての部品を外し、古いグリスを拭き取り、中性洗剤で洗います。

折曲銃床型の分解
ガスピストンは外す

メカボックスを抜いた状態(折曲型)

トイガン解体新書 決定版」には、折曲銃床に関係する記述がないので、簡単に記しておきます。

基本的には、固定銃床と同じですが、銃床を外さなくても、メカボックスに到達できます。固定銃床のように、銃床とアッパーレシーバを貫通するボルトは、ありません。固定銃床と同じ要領で、セレクタレバーとモータを外せば、メカボックスを取り出せ、写真の状態になります。

電子トリガーの取付

ガスピストンは外す

電子トリガー陽炎を取り付ける

メカボックスの蓋を開けます。その後は、電子トリガー(陽炎)の取説に従って、取り付けを行います。カットオフバーと3点射カウンタ、およびスプリングは、外してしまいます(電子トリガーの機能に含まれるので)。

取説は、分厚いですが、丁寧なので、私からは殆ど補足する必要がありません。熱収縮チューブが途中で足りなくなるので、別途購入しておいた方がいいかもしれません。

メカボックスのグリスアップ

ガスピストンは外す

後は蓋を閉じるだけ

メカボックスから、一旦すべての部品を外し、中性洗剤で洗ってから、乾燥後、ギヤに高粘度グリスを塗ります。塗り過ぎないように注意します(ギヤの場合、歯と歯がかみ合う部分、および軸受けに薄く塗る程度)。

ピストンの清掃とグリスアップ

ガスピストンは外す

清掃し再グリスしたピストン

こちらはシリコングリスですが、一旦すべて拭き取ってから、改めて塗り直します。

チャンバーパッキンの交換

劣化(?)したチャンバーパッキンを、新品に交換します。

再組立

ガスピストンは外す

左側面セレクターギヤ

ガスピストンは外す

右側面セレクターギヤ

最後に、再組み立てします。HK416Cに比べれば、はるかに組み立てが楽です。

セレクターレバーを動かすギヤですが、左右があるので注意します(写真参照)。ア位置(セフティ)位置になるように歯車を合わせると、組付けが楽です。

ロアレシーバーと握把(グリップ)は分離できますが、分離状態のままメカボックスを組み込むことはできない(後で握把を付けられなくなる構造)ので、面倒でも、ロアレシーバーと握把を結合した状態で、メカボックスを組み入れます。

上下レシーバを結合する際は、電線を挟まないように、細心の注意を払って、無理をしないで押し込むようにします。

まとめ

ガスピストンは外す

被筒の裏に貼った改造銘板

89式も、電子トリガ化しました。89式は、元々トリガにクリック感があるのですが、機械スイッチが無くなって、トリガーフィーリングが向上。また、プリコックのお蔭で、セミのキレやレスポンスが良くなった気がします。空撃ちよりも実BB弾射撃の方が、違いを実感できるように思います。


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