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jikkenW  u n d e r  g r o u n d  h i s t o r y

<電気電子工学実験W 裏日記 発表編 発表の時来る!>


7月12日(水):題名 発表の時来る!

 午前5時半、登校。とりあえずしばらくまったりします。
 久しぶりに98でゲーム。ちょっと前まであれだけプレイしていたんですが、しばらくゲームなんてものは忘れていたような気がします。
 やはり、頭が極限状態にあるようでゲームをやってもいつもの調子がでません。1時間くらいプレイしていたんですが、やめてしまいました。
 とにかく、何かを考えようとしても頭が回りません。しばらくぼーっとして時間を過ごします。
 午前8時、Y登校。ちなみに彼は自宅生。自宅から岐阜大学に通っている方ならわかると思いますが、自宅生がこの時間に大学に来るなんて並大抵なことではありません。
 彼は始発を乗り継いで岐阜まできた後、バスの始発まで駅前のマクドで時間をつぶし、始発のバスで大学に来てくれたようなのです。うー、ここまでやってくれるなんて感激です。
 Yに昨晩発生した問題のことと、ペンの上下機構は結局何も進んでないことを話します。
 Yが「寝てていいよ」と言ってくれたので、その辺にあったイスを組み合わせ仮眠。Yはその間に黙々とペンの上下機構を工作してくれているようです。
 しばらくしてペンの部分が完成したようです。Yに起こされて動作確認、ペン用のモーターが回り始めた瞬間、スッコーンというペンが机にたたきつけられる音が響きました。
 大成功です。ふたりでラウンジへ休憩に向かいます。ラウンジ付近でTにあいました。彼も一緒に三人でラウンジにて休憩。
 十時、Nが登校してきたようなので、工A301へ、しばらくしてHも現れました。Fはなんかバイトの都合とかでお昼までこれないようです。
 Yとペンの動作部分のところのデモをしようとしたんですが...動かない!!。休憩に行くまではちゃんと動いてたのに!!!
 Yが必死になって原因を探り出します。一方、その頃、僕を猛烈な眠気が襲います。
 なんとか、意識を保とうとするんですが....うー、眠い、眠すぎる!、いかんこのままでは寝てしまう!...意識が.....ZZZ....。
 Yが起きろーとか言ってますが、意識はどんどん遠のいていきます。そしてついに僕は完全に眠りの縁へと引きずり込まれてしまいました。
 12時頃、叩き起こされます。結局ペン部分はどうにもならなかったみたいです。しばらく頭がはっきりするまで待って、Nの車で家で乾燥中のOHP資料を取りに行きます。
 帰りにTimelyにて昼食を調達して再び工A301へ、工A301にて昼食を取っているとYがペンの部分で質問してきます。そうこうしているうちに集合時間。
 今回はこの実験室にある98や、いままで使っていた電源装置なども持参することにしました。一人最低一個以上の物を運ぶように指示し、発表場所である工106番教室へ向かいます。
 発表場所についたら、テスタで回路の断線がないかチェックします。うちの班の発表は始めから四番目です。うー早いよう。
 いよいよ発表です。採点表が配られ担当のK先生から採点方法についての説明があります。この実験は発表をする学生達のほうが他の班の点数も採点するのです。
 トップバッターの班はサーモセンサーのを使った扇風機の制御です。が、扇風機が回りません。結局別の部屋で調整をすることになりました。発表順が一番早まりました。
 二番目の班のシャボン玉、三番目の班のミニ四駆交通安全は順調に動き、発表は進んでいきます。いよいよ次はうちの班の発表です。
 また、例によって一人一個以上の資材を運ぶことを指示します。前に行ったら、前にあった98からディスプレイケーブルと電源を奪い、運んできた98に繋ぎ変えてしまいます。(それもあっというまに)
 電源装置、回路、戦車型マシン、パソコン、マウス、キーボードすべての準備が整いました。いよいよ発表開始です。
 今回、事前の打合せでまず回路の説明を行い、その隙に実演のリハーサルを行ってその後に本番の実演、最後にプログラム部の説明を行うことになっていました。
 Nが司会を担当し、Yによる回路の説明が始まります。こっちはそれと平行して98を起動し、記録部をロードして動かします。
 記録部をロードしてリストを流した瞬間、何処からか「すげぇな、あの班」という声が聞こえました。今までの苦労の報われた瞬間です。今回の密かな目的は僕のプログラムを使って示威行動をすることだったので、この時点で一つの目的は果たしました。
 読み込んだ記録部を走らせます。98の画面にマウスカーソルが表示され、絵を描きます。一部から歓声が上がるのが聞こえてきます。
 制御部のほうもロードして、同じようにリストを流し走らせます。戦車型ロボットは正常に動いているようです。
 そうこうしているうちに、Yによる回路の説明、F&Hによる活用法等の説明が終わります。いよいよ実演です。
 リハーサルでやったように、記録部ロードして説明しながら走らせます。マウスで描く図形は”ばつ”にしました。ESCキーを押して記録部を終了し、98のHDにデータを保存します。
 続いて制御部の実演です。果たして戦車型マシンは動いてくれるでしょうか。記録部と同じく動かしながら説明していくのですが、ベンチマークルーチンを始めとした制御部に盛り込んである様々な仕掛けを説明していく度に、担当のK先生の目から鱗が落ちているのがわかります。
 いよいよ、戦車型マシンが動き出します。最初ちょっと動作が怪しかった気がしますがちゃんと動いてくれているようです。いやー、よかったよかった。
 最後にプログラム部の説明です。僕がマイクを持ちOHPを使ってマウスの動きの簡略化ルーチン、モーターの制御の仕方等を説明します。
 最後に、膨大な量となってしまったフローチャートをだらだらと画面に写して終わり。やったーーおわったーーーーー!!!!!
 いやーーーー、うまく動いてよかったね。本当に。
 休憩時間中に、Y先生から来年教材として使うかも知れないから回路を崩すなと言われました。とりあえず「じゃあ、買い取ってくださいね。」とか答えておきました。
 まぁ、あの回路を崩せとかいわれても無理なんだけどね。いや、やればできるんだろうけど、やりたくない。
 休憩時間後、発表は淡々と進んでいきます。各班結構いろいろな物が出てきて見ていて楽しかったです。夜、一緒に大学に残って準備をしていたF達のレーザーポインターでドム撃墜ゲーム!とか信号機の制御とか...etc.....
 一日目の発表が終わったあと、一旦工A301に集まって後片づけです。結局使わなかったブレッドボードとか、電源装置とか学校から借りていたものはこの日のうちに返却しておきます。
 明日は二日目の発表です。明日は一体どんなものが出てくるのでしょうか。今から楽しみです。


