鹿児島居酒屋&あそ1962乗車編

2006年10月の北海道ツアー以来、何だか心にポッカリと穴が開いたように、遠征する気力が
しばらく湧いて来ませんでしたが、そろそろどこか行こうかと思うようになってきました。
ちょうど休日労働の報酬が入って来たことだし♪
少し前に鹿児島の焼酎を特集した番組を見たのと、私の大好きな急行形気動車キハ58系を大改造した
「あそ1962」が気になっていたのと、東京発九州行きの寝台特急の存続が怪しくなってきたので
今回は、2007年1月12日(金)から15日(月)まで、鉄道で鹿児島と熊本へ行って来ました♪

仕事終了後、すぐに家に帰り、滞在時間20分
弱ですぐに最寄り駅から名古屋駅に向かい、
15時04分発ののぞみ90号で東京に向かい
ます。
えっ!?鹿児島行くのに何で東京に行くの?
いいんです、これでいいんです(謎)

寝台特急富士・はやぶさ号乗車編その1

16時46分に東京駅に着いてデパ地下でつまみ
と酒を購入後、18時03分発の大分・熊本行きの
寝台特急富士・はやぶさ号の乗ります。
今や最後の東京発九州行きの寝台特急で、
列車番号は栄光の1列車であります。
名古屋にも停まるにも関わらず、始発の
東京から乗ります!(爆)
車両区からの回1列車がEF65 1111号機
牽引で入線しました。
最後部には、折り返し1列車の牽引機で
ある、EF66 43号機が付いています。
本日の1列車の牽引機EF66 43号機。
途中下関までの1095.9キロを担当します。
東京駅はホーム先端は立ち入り禁止のため
ヘッドマークは撮影できず、連結面を撮影。
区名札「関」の右には寝台特急牽引機の証
である流れ星の札があります。
全検出場が昨年10月で、比較的きれいな
カマです。
左が大分行き富士編成右が熊本行きはやぶさ
編成です。
左はスハネフ14形、右がスハネフ15形です。
14系は24系のような集中電源方式ではなく
分散電源方式で、編成端のスハネフに電源
エンジンを積んでいます。
このブルーの車体と、電源エンジンからの
排気のかほりで、これから旅に出るんだと
いう実感が湧いてきます♪
行きは富士編成の9号車のB寝台1人用個室
で大分まで乗車します。
最後部スハネフ14形富士のバックサインです。
富士号の行先表示器です。 個室内はこんな感じです。2階の部屋です。
18時03分に東京を発車しました!
距離にして1240.6キロ、時間にして17時間
15分の旅の始まりです!
列車の旅には酒は欠かせない!ということで
第1ラウンド、キリンブラウマイスターと崎陽軒
のシウマイ通常版からスタート!
その後、崎陽軒の特製シウマイも!
通常版よりも若干大きいです♪
シウマイの次はシ〜ス〜(寿司)の盛り合わせ♪
トロ、赤身、貝柱、サーモンです♪
シ〜ス〜第2弾、トロとえんがわのにぎり♪
第2ラウンド、新潟のお酒、越の磯、純米吟醸
無濾過生貯蔵酒。
第3ラウンド山形のお酒、久保桜、純米大吟醸。
まだまだイッときます!第4ラウンド、京都のお酒
富翁(とみおう)純米大吟醸。
最後は広島のお酒、賀茂鶴、大吟醸、特製
ゴールド賀茂鶴。金箔入りです♪
まだ食べます!最後もトロ、赤身、鯛、シメサバ
のシ〜ス〜の盛り合わせ♪
この後、沼津まで起きてましたが、夜勤明け
ということと、酒が効いて、翌朝4時頃の広島
県内まで起きることはありませんでした(爆)
九州行きの寝台特急の名物と言えば、下関
と門司での機関車交換♪
今やこの列車でしか見ることができません。
東京から長駆下関まで牽引してきたEF66
43号機が切り離され、車両区に入区しま
す。お疲れ様でしたm(__)m
客車はしばし、放置プレイ(爆) 門司までの1区間はEF81 410号機にお世話に
なります。
発車までのわずかな時間で、朝飯調達!
お目当ての「ふくめし」が売り切れだったので
「ふく寿司」をゲット!
そしてしばらくして、門司駅に到着!
ここではやぶさ編成とお別れです。
はやぶさ編成と富士編成をつないでいたホロ
が切られ、はやぶさ号のバックサインと
尾灯が点灯しました。
このあとすぐに、はやぶさ編成は熊本へ
向けて、先に発車しました。
富士編成を門司から大分まで担当のED76 90
号機。
本州では見られない、単独の「富士」の
ヘッドマーク付きです。
途中駅で883系ソニック号とすれ違いましたが、
2階の個室なので、このようにソニック号の屋根
上がまる見えです(爆)
途中滋賀県内の踏切で直前横断があった影響
で、大分には定刻より20分遅れて到着。
でも17時間に比べて20分なんてわずか
ですし予定よりも20分長く寝台列車に乗れた
ので、むしろ満足でした♪

