ヤエヤママルバネクワガタ 西表島産
学名 Neolucanus insulicola insulicola
 
石垣島と西表島の原生林に生息しているマルバネクワガタである。
大歯になると『タテヅノ』がハッキリし、マキシムスマルバネに近い形状になる。
体色は茶褐色をしている為、オキナワマルバネやアマミマルバネとの同定は容易。また石垣島産と西表島産にも若干の違いがあり、複眼横張出しの形状で同定されるケースが多い。
独特の生息スタイルを持ち、よく地面を歩き徘徊している姿を目撃されている。
そして年々生体数が減少してきている貴重なクワガタでもある。
(特に西表島の生体数は激減してきているらしいです。)
・西表島産 F2 ♂ 52_ ・西表島産 F2 ♀ 46_
2005/09/11 飼育開始
ついに念願のマルバネクワガタの飼育開始です。
今回は国産マルバネの中でも個人的に形が大好きなヤエヤママルバネです。
(マジで大歯はカッコイイです!今回は中歯ですが・・・^^;)
本土で見るクワガタとは違ったオーラがあり(笑)良いですね♪( ̄▽ ̄)b
ブリードに挑戦して何とか成功させてみたいと思います!
2005/10/08 ペアリング開始
8月下旬に羽化したヤエヤママルバネなのですが、やっと後食を開始しました。
マルバネは成虫での寿命が短いので、ペアリングを試みようと♀のケースに♂を入れてみると早速ペアリング開始♪( ̄ー+ ̄)
双方成熟しているようなので、近々産卵セットで同居させてみようと思います。
最近は気温も下がり肌寒くなってきていたので、後は気温との勝負でしょうか?
2005/10/10 産卵セットに投入
早速ヤエヤママルバネを産卵セットに投入してみました。
セット内容はマルバネ用のブナ天然赤枯れ+ホダオガ黒枯れブレンドマットを底から15cmほど適度に固詰めし、その上3cmほどは軽くマットを敷き詰めてみました。
そこに♂♀を同居させてみるのですが、♂は繁殖欲が旺盛らしいので、♀の産卵の邪魔になるようでしたら早めに別居させる予定です。
2005/10/14 大惨事
ヤエヤママルバネをセット内で同居させて4日経ちました。
様子を見ようとフタを開け覗いてみると、衝撃的な光景が?!
♀が仰向けになり、その上に♂が乗っているじゃないですか!
さらに驚くべき事は♀の6本全てのフ節が♂に攻撃された為に無くなっていました・・・。(ショック!)
とりあえず別居させてみましたが、♀の状態が心配です。産卵は無理でしょうか?
2005/10/21 産卵成功か?!
先日、全てのフ節を失ったヤエヤママルバネ♀が気になり産卵セットを覗いて見たのですが、姿が見えずに心配でしたのでマットを掘り返してみました。
すると♀はマット内で生存していたのですが、よく見るとマットに白い粒が・・・。
これは間違いなく卵です!確認できただけで20個の卵を発見しましたので、とりあえずマットごと別のケースに移しました。
マット産みだとフ節はいらないようですね(^^;) この調子で頑張れ〜!
2005/11/04 ついに♀が☆に・・・
ヤエヤママルバネの♀は産卵モードになっていてもマットの上をよく歩いています。オオクワのように姿を潜めて産卵に集中する感じではなさそうです。
しかし、ここ数日ケース越しに♀の歩いている姿が見られませんでしたので確認してみると、転倒防止用に入れていた樹皮の裏で力尽きていました・・・。
我が家に来て約2ヶ月の短い命でしたが子孫を残す為、傷ついた体で頑張ってくれました。
セットはしばらく放置してみます。
2005/12/02 ♀を追って♂も☆に・・・
このヤエヤママルバネの♂は♀が☆になった後も良くエサを食べ元気そうにしていましたが、数日前から体重が軽くなってきた気がしていました。
そして今朝エサ交換の為に様子を覗いてみると、♂がピクリとも動かない・・・ついに☆になってしまいました。
この♂は容器に穴を開け脱走を図ったり、♀を攻撃したりとやんちゃで手を焼きましたが、☆になってしまうと寂しいですね。
2006/01/08 初令幼虫の様子
ヤエヤママルバネの産卵セット内の卵を2ケースに分けて放置していたのですが、ケースの底に幼虫の姿が見え始めましたので少しマット内を覗いてみました。
そ〜っとマット掘っていくと初齢と思われる幼虫が出てきたのですが、サイズが小さい。マルバネの幼虫は成長が遅いと聞いていましたが、これほど遅いとは・・・。
画像はほんの一部です。たぶん全部で数十匹の幼虫がいると思われます。
2006/03/09 2令に成長しました
ヤエヤママルバネの成長が遅いのでしばらく放置していたのですが、幼虫の様子が気になって掘り返してみると2齢に成長していました。
(..)(^^)(^。^)(*^o^)(^O^)ウレシーーー!!
