|
「う〜。のど乾いた・・・。」
昼休み、廊下を歩きながらはあっと息を吐き出すとそれが白く染まる。
冬でものどが乾く。
夏ほどじゃないかもしれないけど、乾燥してるし。
ほら、人間の70%って水分なんだろう??
たしか・・・。
そう考えてたら、ますます飲み物が欲しくなった。
だから、自販機の前に立って財布を取り出す。
「小銭、小銭・・・って、小銭無いし。」
小銭がきれてる・・・。
中途半端に60円とかあってもしょうがないよなぁ・・・。
とりあえず、1000円いれるしか・・・。
「・・・。」
つり銭切れ。
俺の目に映ったのは、つり銭切れのランプ。
な、な、な・・・!!
何で、こんなときに限ってお釣りが無いんだよ!!
ぶちぶち文句を言いつつ、自販機を後にする。
誰か、小銭にくずしてくれる奴はいないだろうか。
「あっ!!ミサだ!!お〜〜い!!」
「うふふふふ〜〜。ひ〜ちゃ〜ん、どうしたのぉ??」
相変わらず人気のなさそうな場所にいるなぁ・・・。
でも、そんなこと気にせずに大きく手を振って走り寄った。
「喉乾いたんだけど、自販がつり切れで。ミサ、小銭くずせる??」
「それなら、良いものがあるわよ〜〜。」
ごそごそと、どこぞから未開封の瓶を取り出して、こちらによこした。
「くれるの??」
「うふふふ〜〜。特別にあげる〜〜。」
「ありがとう。」
市販されてるやつじゃ、ないっぽい・・・。
好意に甘えるわけだし、それにのどもからからだったから。
キャップをはずして、ちょっとにおいをかいでみた。
ん??
何の匂いもしない・・・。
しかも、液体自体も透明だし。
無味無臭??
・・・・・・水?
なわけないか・・・。
とりあえず、一口・・・。
ごくっ。ごくっ。
「・・・??味がしない??あれ?これって水なの??」
「うふ〜〜。水だと思う〜〜??」
相変わらず、心情が読めない笑い方をするなぁ・・・。
でも、水ならそこいらで飲めば良いわけだし。
わざわざ、ミサが水を渡してくるはず無いし・・・。
「思わないけど、味もしないし・・・。これ、何??」
「うふふ〜〜。ひ〜み〜つ。」
うぅ〜〜ん。
怪しい・・・。
けど、もう飲んじゃったしなぁ・・・。
「別に、ヤバイ薬じゃないよね??死ぬほどまずいって感じなかったし・・・。」
「さぁ〜〜?どうかしら〜〜??」
「うぅ・・・。でも、とりあえずありがとう。のどの渇きは直ったし。」
なんか、雰囲気的にヤバくなったのを察知してその場を去ろうとした。
だって、なんか絶対実験台にされたし・・・。
「じゃあ、俺はいくね。」
「そ〜〜う??じゃぁ〜ねぇ〜〜。」
乾いた笑みを浮かべながら、早々にその場を立ち去る。
教室に向かう途中で、身体の異変に気がついた。
「あれ・・・。顔が熱い・・・。」
不意に触れた頬が、熱を持っているかのように熱かった。
そのまま、ぺたぺたと各所を触れる。
「首も?腕も・・・??あれっ・・・。」
触れる個所から、ジンッと熱を帯びる。
身体に甘く、痺れるような電流が走った。
そして、その感覚に戸惑うように周囲を見渡す。
「熱・・・かな。ほ、保健室に行こう・・・。」
そうだ。
これは熱のせいなんだと、自分に言い聞かして目的地を変更した。
この後に、自分の身に降りかかることを何も考えもせずに・・・。
「失礼します・・・。」
普段はめったなことがない限り、入ることのない場所。
別段、薬品くさいわけじゃない。
他の教室よりは空調設備が良いって事と・・・。
室温は快適なように、冷暖房完備ってところが違うかな。
病人が来るんだから、それなりの配慮らしいけど・・・。
「あら、こんにちは。」
保健室には保険医がいるわけで・・・。
現在、俺の前にいるわけで・・・。
あぁ、頭がおかしくなってきた・・・。
「こんにちは・・・。」
「あら?具合が悪いのね?私、これから出ないと行けないのよ・・・。」
先生は出張か何かみたいだった。
つくづく、タイミングが悪いなァと思う。
「とりあえず、よくなるまで横になっていなさいね。あぁ、鍵は・・・。」
どうしましょうと、困り顔になるとお節介な性分なのか、つい口が余計なことを言ってしまう。
「あの、帰る時に職員室に戻して置きますから。大丈夫です。」
「そ〜お??じゃあ、お願いし様かしら。鍵はここに置いておくわね。じゃあ、ゆっくり休むのよ?」
といいつつ、全然返事を待たずに去っていく先生・・・。
そんなに時間がなかったのだろうか・・・。
そして、待っていましたと言わんばかりに喜ばないで欲しかったり・・・。
「ふぅ・・・。」
保健室の少し固めのベッドに身を沈め、ぼんやりとそんなことを考えていた。
そして、全身の力を抜いていたら頭の芯が熱く火照って来る。
あぁ、どうしよう・・・。
誰にも何も言わないで来ちゃったから、京一は心配しているだろうか・・・??
