・・・狂わすような愛撫
 消しさってしまってよ全部
 あなたのすべてを内部に そう バラ撒いてよ More Deep
・・・・
 

 眼を覚まして手を伸ばしたところにあったリモコンを適当につけてみただけ。
ミニコンポのCDが適当に音を奏ではじめている。液晶の画面に12と書いてあるからランダム再生のようだ。

 ポイントは野郎の声でラップしているところなのだろうと思う。
Sorry, Please Must ・・・と女の囁き声が続く


・・・狂わすような愛撫
消しさってしまってよ全部
 ・・・あなたのすべてを内部に そう バラ撒いてよ Moor Deep ・・・・


 なんつーか、男の声のラップってところがミソなんだろうな。多分あなたのモノ?すべてをという意味だろうから女視点なんだろうけど。
 なんつーか・・・
「・・・・シャレにもなんねー・・・」
 歌っているやつの性別ベツとしても今おかれている状況にあまりにもあてはまりすぎてねぇ?
 あたまをガシガシと掻いて立ち上がると上からシャツをひっかけた。
  立ち上がりざまに今までもぐりこんでいたベッドを一瞥。
 俺が立ち上がっても一向に目覚める気配のない黒髪。
「・・・・・・は・・・・ははは・・・」
 はまりすぎてて怖えって。
 狂わすような。どころか壊すような、って置き換えたほうが俺の場合は正確か?
  まるっきり昨夜の再現みてぇな歌詞。英語とかじゃなく日本語でモロわかるから余計だ、っつーか。ま、たしかに視点は俺とは逆だけど。
 またテーマを唄っているメロディと女の官能的な英語が流れてきて体が熱くなってきた。
  当初の予定を思い出して勝手知ったる人様の家のキッチンに移動する。
 いっくらなんでも寝ている相手に手を出すほどがっついちゃいねえぞ、俺も。

「あーーー・・・きょーちゃん、いいのもってるー・・・」
 いいもの。直訳:たぶん俺のもってるマグカップ。
  それが、すこしかすれた声で見上げながらの朝の挨拶だった。
「・・・・だからきょーちゃんはやめろって・・・・」
 有名な格ゲーの主人公じゃあるめーし。
「じゃーきょーいっちゃん。」
  甘えられて悪い気はしないが“ちゃん”はつけないでほしい。京一“ちゃん”なんてダサい呼び方なんぞ親にも言われてねぇ。
「・・・・コーヒーだけど、熱いぞ?」
「猫舌が?」というが相手はめげなかった。「冷ます。」と言って上体を起こすと俺のマグを半強制に受け取って息を吹きかけ始めた。
  ハダカの肩や胸がちらりと見えてまた押さえが利かなくなってくる。
「・・ひー・・ちゃ・」
「?」
リフレインが耳に入ってくる。


・・・狂わすような愛撫
 消しさってしまってよ全部
 あなたのすべてを内部に そう、 バラ撒いてよ More Deep・・・


「俺が飲ませてやるから、さ・・・」
 強引にマグを奪って一口コーヒーを口に含む。
 相手が何かを言う前に唇をふさいで喉奥へと流し込む。
 近くのテーブルにマグを置いて代わりにゆっくりと仰向けに倒す。
  スプリングが音を立てる。 

「・・・って・・オマエなー・・・」
「苦情はあとでな。」
 
 ゆっくりと覆いながら見つめる。
 眼が合ったとたんに理性がぶち切れる。
 相手の溜息が耳朶をくすぐる。



・・・・狂わすような愛撫・・・・



 リフレインとシンセの音。



・・・・狂わすような愛撫・・・



 曲はこう終わっていた。


「・・・・・KEEP ON FREE・・・・・♪」


悠麒夜さまに、2周年記念にいただいてしまった京主ですvv
事後、ですよ事後!←なにを興奮してんだか…
イメージソングは「more deep  by: Togo project featuring Sana & T/Decay」
だそうです。色っぽい歌で、どきどきです〜
龍麻の「きょーちゃん」にかなりどきどきしてしまったり(*^_^*)
悠麒夜さま、ホントにありがとうございました!!
悠麒夜さまのサイト、「無限幽玄」はこちらです♪

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