■ 紀州犬の食卓2 Dining table of the Kishu dog
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【与える量は?】 ドッグフードの袋には、一日に与える量が書かれています。 通常は、これを目安にすればいいと思います。 秤がない人は、買った方がいいですよ(^_-) もしも、秤がない場合は、その犬の頭の容積の8分目から10分目が一日に与えるフードの目安と言われています。 これ、むずかしいです(^_^; 簡単なフードの目安としては ・水もよく飲むのに犬の糞がコロコロで固い場合はフードが不足 ・下痢、もしくは、糞を拾ったときに 路面にべっとり付着するくらい柔らかい場合は与えすぎ と言われます。 あまり食べないのに下痢をするなどは、ほかの病気が考えられます。 いずれにしてもその適量を ・生後2ヶ月くらいまでは、朝・昼・夕・晩の4回に分けて(ぬるま湯でふやかして) ・生後3ヶ月以降10ヶ月くらいまでは、朝・昼・晩の3回に分けて(ドライフードのまま) ・その後、成犬になるまでは、朝・晩の2回に分けて ・成犬でも2回が理想ですが、1回でも可 という感じで与えます。 これはあくまでも理想であって、必ずというものではありません。 昼間は留守になる家が多いのですから。 かといって、昼間の分を一緒に入れて、容器をそのまま置いて出かけるというような、いわゆる 「置きエサ」は絶対にダメです。 犬が「いつでも食べられる」と思って、食の細い犬になったり、一気に食べる癖がついて消化器官が弱ってしまったり、太ったり、痩せたり・・・ 毎日決まった時間に犬の前にエサを差し出して、瞬時に全部たいらげても、それ以上は与えない。 逆に食べなかったら、その場に置かずにエサを下げ、次の食事の時間まで与えない。 そのようにして習慣づけをすることが大切です。 ●ある人の「置きエサ」失敗例 その人は「置きエサ」がダメだということは分かっていました。 けれど、小さな子犬を置き去りにして、留守中に腹を減らすのはかわいそうだと思って、仕事に出かける際に昼間の分のエサを置いていってあげました。 仕事から帰ると、案の定、容器は空になっています。 で、 よしよし、晩ご飯やぞぉ〜 といいながら晩飯を与えると、興味を示しません。 あれ? 腹減ってないんか? まぁええわ ここ置いとくから、晩飯はしっかり食えよ と、また置いたままにしました。 ・ ・ ・ 朝起きると、容器は空っぽです。 ほら、夜中に腹減ったんやろ 晩に食えへんからじゃ〜 と言いながら、とりあえず朝の運動へ。 自転車で併走し、犬を走らせて・・・ 帰って朝飯を与えると・・・ また興味を示しません。 食わないから、出かける際にまた置きエサをしていく・・・ 結局、このような不規則な食事のリズムが原因で、エサを与えても食欲がないときは見向きもせず、変な時間に空腹を訴えてエサを催促するようになってしまいました。 そして、食が細い犬になって、成犬になった今でも体がほっそりしています。 栄養がどうのこうのだけでなく、その与え方も重要なわけです。 それともう一つ・・・ この人は非常に危険な間違いを犯しています。 夜中に犬がエサを食べたのか、早朝に食べたのか、飼い主が把握していない状況です。 もしも、運動に行く直前に犬がエサを腹一杯食べていたとしたら。。。 その状態で走らせたりすると「胃捻転」を引き起こす可能性が大なのです。 直接命に関わる恐ろしい病気です。 食後すぐの運動は、たとえ歩いての散歩でも控えましょう。 【子犬用のフード】 子犬の時期は、しっかり栄養をとらせることが大事。 最近では「子犬用」のフードが売られています。 別に成犬用でも構いませんが、せっかく栄養価を計算したものがあるのでそれを与えるのがいいでしょう。 成犬になってからでは摂取しても意味がない、成長期に多く必要な栄養素など、理想的な栄養バランスで作られています。 だいたい1歳までのフードとして売られていますが、紀州犬の場合はもう少し早めに成犬用に切り替えた方がいいでしょう。 7ヶ月から10ヶ月くらいで。 子犬用のフードは、どうしても高脂肪・高カロリーなので、さっき説明した「皮膚病」を発症するかもしれませんし、肥満の原因にもなるのでよく観察しながら時期が来たら成犬用に切り替えるようにします。 生後から半年くらいまでは、フードのほかに粉ミルクをぬるま湯で溶かして与える人もいます。 うちも与えていました。 ただし、これもフードの切り替えと同時、もしくはその前の時期に打ち切ります。 【おやつは?】 必要ありません! せっかくフードの栄養バランスを考えたり、与える時間を決めたりしているのに おやつを不定期に与えると、全てが水の泡です。 ペットとして、芸を教えたり、しつけのためにどうしてもおやつを使うときには、フードと同じで低脂肪のものを使う方がいいと思います カルシウムの塊とかありますが、必要ありません! というより、私的には これをすればこれがもらえる というようなしつけはしたくないと思っています。(ほんまに私の私感です) 紀州犬が持つ紀州犬らしさが無くなるような気がするので・・・ 従順に育てなくても、紀州犬は初めから「忠順」です。 【与えてはいけないもの】 昔から たまねぎ ねぎ ニンニク ニラ らっきょう などは、絶対に犬には与えてはいけないと定着しています。 そのとおりです。 これを与えると、ほぼ中毒になり、命に関わります。 それから チョコレート もダメです。 テオブロミンという成分が中毒症状を起こし、その致死量は 犬の体重1キログラムに対してチョコレート20〜40グラム ということですから、体重が20キロの紀州犬なら チョコレート400グラムでアウト ということになります。 この他にも、近年分かってきている「犬にとって有害な食べ物」がたくさんあるようですが、ネットで検索するとあまりに多すぎて、ちょっと首をかしげることもあります。 とにかく、上記の食べ物は絶対にダメ。 |
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