京一・・・。
「ん・・・。」
あっ・・・。
どうしよう・・・。
身体の中が・・・熱い・・・。
チラッと視線をめぐらしてみた。
だ、誰もいないよね・・・。
そろそろと、手を伸ばしてためらいがちに熱くなった個所に触れる。
「・・・う、嘘だぁ。」
信じられないけど、信じられないけど・・・!!
俺のソコは、自己主張をしてて・・・。
時折襲ってくる甘い痺れに背中を押された。
俺、おかしいんです。
そう思うようにして、ごそごそとベルトを外しジッパーを下ろして反応を示している性器に指を絡めた。
「はっ・・・。」
軽くこすっただけで、もう先走りの液が溢れ始めている。
今までに無かった身体の変化に戸惑いながらも、手を上下に動かし始めた。
感じるポイントに強い刺激を与えると、すぐに息が上がった。
どうしようもない感覚に戸惑いながら、上半身を起こす。
「んっ、・・・っぅ。」
声を出してしまってから、きょろきょろと周囲を見渡してみたり・・・。
誰も・・・いないよね??
それを確認してから、近くにあったティッシュの箱を引き寄せた。
それからは、もう・・・。
頭の中は真っ白で、何も考えられなくって・・・。
堪えられなくて、ズボンを下着ごとひざまで引き下ろした。
後は、ひたすら満足が行くまで快楽を追うだけ。
「はぁっ、はぁっ・・・。」
自分の感じる場所は、よくわかってる・・・。
そして、どんどん中枢神経が蕩け出して・・・。
空いていた片方の手で、後の蕾に触れた。
いつもより、柔らかく受け入れやすくなっている違和感に気が付かずに・・・。
自身の先走りの液で濡れていた人差し指を、ゆっくりと挿し込んだ。
「あぅ・・・ん。」
いつも感じる異物感が全く無かった。
それに気がつくことも無く、指を深くまで押しやっていく。
「んぅ・・・。ふぁ・・・。」
甘い声が自然と漏れた。
おそらく、目元は桜色に染まっているだろう。
そして、奥のポイントを指がかすめた。
瞬間に、甘い痺れが走りうっすらと涙がにじんだ。
普段なら考えられない行動だけど・・・。
その時は本当におかしくて・・・。
だからといって、後に指を2本も入れてしまうなんて・・・。
指をばらばらに動かして、前も刺激するともう俺は限界で・・・。
もうすぐで、視界が真っ白になるって時に声がした・・・。
「ひーちゃん・・・??」
後から聞こえた声に、まるで冷水を浴びさせられたように身体が硬直した。
あ、あ・・・。
京・・・一・・・??
振り向くのが怖い。
だって、京一がどんな表情で俺を見ているか・・・。
学校で、しかも保健室で・・・。
あぁ、頭が働かない・・・。
時間がやけに長く感じた。
実際は、普段と同じように秒針は進んでいるんだろうけど。
背中を向けていて顔が見えない分だけ、聴覚がやたらと敏感になっている・・・。
京一が遠ざかる足音、扉を閉める音・・・。
鍵が・・・かけられた。
俺・・・、京一に軽蔑された・・・??
心臓が、どくどく言ってる・・・。
身体の中の音が、厭になるほど・・・感じ取れる。
「うぅ・・・。」
熱が冷めて、涙腺が緩んできそうになった。
すると、背中から優しく抱きしめられた。
「何で泣いてんの??」
「ぅっ、きょ・・・京一・・・。」
瞬きして零れ落ちた涙は、唇にすくいとられた。
ちらりと伸びた舌が、唇を誘う。
触れ合うだけの口付けを返し、潤んだ瞳を指でそっと拭われた。
「俺のこと・・・、軽蔑したんじゃないの・・・??」
「軽蔑?するわけねーじゃん??」
優しかった手が、するすると下肢に伸びていやらしい動きをした。
外気に触れている下半身は、性器から溢れた液体で濡れている。
それを指に絡ませて、敏感な内腿をなで上げてきた。
「すっげぇ、興奮する・・・。」
「あ・・・。」
興奮で掠れた声で、耳元でささやかれて・・・。
敏感になった身体は、歓喜に慄いた。
「なぁ・・・。俺にも見せてくれよ・・・。ひーちゃんの、一人エッチ。」
チャイムが鳴った・・・。
授業が・・・と言おうとした唇を塞がれて、言葉を封じられる。
どっちにしろ、火がついた欲望は待ってくれなかったし。
俺は目を閉じることで、それを受け入れてしまった。
「っぁ、はぁ・・・あん。」
1度冷めてしまった熱に、再び火をつけるのは想像していたよりも容易だったような気がする。
ベッドの上で、足を開いて。
前と後を慰めている姿を、京一に見られている。
視線を感じながら、自慰をするのなんて初めて・・・。
いや、京一と付き合い始めてからは・・・こんなこと、しなくなってたのに。
