初めてのブーツの買い方
初めてのブーツの買い方



インラインスケートブーツを初めて買うにあたって



第一に、あなたがなにをしたいかを決めます。
 (フィットネス、アグレッシブ、ホッケー、スピードレースのどれか)
第二に、予算。 いくらまでなら出せるか。
第三に、自分の足にきちんとフィットするかどうか。  ハードブーツタイプ、ソフトブーツタイプ、その中間など、 メーカーによっていろいろなタイプがあります。

上で述べたようなことが一般的には言われています。

☆ここからが僕の個人的意見です。
<1>ジャンル

初めて買うのでしたら、フィットネス(レクリエーション)用のを買いましょう。
ホッケーはすごく本格的にやらない限りフィットネス用のブーツでも出来ます。
アグレッシブ用のブーツは初めての人には扱いにくいですし、足下フラフラしながらアグレッシブ用のブーツを履いているのはかなり格好悪いです。  まるで初心者マークを付けてるフェラーリみたいなもんです、やめておきましょう。
スピードレースはもちろん初心者がやるわけないのでこれを最初から選ぶ人はいないでしょう。

<2>予算

ブーツ本体の予算は2万くらい用意すればそこそこのが買えます。  出来れば、2万5千円くらいあるといいです。  この5千円の差がかなりの差になります、どうせなら5千円くらいケチらないほうが自分のためになります。 (後で述べるベアリングの差、インナーブーツの質などの差になる)
 (注意) ちなみにディスカウントショップ等で売られている数千円のブーツは 絶対に買わないほうがいいです。  見た目は大して変わらないように見えても全然違います。  あれで綺麗に滑ることは不可能です、構造が根本的に違うのです。  具体的に言うと足首の間接が作られていなくて(プラスティックの長靴状態) 足首が曲げられないのです。
 どうしても予算が無い人は型落ちのモデルを狙いましょう。  売れ残っている去年のモデルならお店も早く売り払ってしまいたいので 安くしていることがあります、時には半額くらいで売ることもあります。  型落ちのモデルでも性能は変わりません、ほとんどがデザインの違いだけです。  スキー板を想像するとわかると思います、 1年や2年で性能はほとんど変わらないですね、それと一緒です。

<3>自分の足にあうかどうか?

足に合うかどうかは実際に履いてみましょう。  ヴィクトリアとか、スポーツオーソリティとか大きなお店で履かせてもらいましょう。 (小さな店だとさんざん試着しまくって何も買わずに出るのは なんか気まずいですから。)  フィットネス用で自分の予算内の物でそのお店にある物はかたっぱしから 履かせてもらいましょう。

 インラインスケートブーツのメーカーとして有名なのは ローラーブレード、Salomon、ROCES、K2、BAUERなどです。  これらのメーカーの物から選べば基本的に間違いはないでしょう。

 ブーツにはスキーブーツのようなハードブーツタイプと、スニーカーのような感じの素材で出来ているソフトブーツタイプがあります。  ソフトブーツは軽さとデザインで人気です。  でもハードブーツタイプの方が足首をガチッと固めてくれるので 初心者には滑りやすいはずです。

<4>ベアリング

タイヤは、 一般的にはウィール・ベアリング・スペーサーの3つの部品からなっています。  ベアリングの規格として、ABEC(エイベック)というのがあります。  インラインスケートに使われているベアリングはABEC1・3・5・7があります。  数字が大きい方がよく回るいいベアリングです、もちろんそれだけ値段も高くなりますが。  ベアリングは最低ABEC1、出来ればABEC5か7を選びましょう。  他の名称、例えばPrecisionや、Standard等は ABEC1より悪いベアリングなのでお薦めできないです。  ただ、ベアリングは 後からベアリングだけ買ってアップグレードすることが出来るので、 後でアップグレードするつもりだったら少々悪いものでもいいでしょう。  あと、スペーサーは最初はナイロンのものが付いている場合が多いのですが、 これをアルミスペーサーに変えるだけでかなり回転がよくなります。  僕のお薦めのパターンは、ABEC3以上のベアリング + アルミスペーサーです。  もしお金が足りなければアルミスペーサーだけは買うと良いでしょう。  ローラーブレード用のだとたった1000円です。  たった1000円でベアリングを2段階いい物にしたくらいの効果が得られます。  他のメーカーの物でも2000円くらいまでで買えます。  スペーサーはどこのでも同じに見えますが、 メーカーによってシャフト(軸)の太さが微妙に違うので一応専用の物がいいでしょう。

<5>ウィール(タイヤ)

 ウィールは大きいとスピードが出ますが、重心が高くなって扱いにくくなります。  小さいとスピードは出ませんが低重心になり安定します。  ウィールのサイズは、72mm前後が一般的で一番扱いやすいはずです。  スキートレーニングに使うのでしたらもっと大きめのサイズのウィールがいいでしょう。

 ウィールの固さは「A」で表されます、一般的には78A〜88Aで 数字が小さい方が柔らかくてグリップ力があることを示しています。  最初のうちは柔らかめのウィールの方がいいと思います。  78A〜84Aくらいがいいでしょう。



以上の点をふまえていれば基本的には何を買っても大丈夫でしょう。  僕がこれから始める人にお薦めするブーツは、大手メーカー製の フィットネス(レクリエーション)用のハードブーツタイプです。
 どうしても将来的にアグレッシブをやりたいんだ!という人は、 Salomonのアグレッシブブーツ(ST系)でしょう。  他のアグレッシブ用ブーツに比べると圧倒的に軽いのと、アグレッシブ用にしてはスピードが速いからです。  ただ、フィットネス(レクリエーション)用の物に比べれば重いですし、 通気性も悪いです。  やっぱり最初はフィットネスモデルを買ったほうが無難だと思います。

 最初にフィットネス用のブーツでちゃんと滑れるようになってから、 2足目のブーツでアグレッシブなり、ホッケーなり、自分のやりたいジャンルのを 買うというのが一番の近道だと思います。
 なぜ僕がここまでフィットネスモデルを買うことを薦めるかというと、 始めたばっかりの人にとって他のモデルは着脱が多少面倒だったり、 手入れが面倒だったりして、途中で嫌になって 滑ることをやめてしまいがちだからです。  まずやっぱり滑ること自体の楽しみを感じて欲しいんです。



プロテクターはなにを買えばいいか?



プロテクターは、 「リスト(手首)ガード」・「ニー(ひざ)ガード」・「エルボー(ひじ)ガード」・「ヘルメット」 があります。  プロテクターは是非買いましょう。  プロテクターがあるほうが思い切って滑れるので上達も早くなります。  どうしてもお金が無くて、プロテクターまでは買えないという人は 最低リストガードだけは買いましょう。  こけたときに手をつきますが、この時にリストガードを着けてないと、 手首を痛めます。  なにはなくともリストガードだけは買いましょう。

プロテクターの重要度の順番としては、
(1)リストガード「絶対必要!!」
(2)ニーガード「かなり必要」
(3)エルボーガード「あったほうがいい」
(4)ヘルメット「あれば安心」
の順です。
お金が足りない場合はこの順番で買えるところまで買いましょう。

 ときどきある程度上手くなってプロテクターを外してしまっている人がいますが、 少なくともリストガードだけは着けておいたほうがいいです。  自分は転ばないから大丈夫といっても、万が一の為のプロテクターなんですから。

Mail to: teletubbiessayhello@hotmail.com

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