Boudin &
Cracklin
アイスクリームのBordenでもなし、"Never be your
beast of
burden♪"のBurdenでもなし、ほな一体Boudinってなに?ってなことなりますが、これは伝統的なCajun料理のひとつで、"ブーダィン
"
という感じの発音です。どんなものかというと、見た目はソーセージなのですが、お肉の代わりにごはんが詰められていて、Cajun風味の焼き飯もしくは
炊き込みご飯を腸詰にしたものと言えば何となくイメージして頂けますでしょうか。
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Johnson's GroceryのBoudin、
1リ
ンク分
作り方は、玉ネギ、ビーマン、セロリにニンニクというCajun料理には欠かせない野菜たちと豚のひき肉を味付けして加熱し、ごはん、パセリ、青ねぎを加
えて腸詰にします。そうしてソーセージ状になったものをしばらく熱湯で加熱して出来上がり。素材のバリエーションとして、豚のひき肉にレバーを加えたもの
もポピュラーで、Crawfishで作ったものやAlligatorで作った変りだねもあります。また作り方のバリエーションとしては、Boudin
Ballといって、ソーセージ状ではなく球形にして揚げたものもあります。
このBoudinはSouthwest
Louisianaの人々に非常に愛されており、様々な場所でお目にかかることができます。本来家庭料理として作られるのですが、現在では主に
Grocery StoreやMeat
Shopで売られているものを買うことが多いようです。お祭りなどではBoudin屋台が出ますし、ライブの会場やTrailrideでもしばしば目にす
ることができます。暖かくてスパイシーなBoudinは、つめた〜いビールと非常に相性が良いので、Grocery Storeでは"Hot
Boudin and Cold Beer!"というサインを出して、我々の食欲をそそっています。
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Meche's MarketのBoudin、
2リンク分
どこのお店で買っても基本的にはハズレはないのですが、評判の良いお店のものは病み付きになります。こうしたお店では、加熱前のものを冷凍した商品を用意
しており、遠路はるばる買いに来るリピーターや、通信販売で購入されるお客さんも多いようです。お店によって異なりますが、だいたいBoudin1リンク
(1本)でお茶碗1膳強の量があります。屋台では1リンクずつ購入するのですが、Grocery
Storeですと目方による量り売りや、半分だけという買い方も出来ます。1リンクで腹八分目、2リンクでちょいと食べすぎと言った感じでしょうか。
次にCracklinですが、これはCajun料理オリジナルのスナックです。"Everything But
the
Squeaks(ブーブーいう鳴き声以外すべて)"という言葉通り、Cajunの人々はほとんど残すところなく豚を解体して料理に使います。このへんは日
本の沖縄と共通する食文化ですね。ということで、このCracklinは豚の皮を揚げたもので、スパイシーな味付けがされています。そのためBoudin
に負けず劣らずビールに良く合います。写真では見難いかもしれませんが、値札の原材料欄には、たまねぎ、にんにく、塩、レッドペッパー、ホワイトペッ
パー、パプリカと表記されています。CracklinはBoudinが売られているところで、一緒に売られている場合が非常に多いです。恐らくお肉屋さん
で豚を解体して、レバーとひき肉をBoudinに、そして残った皮をCracklinに使うということなんでしょうね。目方で買うことも出来ますが、見当
がつきにくいので、拙者はいつも「$2分下さい」という注文の仕方をしています。
Southwest LouisianaにはBoudinとCracklinを売っているGrocery
Storeが数え切れないほどありますので、ここでは特徴のあるお店や評判の良いお店をご紹介いたします。この取材をするにあたっては、The
Timesの
"The Boudin Trace"という記事を大いに参考にさせて頂きました。興味をもたれた方は、お読
み頂ければ幸いです。下記の表の店名をクリックすると、お店の紹介が表示されます。また
Southwest
Louisiana Food Mapでは、地図からを選んでBoudin Venueをご覧になれますので、是非そちらものぞいてみて下さい。
Boudin Venue List