『どちらかが彼女を殺した』		東野圭吾 著		講談社ノベルス

このずっと下に
ミステリーの犯人当てネタバレ推理が載っています。
一読者の推理ですので正しい解答とは限りませんが、
犯人の名前やトリックに触れていますので注意して下さい。



































ネタバレ私の推理

 妹は鉛筆と箸は右手で持つがそれ以外は左手を使った(P67)とある。加賀刑事は包丁の指紋で利き手を割り出したのではなくて、何か別の物から知った(P244)とあり、それは名刺を破らされた事と関係している(P244)というから、和泉が「ゴミ箱の中のものを取ってくれ」と言ってる(P245)物は妹の利き手に関係した何か破る物だ。妹が遺書を書いて捨てるシーンや和泉が死体を発見したシーンを探してしまったが、そのゴミはとっくに警察が持っていってるだろう。和泉が取ってくれと言うわけないからもっと後の何かだろう。

あっ、和泉が佳世子に飲ませた睡眠薬の袋があった。薬を飲むとき、佳世子自身に袋を破らせていたはずだ。和泉の「その瞬間を見ていた」と言う言葉とも合う。ここか、“左手で袋を破り”とある(P205)から佳世子は左利き。佳世子と妹は同じ左利きでこれでは犯人か決まらない。潤一の利き手について書いてある所を探しても見つからなかったが、加賀が自殺でなく犯人がいる(P243)と確信しているので潤一が右利きで犯人という事になる。

加賀刑事は封筒の開け方を調べて、破断面や指紋の位置で癖がわかる(P141)と言っていた。右手で袋を持って、左手で袋の上の方を破いていく事の様だ。袋の小さい方のかけらにどちらの指紋が出るかでそれを破いた人の利き手がわかる訳だ。事件後の部屋に残された二つの睡眠薬の袋の破りかたを示した文はどうやら書かれていないらしい。




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