八王二郎だっ!
ラーメン二郎 八王子野猿街道店
営業時間 月〜金17:00〜23:00、土11:00〜14:00、17:00から麺切れまで (日曜日定休日)
※麺が無くなり次第、閉店致します。
ラーメン二郎を知っていますか?三田の慶應義塾大学近くにあるそのお店で出されるラーメンは、そのあまりに個性の強い味わいから「それはもはやラーメンではなく、『二郎』という食べ物である」とまで言われています。もの凄い量、平らげるのが苦しいほどの極太自家製麺、山盛りのキャベツとモヤシ、「豚」と呼ばれる煮豚の塊(もはやチャーシューとは呼べない)、醤油味の強いギトギトスープなど、その特徴は枚挙に暇がありません。一度虜になるとそこから抜け出すのは困難至極で、禁断症状に苦しむことさえあるほどの中毒性があると言われています。
三田本店の味、そしてオヤジに惹かれ、数多くのラーメン職人がその門をたたき、東京近郊の各地に支店を開いています。その中の一つ、「ラーメン二郎八王子野猿街道店」は私が最も多く食べに行く二郎の支店です。人はその店を「八王二郎」と呼び、今日もまた行列してでも食べに行くのです。
このページでは、八王二郎をみなさまにご紹介していきます。ああもう食べたくなっちゃいましたよ。
八王二郎 その1:外観
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ラーメン二郎 八王子野猿街道店の外観です。八王子市の南、自然が豊かな街道沿いにその店はあります。写真でわかるとおり、左隣には同じくラーメン店の「分田上」があり、右隣にはコンビニがあります(現在は閉店)。八王二郎の二階は賃貸アパートなのですが、人がすんでいる様子はありません。「入居者募集中」の幟が立っていることが多いのですが、私だったらそこに住みたいとはあまり思いませんね。何故ってそりゃあ、凄いニオイですからねえ・・・ 二郎のニオイは強烈です。近くを車で通過するときでも、カーエアコンを通してそのニオイが我々を襲います。そのニオイは二郎中毒者にとってはたまらなくいいものですが、やはり近くに住むのは少々つらいでしょうねえ。 |
八王二郎の近くにはいくつかの大学が点在しています。八王二郎はいつもそれらの大学の学生でいっぱいです。この写真を撮ったのは昼営業の終了直前だったので店の外で待っている人はいませんが、普段はいつ行っても多くの人が並んでいます。そこではみなどのようなものを食べているのでしょうか?
八王二郎 その2:メニュー
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ガラスの引き戸を開けて(自動ドアなんて気の利いたものはありません)お店に入ると、すぐ左に食券の自動販売機があります。このお店の食券販売機は、社員食堂などによくあるものと違い、上に掲示してあるメニューを見て、その番号を入力するというかたちをとっています。券売機にお金を入れると、「いらっしゃいませ。メニュー番号を押し、確認ボタンを押してください」という機械的な声が聞こえます。 機械の指示に従ってメニュー番号を入力すると、真ん中のディスプレーに今自分が選択したメニューが表示されます。間違いがなければ、ディスプレー右下にある緑色の「確認ボタン」を押します。間違えていたり、数字を入力した後に気が変わったり、「大」を選択したものの急に尻込みしたりした場合にはディスプレー左下にある、赤い「取り消し」ボタンを押します。数字選択の画面に戻れます。 券売機の上に掲示してあるメニューを拡大してみました。 |
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うまく読み取れますか? ラーメン二郎のメニューは、三田本店と各支店のあいだで殆ど違いはありません。 メインは当然ラーメンです。麺の量で小と大の二種類に分かれます。 あとはラーメンに乗せる豚の量を組み合わせます。小ラーメン、大ラーメンには豚が二つくらい(このあたりはさすがに二郎、結構アバウトです)乗ります。それぞれの豚入りには5〜6個、W豚入りだと10個以上というわけです。二郎の豚はとてつもなくデカイので、Wの場合は煮豚が一本乗っかるといっても過言ではないでしょう。豚肉好きにはたまりませんね。 二郎を訪れた客は、それぞれの好みに応じて、麺の大小と、豚の量を自由に組み合わせて、自分の食べたい二郎を注文する仕組みになっているのです。 |
ここで注意していただきたいのは、二郎において「大・小」という言葉は、相対的にしか使われないものである、ということです。「小」だからといって量が少ない、なんていうことは100%有り得ません。とにかく二郎は量が多いのですが、八王二郎はなおさらです。くれぐれも油断せず、自分に合った量を選ぶようにしましょう。私は普段、「大豚」を食べていますが、めちゃめちゃ多いですよ。
八王二郎のメニューには、ご覧の通りラーメン以外のものもありますね。
まずはつけ麺。冷水できりっとしめた二郎の極太麺と、ピリッとしたつけ汁との相性が抜群です。そのつけ麺に豚を増やしたい人のために「豚増し」「W豚増し」というメニューがあります。別にラーメンW豚入りにこれらを付け加えて、「豚トリプル」や「豚WW」なんていうことも出来なくはないですが、はっきり言ってその異様たるや、一人の人間が食べるものにはとても見えないでしょうね。
八王二郎で人気なのはうずらの卵5個というメニューです。うずらのゆで卵が乗ります。さっぱり感が増しますね。ちなみに女性には、ラーメン類におまけでうずらの卵が一つつきます。うらやましいですねえ。