この後12時10分発のにちりん11号まで時間があったので、しばし撮影タイム♪

これは883系ソニック号です。トップナンバー編成
でした。オールブルー塗色になってからは
初めて見ました。
九大本線用、黄色いキハ125-23。
これはキハ185 1011他の九州横断特急3号。
日本でも唯一のワンマン特急列車です。
キハ185系は元は四国のみでしたが、一部
余剰車をJR九州が購入し、現在に至って
います。
にちりん11号に約3時間乗車し、宮崎に到着。
15時29分発きりしま11号鹿児島中央行きで
鹿児島へ向けてラストスパート!

宮崎から約2時間で、17時37分定刻に鹿児島中央へ到着!
東京から距離にして1573.5キロ、23時間34分かかりました(^^;
駅地下で焼酎を購入後、徒歩で、予約していた「東横イン 鹿児島天文館1」にチェックイン!
風呂に入ったあと、1人で念願の鹿児島の居酒屋に行きました♪

鹿児島居酒屋編♪

ガイドブックで気になった「創作天喰」さんへ
イってみました♪
まずは「終売 紫美」のロックから。
もう作っていない銘柄らしく、在庫
がなくなったら飲めない一品!
水のうまさが感じられ、すっきり
飲めます!750円。
これは値段不明の「首折れさばの刺身」。
釣ってすぐに首を折ってシメたものです。
身がプリプリじゃなく、プリップリです!!
言葉ではなかなか伝えきれませんが、
違いが分かっていただけたら幸いです。
これも値段不明の「きびなごの刺身」と
「三岳」のロック580円。
手開きの新鮮なきびなごを酢味噌につけて
食べると最高です♪
三岳もほとんどが鹿児島県内で消費される
銘柄だけあって、すっきり飲めます♪
上がとびうおのすり身で練った、揚げたての
「さつま揚げ」780円と、下が値段不明の
「黒豚の角煮」です♪
さつま揚げは揚げたてでとってもジューシー♪
黒豚の角煮は、やわらかく煮込まれていて
口の中でとろけます♪
これは値段不明の「さつま地鶏の刺身」です。
むね肉、もも肉、レバー、砂肝、ハツの盛り
合わせです。
特にレバーは口の中でとろけますし、砂肝の
食感もたまりません♪
塩で食べるのもよかったです♪
左は「八幡」ロック600円。
25度と35度があり、こちらは
25度です。
これぞ芋焼酎の王道だ!!
という味です。しっかり作られて
います。
これが念願の「森伊蔵」です♪
1050円。
目の前で注いでもらった訳では
ないのですが、本物でしょう!
味は他の焼酎とそんなに変わら
ないような気がしますが、変な
くせや、刺す感じもなく、なか
なかの味わいです♪
最後は「黒豚チャーハン」950円です。
やっぱり黒豚の脂は甘いですね♪
以上、1人で飲み食いして10010円!(爆)
10円おまけしてもらって会計10000円でした♪

その後鹿児島市内を散策!

