恐るべし!讃岐うどんの旅

<第1回讃岐うどんツアー編>


その2:秘境「山内」

私はカーナビが嫌いなんです。車を運転するときにはしっかりと地図を読み込んで、イメージをしっかりと作ってから出かけるほうが安心するんですよね。そのような状態で通行した道は忘れることがありませんし、運転中の集中力も高まると思うんです。まあ、迷わなければですけどね

しかーし、讃岐うどんツアーは別ですね。こればっかりはさすがにカーナビがないとどうにもなりません。

讃岐うどんの名店というのは、ほんっとうにワケのわからない立地にあるものが多いんです!あと、香川の農村部にはランドマークになるようなものがあまり多くはない(控えめな表現だなぁ)というのも大きな理由ですね。

短い営業時間のお店を効率よくハシゴするためには、やはりカーナビが必須です。たとえカーナビが示す方向に田んぼしかなかろうと山しかなかろうと、とにかく指示されるまま進むのです。そこには必ず美味しいうどんが待っていますから!(定休日と玉切れ閉店を除く)

ワケのわからない立地のディープな讃岐うどん店の横綱クラス、「山内」に近づいてきました。

高松駅から約1時間ほど走りましたかね、この写真を見ての通り、畑以外はなんいもないところです。ちなみにこの辺にはヒマワリ畑が広がっていて、なんともいえない絶景です。極楽浄土ってのがあるとしたら、こんなところなのかなぁ〜?なんて考えたりしちゃいました。

カーナビの指示に従って、踏み切り(実はこの写真の手前にJR土讃線が通っています)を越えて真っ直ぐ進みます。


うどんどころか、人っ子一人居ないぞ、と誰もが思うシチュエーションです。しばらく進むと石垣に「純手打ち うどん ←すぐ上」なる看板が!ホンマかいな?!と誰もが思うシチュエーションです。

恐る恐る、矢印の指し示す方向に向かいます。左に曲がると昼間なのに真っ暗な林道じゃあないですか!すげぇ上り坂!しかも直角に右へ曲がっている!これは対向車が来たら身動き取れんぞ!と誰もが思うシチュエーションです。

運良く対向車が来なかったので、ゆるりと坂を登っていくと、そ、そこには!!


じゃーん!とばかりに急に視界が開け、明るい光を浴びてそこにはうどん屋が建っているではありませんか!なんという光景!!なんという感動!!!

急な坂道は行き止まりになっていて、そこに「山内」はあったのです。そこらに薪が積み上げてあって、厨房の煙突からはモクモクと薪釜の煙があがっています。信じがたいロケーション、我が目を疑うシチュエーション!

まだまだアマちゃんである私は、お店に到着しただけでほぼKnock Out状態でしたね。まさにKnock Outっすよ。わざわざローマ字にしてしまうほどのことは、そりゃあーた、あるんですよこれが。


駐車場(というか、単にお店のまわり)には結構車が止まってました。まだ午前9時を過ぎたばかりだというのに、讃岐ではこんな時間からこんなに多くの人がうどんを食べているのか?!しかも、こんな辺鄙な山奥で(失礼)!とにかく驚きましたね。実は後から冷静になってわかったことなのですが、この日は日曜日だったため県外からの観光客が非常に多かったようなんですがね。

ガラガラと引き戸を開けてお店に入ると左側にうどんを受け取るカウンターが。てんぷらもいっぱい揃ってます。メニューをサッと見て、ひやひやの小を注文。後が控えているので、ここは小で我慢。てんぷらも取りませんでした。後でちょっと後悔したけどね。うどんをもらってすぐに会計を済ませます。「200円です」、やっすー!

うどんを持って適当な席につきます。テーブルにはおろし金と生姜が無造作に置いてあります。しょうがを適量擂ってうどんに入れて、いただきまーす!ズズッ、お、なかなか!不ぞろいな麺が口の中で波打って、すごい食感。だしはイリコの風味が満点。でも全体としては結構さっぱりした感じかなぁ?などと考えながら味わう。


やべしまった!写真撮るの忘れてたぞ!

というわけで撮った写真がこれ。食べかけですんません。やはり特異なシチュエーションに圧倒されたのか、ちょっと興奮しすぎたんでしょうねえ。

最後までおいしくいただいて、だしも飲み干しました。会計したところの隣に下膳口があるので、そこにどんぶりを返します。

さあ次行くぞ、と思ってお店を出ると、ん?お花いっぱい売ってるじゃないの!野菜もあったし。うどん屋とは一体何なんだ?とやや考え込んでしまいましたよ。


それにしても、讃岐うどんは奥が深いなあ、と一件目のお店から十分に感じさせてくれました。すごい店です、「山内」。

是非また行きたいですね。次は大、食べますよ。てんぷらもね!


☆「山内」 仲多度郡仲南町 木曜定休 9:00〜17:00 「おいしい山の水」と薪釜で茹でたうどんは絶品!



さあ次行きましょ。釜揚げの雄、「長田」へ向かいます。



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