こんなに幼虫の加齢が嬉しいと思ったのは初めてかもしれない(笑)
今回は全幼虫の姿を確認したわけではないので生存数は把握していませんが、無事に成長する事を祈るのみです。
次回は何ヶ月後に様子を確認してみようかな?
2006/06/11 3令に成長しました
ヤエヤママルバネの幼虫をケース越しから覗いて見ると、3令幼虫の姿が見えましたのでマットを掘り起こしてみました。
すると頭のデカイ幼虫がゴロゴロと現れました。8割方は3令初期に成長していましたが、まだ2令の姿も見えます。
ここから食が進むらしいので近々幼虫群を小分けにしてマットの補充をしないといけないようです。
2006/12/08 マット補充&体重計測
先日マキシムスのマット補充をした関係でヤエヤママルバネもマットを補充してみました。
さすが食が進んだようでマット内には糞が多い・・・。その中から幼虫を取り出し体重を量ってみたのですが20gオーバーは無し、最大で19gでした。
今後も成長してくれるとは思うのですが、途中経過は思ったよりも小さいですね。
今後は常温組と温室組の2グループに分けて様子をみます。
2007/05/06 最後の(?)マット補充
この冬は温室組みは21℃、常温組は最低5℃前後の中で管理していました。常温での低温飼育でもヤエヤママルバネの幼虫は無事生存していました。
しかし温室、常温ともに成長は1〜3g程度の成長で温度による成長の差はありませんでした。画像は前回19gだった幼虫が21gに成長。
そして今回が最後になると思われるマットの補充をしておきました。
2007/07/15 繭を作り始めています
ヤエヤママルバネのマットを補充して1ヶ月ほど経過した頃から蛹室を作り始めているようでしたので、ちょっと覗き見をして見る事にしました。
手でマットを掘っていくと硬く固まっている箇所がありましたので、その場所の周りを優しく掘ってみると土繭が出てきました。
まだ幼虫もいましたが、全体の半数程が繭を作っているようです。
2007/11/06 ♀第一号羽化
ここ3週間程は気温も下がり朝晩はかなり寒くなってきました。
ヤエヤママルバネは自力で繭から出てくるのを待っていたのですが、少々心配になり繭を割ってみる事にしました。
繭を軽く振ってみると、まだ中で蛹がモゾモゾと動く感じの物もアリました。低温のせいか遅いですね・・・。
吟味して1つ割ってみると中では♀が羽化してました。今後は温室で様子見です。
早く♂の姿が見たいなぁ〜。
2007/11/19 ♂が羽化
前回繭を振ってみた時まだ蛹だった繭の状態を確認する為に軽く振ってみましたが繭の中で動く気配がありませんでしたので、この度繭を割ってみました。
万が一を考え側面を削る様に中を覗いてみると♂の大顎が現れました。
しかし大歯型ではなく、中歯と大歯の特徴を持った中間的なサイズの♂です。
これはこれで格好良いのですが、やはり大歯が見たいですね。次回の羽化個体に期待します。
2008/01/04 大歯型が羽化してました
先月から羽化ラッシュを向かえているヤエヤママルバネ群です。羽化時期が自然界よりもかなり遅いです。
冬場の幼虫を常温管理していた事が遅れている原因でしょうね。
そんな中、何頭か大歯型の♂が活動を開始してきました。やはり♂の『タテヅノ』は格好良いです。
もう少し様子を見てからブリード開始したいと思います。
今のところ♂は60mmが最大です。
2008/03/03 第一弾終了
ヤエヤママルバネF3は極一部の個体を除いては全て羽化しました。
(極一部というのは、まだ幼虫をしている個体です。)
さて今回ヤエヤママルバネの幼虫は全て集団飼育をしましたので、スペース的に狭かったかな?と反省しております。
次世代はゆとりを持った飼育を心掛けたいと思います。
ちなみに♂個体の最大は61mm、♀個体の最大は52mmでした。