7月13日(木):題名 強力なライバル達現わる!

 朝十時起床、班の発表は昨日終わっているのでお気楽です。こんなにゆっくりできる朝は久しぶりの気がします。
 十二時半頃、ゆっくりと大学へ向かい発表場所である工106に入ります。今日はどんなものが出てくるのでしょうか。
 そうこうしているうちに時間は過ぎ去り、二日目の発表が始まります。
 結論をいいます。二日目の発表は凄かった!!!
 まず、スターウォーズのR2D2型ロボットを組み上げてきた班、前のインジゲーターが赤く光ります。感動です。
 このロボットは、前後左右にフォトトランジスターを装備していて、光が当たったほうに振り向いて進む仕掛けになっています。
 入力が1ビットしかないのに、どうやって4つの入力を判断しているんだろうと思っていると、どうやらモーターの制御に使われない4つのビットを使って、トランジスタのスイッチングで切り替えているみたいです。
 すげーっ、その回路とそれを制御するプログラムのアイディアにはまさに脱帽です。この班になら負けてもいい!!!!!
 あと凄かったのは、ブレッドボードを3枚も使った巨大回路を組み上げてきた仙人様率いる班。それにしても想像を絶する規模です。
 電気電子最長老のHの班も凄かった。彼の班はキーボードユニットを叩くと、98のFM音源を使って音を出す装置を出してきました。
 この装置は、あらかじめ98に入力されているパターンにしたがって、明滅するランプが光り、対応するキーを押すと音が出る仕組みです。キー入力をいつまでも待ってくれるモードと、しばらくすると勝手に進んでしまう二つのモードを備えています。
 DOS版BASICでFM音源を使う技術、たくさんの入力と出力を両立させるそのアイディアにはただただ感動です。
 奇想天外でいて、実現可能なアイディアを考える発想。そして出されたアイディアを何が何でも実現させ、作品と呼ぶとふさわしいものに作り上げてしまう根性。
 これらのものを作り上げてしまった班の人たちの瞳は、そんなものに満ちていたような気がします。
 今回の実験は久々に”燃える”事が出来る大変面白くて、楽しい実験でした。こんな楽しい実験を考案してくださり、このような発表の機会を与えていただいたY&K両先生には本当にいくら感謝してもしきれません。いや、本当に...
 発表の最後に、採点表が回収され、優勝した班の発表がありました。優勝はR2D2を組み上げてきた班です。やはり彼らは凄かった!!!!!
 ちなみに、僕らはどうだったかって?結局平均的な結果に終わっていたような気がします。やはりペンが動かなくてお絵描きマシンとしては動かなかったのが痛かったか?あと見た目のインパクトも今いち弱かったしなぁ...
 まぁ、ちゃんと見ていてわかっていただけた人にはそれなりの評価を頂けたみたいだし良しとしますか。
 二日間に及ぶ発表会は終わりました。ここで余談を二つほど...
 発表会が終わったあと、工A301にて回路の断線してしまった部分をハンダごてを握って修理しているところを、K先生に見つかりました。発表会が終わってもまだ作業していることを不審に思ったようです。しばらく適当に話して先生は去りました。
 最後にもう一つ余談を...なんか、僕のプログラムを見て闘志を燃やされたプログラム担当の方がいたそうで...
 聞く話によると、一日目の発表が終わったあと「あんなものを見せられたらやっとれん」とか言いながら、必死にプログラムの改良をされていたそうで....何だかなぁ
 まぁ、終わったことだからいいんだけどね。


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