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Note 2 : 少女の髪どめ

鑑賞日2003/6/22
観賞場所ヘラルドシネプラザ50(名古屋市中区栄)
鑑賞時間15:20〜17:20

開演まで時間があったのと、場所が近かったので大須を回ってから鑑賞。


あらすじ

 イランの首都テヘランの建設現場で働く少年ラティフは、ある日入ってきたラマートが美しい少女であることに気付く。
 ラティフは自分の持っているお金、物、全てをなげうってラマートのために尽くそうとするのだが・・・


感想

 うーん、自分にはあまり合ってないかな?それとも修行不足?なのかな?
 あまりおもしろさを見つけることが出来ませんでした。
 見ていて感じるところはあったので見どころを書いておきます。


見どころ

<ラマートはめげない>

 ラマートは最初力仕事を任されるのですが、あまり力が無い物ですからうまくできません。その後お茶だし食事買い出しなどを任されるのですが、今度はそれまでお茶だしなどの仕事を任されていたラティフから嫌がらせを受けてしまいます。
 でも、ラマートは決してめげません。そして自分の出来ることを精一杯やろうとするのです。
 ラティフに仕事場である炊事場をむちゃくちゃに壊されたときなんか、落ち込んだり文句を言うどころか食器類を全部新調して壁も自分で塗り替えてカーテンも変えてコップに花を生けて飾ったりしてます。


<メマルさんは優しい人>

 ラティフが働く建設現場の責任者はメマルさんで、最初は怒鳴ったりしてばっかで怖いヒトなのかなと思いましたが、実はとても優しい人なのです。
 力仕事の出来ないラマートをすぐクビにしたりせず、お茶だし係炊事場買い出しの仕事を任せたり(実はラマートが女の子であることも見抜いていたのかもしれません、そのかわりラマートがラティフの反感を買ってしまうのですが・・・)現場から落ちてけがをした人の家族にそっとお金を手渡したり、姉が病気で見舞いに行く(実はウソ)というラティフにお金を渡したりしてくれてます。
 ナジャフさんがお金をもらいに来たとき、メマルさんはお金をほとんど持ってない(ちょっと前にラティフに大金を渡してますのでホントに無かったんでしょう)んですが、それでも自分の持っているお金を全て渡そうとします。
 そんなメマルさんだからこそ現場をうまくまとめられているのでしょう。


<よろこばれるお金の使い方>

 ラティフはウソを付いてメマルから大金をもらいラマートの家族の知り合いにラマートの家族に渡すよう渡しますが、その知り合いはそのお金を持ってアフガニスタンに帰ってしまいます。
 ラマートのお爺さんが足が悪いと知ったとき、自分のこずかいの中から松葉杖を買ってお爺さんの家に置いてくるのですが、この松葉杖はお爺さんの役に立ち喜んでもらえます。
 ラマートの家族が大金を必要としていることを知ったとき、ラティフは自分のIDカード(イランでは大切な物です)を闇業者にうっぱらって大金を手に入れ、ラマートのお爺さんに直接渡します。お爺さんにはとても感謝されます。
 お金を使って感謝されるにはきちんと自分の身を削って、自分から直接渡すのが一番喜ばれるようです。
 アフガン人の居住区に入ったラティフが、たまたま声をかけられた靴修理屋に自分の靴の修理を依頼し、代金としてお金を払いますが、お金の使い方としてはこれが一番正しい気がします。


<ラティフは幸せだったのか>

 ラティフの想いはきちんとラマートに届いたのでしょうか?そしてトラックに乗ってアフガニスタンに帰っていくラマートを見送るラティフはどんな思いだったのでしょう?
 自分のいろいろな物を犠牲にしてラマートのために尽くそうとしたラティフですが彼は幸せだったのでしょうか?幸せになれるのでしょうか?
 この映画の続きがあれば、5年後・10年後どうなるのか見てみたいと思います。



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