甲突川の橋のそばに立つ、大久保
利通さんの像です。
夜の鹿児島中央駅の隣の商業施設
「アミュプラザ」。屋上の観覧車のゴンドラの
中で、2基だけ、天井から足元まで全て
シースルーのものがあるらしい。
東横インから近い「豚とろ」さんの
「ラーメン大盛」650円。
見た目はこってりしてそうですが、かつお
などの和風だしが効いていて、思っていた
よりあっさりしています。
豚トロのチャーシューが口の中でとろけます♪

身も心も一杯になったところでホテルに戻り、0時頃に就寝しました…

翌日…

チェックアウトをして、近くの高見馬場電停から
市電に乗ります。料金は160円均一です。
待つこと数分、市電が来ました。
鹿児島中央駅前まで乗ります!
鹿児島中央駅から、7時37分発のつばめ36号
で新八代まで乗車します。
九州新幹線は博多まで全線開通していません
が、博多行きと表示されています。
8時24分に新八代に到着しました。
137.6キロの道のりを、各停タイプにも
関わらず、わずか47分で着きます!
右の「つばめ」と左の「リレーつばめ」が
同一ホームで乗り換えができるのが最大
の特徴です。
787系「リレーつばめ」の車内です。
新幹線ができる以前の「つばめ」時代と
そんなに変わりません。
ただ、自動放送が、日本語、英語、韓国語、
中国語の4つあるのにはびっくりしました!
8時52分に熊本に到着し、時間があるので
外に出ました。
熊本駅の外に出るのは久しぶりです。

あそ1962乗車編

「あそ1962」とは、以前、豊肥本線熊本-宮地間を走っていた「SLあそBOY」の牽引機58654号機が
老朽化と不調続きで引退してしまい、その後の目玉にと、予備車であまり出番の無い
キハ58 139とキハ28 2401を大改造し、観光列車「あそ1962」として平成18年7月にデビューしたものです。
ちなみに1962の意味は、キハ58 139の製造年が昭和37年(1962年)だったからです。

入換中のあそ1962に遭遇しました。
こちらがキハ58 139です。
昭和37年(1962年)製造の今年で車齢
45年を迎えました!驚異的ですね〜!
あまり出番がなく、このまま廃車かと思って
いた車齢44年目の昨年に大改造を受けて
一躍脚光を浴びようとは、本人は想像して
いなかったことでしょうね。
こちらは相方のキハ28 2401です。
製造はキハ58 139より3年後の昭和40年
(1965年)です。
それでも今年、車齢42年目でっせ!
下回りはオリジナルのDMH17Hのエンジン
です。
キハ58 139の製造銘板です。
あら、あんた、名古屋生まれだがね〜!
わしも名古屋人よ!でらうれしいがね!(爆)
ホームに入線して、ドアが開きました。
ドアの内側は、長崎運転所在籍時の、
「シーサイドライナー」塗色時代の名残で
真っ赤に塗られたままです。
座席のあった車端部は、こんな感じでラウンジ
みたいになっています。
自転車も積めるようになっています!
金網やパイプではない、本物の「網棚」です!
10時11分に熊本を発車し、しばらくは市街地を
走りますが、瀬田駅を出ると、スイッチバック
で有名な立野駅に向かってぐいぐい登り
ます。この国道は大分と熊本を結ぶ国道
57号線です。
立野では20分停車し、駅周辺を散策できます。
ここに立野駅スイッチバックの説明が書いて
あります。
3段式では日本最大らしいです。
立野駅から徒歩数分のところにある、南阿蘇鉄
道の立野橋梁です。遠くに阿蘇の山々が見え
ます。
別の角度からも。昭和3年完成のトレッスル橋
です。芸風的には山陰本線の余部鉄橋によく
似ていますね。
発車5分前になると、戻って来い!と汽笛を
プワ〜ン♪と鳴らしてくれます。
立野を発車し、引き上げ線に後ろ向きで上がっ
たあと、次の赤水駅へ向けて、さらに登ります。
下の線路が引き上げ線に向かう線路です。
編成にある3つのDMH17Hエンジンが
うなりを上げて、苦しそうに登ります。
おぉ〜!阿蘇の山々が近づいてきましたよ♪ さらに進むと、噴煙が上がっています!
雪もありますね!
阿蘇駅では10分停車。上から激写しました! 12時28分定刻に終点宮地駅に到着!
お疲れ様でしたm(__)m
反対列車のキハ200系と側線のキハ125形。 SLあそBOY58654号機用のターンテーブルが
残っていました。58654号機は復活の可能性が
わずかに残されていますが、果たして再び
58654号機を載せて回る日が来るのだろうか。
13時36分発の九州横断特急3号で熊本へ戻り
ます。側線では、あそ1962が休んでいます。
JR九州は好評なら新製車両導入と言って
ますが、そんなことを言わずに、せっかく改造
したのですから、末永く運転していただき
たいものです。また乗りに来るね!
宮地駅近くのパン店「古木屋」さんでパンを
購入。下のパンは珍しい「馬肉カレーパン」
です。確かに牛豚鶏とは違う風味がしま
した!

