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第2話:GPSアンテナを動かしてみる

壊れたナビから分離したGPSアンテナ、こいつがまだ動くのか?そして使える物なのか?
パソコンに繋ぐための変換回路基板を作り、動かしてみることにします。

部品一覧 回路基板の制作

 GPSアンテナをパソコンに繋いで動作確認をするため、信号の変換基板を制作します。
 GPSアンテナIPS-3100から送られてくる信号は、普通のシリアル信号なのですが、TTLレベルの信号なので、直接PCのシリアルポートに繋いでも信号を受け取ることは出来ません
 そこで市販されているRS-232C用のレベル変換ICを使って信号を変換する回路を作って繋いでやることにします。

回路図(gpstoserial.gif 15kb)

必要部品一覧

部品名必要数単価
GPSアンテナ IPS-3100 1廃品利用のためタダ
RS232Cレベルコンバータ ADM232AAN 1\320
ICソケット 1手持ち(参考価格\30)
電解コンデンサ(16V 10uF) 4\20
積層セラミックコンデンサ(0.1uF) 1\10
100kΩ 1/4W カーボン抵抗(プルアップ用) 1\10
押しボタンスイッチ(リセット用) 1\80
D-sub 9pinコネクタ(メス) 1\190
USBケーブル(電源採取用) 1\100
ユニバーサル基板 1手持ち(参考価格\100)
配線用線材少々その辺にあったもの


GPSアンテナ信号変換基板1号  必要部品を買い集めてきまして早速組み立てです。
 手に入れた回路図ではRS232Cのレベル変換ICにMAXIUM社のMAX232Cが使われていましたが、見つからなかったため変わりにアナログデバイゼスのADM232Aを使うことにしました。
 機能と使い方は全く同じですんで問題ないはずです。
 あと+5Vの電源をとりあえずUSBポートから取ることにしました。
 これは、手元にPS2のコネクタやマウスがなかったためで、PS2コネクタが手元にあるのなら最初からPS2コネクタから電源を取った方がいいと思います


裏面配線はこんな感じ  ICソケットを基板中央に実装し、その付近に電解コンデンサやらスイッチやらを配置
 その後GPSアンテナからの配線とD-sub 9pinコネクタからの配線を繋いでいきます。
 GPSアンテナの配線(特に電源線)は間違えて配線すると、一発でGPSアンテナがお亡くなりになるそうですので、特に注意して配線します。


GPSアンテナと変換基板  完成した変換基板とGPSアンテナです。
 テスト用にとりあえず動かせればいいやって感じで作ったら、結構余裕がある大きさになりました。


変換基板とGPSアンテナの動作確認

 完成した回路とパソコンを繋ぎ、動作確認をしていきます。
 D-sub 9pinコネクタをパソコンのシリアルポートに、USBコネクタをUSBコネクタに差し、パソコンを立ち上げます。
 Windowsが立ち上がったら、スタート→プログラム→アクセサリ→通信 からハイパーターミナルを立ち上げます。
 通信速度を9600bps フロー制御なしに設定し、変換基板を繋いだCOMポートをダイレクトで開きます
 文字の羅列が画面に表示されてきました。ここで変換基板に取り付けたGPSのリセットスイッチを押します。すると・・・
 SONY GPSなんたらかんたらって文字列が表示されてきました。GPSアンテナは無事できちんと動いているようです。成功です。

 GPSアンテナはまだ生きていて、変換基板を作ればパソコンのシリアルポートに繋いで使える事が解りました
 あとは、リブレットクラスの超小型ノートパソコンとGPSに対応した地図ソフトを用意すれば、車に乗せてカーナビとして使える物が出来そうです。


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