人工透析で長生きするには

統計データーから見る生存率に与えるリスク
文献
日本透析医学会統計調査委員会
「わが国の慢性透析療法の現況(1998年現在)より
   
 中2日おいた時の体重の増加はドライ
ウエイトの4〜6%ノ範囲が理想
 透析時間は4.5〜5時間に
30分でも長い方が成績が良い
   
健常者クレアチニン産生率を分母に
これによるとクレアチニンは高いほど良い
 
血清アルブミンは4g以上が理想
良質の蛋白質をきちんと取ること
 
  透析前血清β2-MG濃度が透析患者の
1年生存に与えるリスク(透析2年以上
)

透析前血清β2-MG濃度(mg/l) 
透析効率は1.6以上が理想  βー2MGは30以下に成るような
透析が理想
 
   
 カルシウムは10前後が理想 リンは5〜6が理想 
  透析前ヘマトクリットが透析患者の
1年生存に与えるリスク(EP投与で補正)
 

析前ヘマトクリット(%)
蛋白の摂取量は体重1Kgあたり
1.2g前後が理想
ヘマトは35が理想
至適透析の指標と達成率―
(日本透析医学会による)
透析指標 至適条件 達成率
 体重減少率 4〜6% 40.3% 
 1回の透析時間 5時間以上 22.0% 
 標準化透析量(Kt/V) 1.6以上 16.3% 
 %クレアチニン生産速度 100%以上 57.3% 
 血清アルブミン濃度 4,0g/dl以上 32.7% 
 血清リン濃度(透析前) 4〜6mgdl 40.8% 
 β2マイクログロブリン濃度(透析前) 30mg/l以下 42.0% 
 ヘマトクリット値(透析前) 30〜35% 44.8% 
 心胸比(透析前) 50%未満 44.9% 
 平均血圧 100〜120mmHg 49.5% 
上記至適透析を達成させるには、現在主流となっている透析時間4時間、血流量200の透析では、体重40kg以下の人でないと、達成は無理だと思います。
至適透析条件を達成させるには、透析時間5時間、血流量250〜300の透析が必要です。
至適透析を受けると、食事の制限は塩分だけで殆ど必要無くなります。
※心胸比は50%以下に保のがベストです。55%を超えない様に。
 女性は55%ぐらいまでok 。

※血圧は収縮期血圧(上)マイナス拡張期血圧(下)÷3プラス拡張期血圧が100〜120o/Hg(平均血圧)に成るのがベストの血圧です

※このグラフは1年間のリスクです。例えばヘマトが25〜30の人のリスクを1とすると30〜35の人のリスクは0.84です。 これが2年間になるとヘマト30〜35の人のリスクは0.84X0.84=0.7056と二乗・三乗・・・・10年では0.208となるのです、結局ヘマト25の人が10年で10人死亡するのに対し30〜35の人は2人しか死亡しない事になります。

以上名古屋大学大幸医療センター教授・前田 憲志先生の全腎協1999年度全国大会記念講演より抜粋
 
 食 事につてい一言
良質の蛋白質を沢山摂る事が大切です、しかしタンパク質にはリンも多く含まれて居ます、リンは6以上に上げないように薬・透析の効率等でコントロールする様に(飲んでいる薬により、リンが上る事も有ります)また、現在はリンの吸着剤として炭酸カルシウムを服用しますが副作用として血中のカルシウム濃度も上がり、炭酸カルシウムを充分服用する事が出来なくなる事もありますので、普段からカルシウムを多く含む食品は避ける必要が有ります。
【炭酸カルシウムは、錠剤より、粉の沈降炭酸カルシウムの方がリンの吸着率の有効性が大です】

長期快適な透析生活を送る為には、如何にリンとカルシウムをにコントロール出来るかに掛かっていると言っても過言では有りません。
リン×カルシウムの積は55前後が好ましい。

リン・カリウムがどうしても下がらないときは、効率を上げて透析をしてみて下さい。
効率を上げるには、透析時間を延ばす(5時間)又は血液流量を上げて透析してもらってください、両方が可能ならそれがベストです

透析は腎臓の一部分しか代行しませんので、自己管理が大切です、それには、勉強も必要です。当方お奨めの本を紹介します
 
 新これが
長期透析を生き抜くコツです
大田 和夫 著   南江堂
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