14時49分に熊本に到着後、酒とつまみを仕入れ、16時ちょうど発の寝台特急はやぶさ号に
東京まで乗車します!名古屋も停まりますが、終点の東京まで乗車します(爆)

寝台特急富士・はやぶさ号乗車編その2

はやぶさ号の電光案内です。門司まで単独で
走り、門司で富士号と併結して走ります。
門司までの牽引機ED76 70号機。
ホームの端のため、これが限界でした(^^;
本州では見られない単独のはやぶさの
ヘッドマークです。
9号車のB寝台1人用個室に乗ります。
今回も2階の部屋でした。
やはり帰りも酒ということで、16時に定刻に
発車後、キリンラガービールと馬タンの燻製
でスタート!
どんどんイキます♪地鶏の炭火焼とキリン
一番搾り♪
炭火による香ばしさと、皮がコリコリしていて
いいね〜♪
さらに、熊本名産、馬刺しと黒田苑の水割り♪
にんにくでなく、しょうがでしたが、それでも
おいしくいただきました♪特にタテガミの下
の脂、コーネは最高!
熊本駅構内「仁志甲」さんで買った「鮭おこわ」
で締めるつもりが…
勢い余って、翌朝の朝飯用の「地鶏めし」も
食べてしまいました(^^;

その後門司と下関の機関車交換時に、つまみと酒の補給をと思っていましたが、不覚にも
寝てしまい、気がついたら徳山でした(^^;
トイレに行き、再び就寝…気がついたら翌朝の静岡県内でした…

密かに期待していた冬晴れの富士山でしたが、
残念ながら、雲に隠れていました(^^;
時折このようにいい感じで見ることもできました
が、架線とかカブってるし…(凹)
9時58分定刻に東京に到着!
下関からの牽引機EF66 42号機。
熊本から1293.3キロ、17時間58分かかり
ました(^^;
新幹線で名古屋に戻る前に、撮影タイム♪
251系特急スーパービュー踊り子号。

500系に乗ろう!

今年の6月いっぱいで新大阪以東に乗り入れて
来なくなる、500系の自由席に乗って名古屋へ
帰ります!11時50分発ののぞみ25号です。
相変わらず窓側の席は狭かったです(^^;
いつ見てもこの先頭車のとんがり具合は
尋常じゃありませんね(爆)
朝飯を食べていなかったので、東京駅地下で
高菜とズワイガニの飯を購入♪
それでは足らないので、トロとネギトロの寿司も
イッときました♪
微妙ですが、富士山が見えましたよ!

その後、午後2時過ぎに家に帰りました。
今回の鉄道全乗車キロは、3918.9キロでした(爆)

おまけ

今回の旅でゲットしたものです。

九州新幹線つばめ号のオレンジカードと、あそ
1962キーホルダー、あそ1962と九州横断特急
のストラップ。
左から佐多宗二商店「角玉」、大海酒造「一番
雫」、大海酒造「特選黒麹」、恒松酒造「球磨拳」
東酒造「寿百歳黒」です。

以上で鹿児島居酒屋&あそ1962乗車編のレポは終わりです。
やはりのんびり行くスローな旅はいいですね♪
目的地に早く着いて観光する旅よりも、逆に贅沢かも知れません。
体力的には相当きついですけど(爆)
貴重な寝台列車に乗れて、焼酎や黒豚、馬刺しや魚など、名物も堪能できて、最高の旅でした。
次回レポもお楽しみに。