学校で。
誰もいない、保健室で・・・。
しかも、今は授業中なんだよ・・・。
それなのに、おかしい・・・。
信じられないくらい、興奮する。
「ふぁ、あん。あっ、あっ・・・。」
俺が声を漏らすと、京一がのどを鳴らして唾液を飲み下す音がする・・・。
京一も・・・興奮してる・・・。
そう思うと、もっと感じる・・・。
「あ、ああっ・・・!!」
短い硬直の後に、性器から白濁とした液体が弾け飛んだ。
快感に支配された思考は、上手く働いてくれない。
目の前で京一が動いたのは確認出来た。
肩を押されて、押し倒されて。
逆の手で、未だ内部に入りっぱなしだった指を引きぬかされ別のモノをあてがわれた。
それが、京一だと認識する間もなく挿入が開始された。
「ひっ・・・!!」
「わりぃ・・・。俺も、限界・・・。」
切羽詰った声で言われると、反論できないこと知ってるくせに。
それに、嫌じゃないし・・・。
したいと・・・抱かれて、熱く中を掻き回して欲しいと思いながら指で慰めていた。
最初から激しい動きに、呼吸が整えられない。
先ほど放ったはずの自身は、すっかり勃ちあがって再び欲望を主張し始めた。
声を押さえる代わりに、唇を塞いだ。
酸欠状態になるまで、こうしていたい。
飢えた身体が、快楽を放すまいとしっかりと京一を捕まえる。
広い背に腕を回して、腰に足を絡めて・・・。
内側の襞は、狂おしいほど熱く締め付けているのが自分でもよくわかる・・・。
「すっげ・・・。今日、敏感じゃん・・・。中、すっげぇ締め付けてくる・・・。」
「や、あん・・・。」
「分かる??ここ、とろとろ・・・。」
つっ・・・と敏感になった性器を撫でられて、高い声が漏れる。
声を出してから、手で口を塞ぐと京一が嬉しそうに笑った。
「声、おさえられんの??」
弾みをつけるように揺さぶられ、密着している性器がこすれて今にも極めてしまいそうだった。
「でも、はやくしねーと・・・。ヤバイかもな・・・。」
呟いてからの京一の行動は早くて、奥のポイントばかりを何度も強く刺激してくる。
自然と揺れてくる腰は、俺の意識しない・・・。
そう、無意識に行っていることだった。
本当に、今日はおかしい・・・。
こんなに、こんなに・・・。
欲しくなるなんて思ってもみなかったから。
「・・・っああぁぁ!!」
「っ!!」
ほとんど同時に快楽を極めて、覆い被さってきた京一に擦り寄った。
まだ、荒い息を整えながらもそれに応えてくれるお前がすごく好きだ・・・。
「・・・京一、あのさ・・・。」
「ん?」
こんな事、今言わなくても良いって事は、充分理解してるんだ。
でも、今が良い。
今でなければ・・・嫌だ。
「どうしよう・・・、俺・・・これだけじゃ足りない・・・。」
「・・・ひーちゃん??」
驚いたような声を聞きながら、その胸に縋った。
「また、抱いて欲しい・・・。」
「・・・そんな可愛い事、言ってると足腰立たなくなるぞ??」
「・・・そうして欲しい。」
そして、望みはかなえられて・・・。
そこが、学校だとか授業中とか。
全部、忘れた。
「へへへ・・・。」
午後の授業をすっかりサボって、俺は保健室を出た。
ひーちゃんが、あんなに乱れるなんて・・・。
すっげぇ、驚いたけど・・・。
めちゃめちゃ良かったし。
それにしても、ひーちゃんの一人エッチ・・・。
・・・。
や、やべぇ。
涎、出ちまいそうになった。
やらしかったな・・・。
ひーちゃんちに行けない夜のオカズだな!
それにしても、学校でヤれるなんて・・・。
しかも、何回も。
すごかったなぁ・・・。
俺の上にまたがって、腰を激しく揺らしちゃってさ。
声なんて、ヤバイくらい出してたし〜〜。
あの、恥ずかしがってる顔とか煽るんだよなぁ!
「あら〜〜?京一君??」
「はっ!!う、裏密!!」
にまにまと幸せ気分に浸っていたせいか、気配に全く気が付かなかった。
な、何でここに・・・。
「ひーちゃんの具合はど〜〜お??」
「あぁ、今眠ってるぜ。俺はこれからひーちゃんを送って帰るから、またこんどな!」
触らぬ神に祟りなし!!ってなわけで、早々と逃げようとしたときに。
「失敗したのかしら〜〜。ひーちゃんに、媚薬を飲ませたんだけど〜〜。」
ぴくっ!!
その台詞に、身体は止まる。
「裏密!!」
「な〜〜に〜〜??」
「その媚薬、ありったけ俺にくれ!!!」
その後、ほくほく顔の京一の姿を目撃した人間は数知れず。
仲間内で、激しい交戦があったのは翌日のお話。
ちゃんちゃん
|