八王二郎には二郎としては珍しく、ビールというメニューがあります。サッポロ黒ラベルの中ビンです。しかし、私はいまだかつて、この店でビールを飲んでいる人を見たことがありません。何度も書きますが、八王二郎はとてつもなく量が多いのです。ビールなど飲む余裕はどこにもないと思うんですけどね。
八王二郎 その3:注文
食券を買ったら、仲良く並んで順番を待ちましょう。八王二郎はカウンター形式で、15席ほど座席があります。そのカウンターは厨房を囲むL字型をしていますが、反対側の壁際にも5席ほど座席があります。こちらの座席は順番待ち席ということになっていますが、そこにおとなしく座って待っている人はあまりいません。
順番待ち席には漫画や週刊誌などの雑誌と、おいしいラーメン屋さんを紹介した本などが雑然と置いてあります。ここで順番を待っているときに、食券を渡すよう言われることがあるので、これらの本は退屈しのぎ程度に読みましょう。
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ここで、八王二郎のご主人を紹介しましょう。 野口征磨氏です。 歳は30歳くらいだったと思います。 野口氏のご両親はかつてこの場所でラーメン店を営んでいらしたそうで、ご両親の引退を機にお店を引き継ぎ、ラーメン二郎三田本店で修行した後、今のお店をオープンさせたのだそうです。 何故ラーメン二郎を始めたのかというと、かつて一度だけ食べた三田本店の味が忘れられず、自分の店でもその味をだしたい、と思ったからなのだそうです。 野口氏の、二郎に対する強い思い入れにはいつも感心させられます。彼がどれだけ二郎を愛しているのかは、彼の作るそのラーメンを一口食べればたちどころにわかることです。 |
ちなみに、野口氏のご両親は息子の作るラーメンに魅せられ、一度は引退した身でありながら三田本店で修行し、現在は新小金井街道沿いにてラーメン二郎を営まれておられます。こちらの二郎もとてもおいしいので、是非一度食べてみることをおすすめします。
さあ、ご主人に食券を渡したら、焦らずに自分のラーメンが出来てくるのを待ちましょう。
このとき、ご主人の仕事振りをよく観察しておくことが、おいしい二郎を食べるための大きなポイントです。
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左の写真はメニューの15番、大ラーメン豚入りです。ご覧の通りのボリュームです。 前にも書いたとおり、二郎のラーメンは醤油味の強いスープ、ギトギトのアブラ、キャベツとモヤシ、豚で構成されているのですが、大きな特徴として、お客一人一人の好みに合わせた細かい味付けを調整できることが挙げられます。 その仕組みは簡単です。 二郎では、自分の注文したラーメンが出来上がったときに、一人一人トッピングの注文を聞かれます。 |
そのトッピングとは:刻み生ニンニク(通称ニンニク)、野菜多め(通称ヤサイ)、醤油ダレ多め(通称カラメ)、アブラ多め(通称アブラ)の4つです。我々はこの4種類のトッピングを自由に組み合わせて、自分の好みの味付けをしてもらうことができるです。ちなみに上の写真はニンニクヤサイカラメでお願いしたものです。
ニンニクは100%おすすめです。ニオイがやや気になるところではありますが、これがあるのとないのとでは味わい深さがまったく違います!ニンニクを入れずに二郎を食べるということは、二郎を真に味わうことができないのではないか、とまで思います。
ヤサイは増量してもらったほうがお得です。ただし、八王二郎のヤサイはとても量が多いので、カウンター内をちゃんと観察して、自分にとって適量になるようにしましょう。
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左の写真は、ヤサイニンニクカラメアブラの大ラーメン豚入りを真横から見たものです。ご覧の通りヤサイはドンブリから大きく盛り上がっていますので、カラメにしてもらった方がおいしく味わえるのではないでしょうか。ただ、八王二郎ではカウンターに醤油ダレが置いてあるので、好みに応じて自分でカラメにすることも出来ます。 最後にアブラについてですが、とてもおいしいので、おすすめです。 いわゆる豚の背脂の、大きな塊がいっぱい乗ります。 二郎には、カロリーを気にするお客はいないと思うので、みんなでどんどんアブラを追加しましょう! |
このようなトッピングを自分にとって最適な状態で注文するために、厨房内の観察が欠かせないのです。
ご主人が一人一人のトッピングを聞くときには、それぞれの注文したものを順番に読み上げていきます。そのときにボヤーっとしてるとすかさず「ニンニク入れますか?」と聞いてきます。そうするとニンニク以外のトッピングを頼みにくくなるので、厨房内のご主人の動きはよーく見ておきましょう。
ちなみに、ご主人が我々の注文を読み上げるときには、各メニューの略語を使用することがほとんどですので、それについても簡単に説明しましょう。
小ラーメン→「小」、小ラーメン豚入り→「小豚」、小ラーメンW豚入り→「小W」、といった感じです。大ラーメンの場合はそれぞれの小が大にかわるだけです。よく覚えておきましょう。
とにかく、席に着いたら、集中して待て!
八王二郎 その4:食べよう!
さあお待ちかね、あなたの二郎はもう目の前に!割り箸を割く手間ももどかしいほどですね。
カウンターにはGABANの白胡椒と一味唐辛子、ラーメンの醤油ダレが置いてありますので、好みに応じてふりかけましょう。
ただ注意しなければならないのは、野菜が山盛りの場合、最初からそれらをふりかけたとしてもラーメンには全くとどかず、
いたずらに野菜をスパイシーにするばかりという結果になってしまうということです。
かく言う私は、いつも山盛りの野菜に醤油ダレを回しかけていただいていますよ。
さっぱりした野菜と、香りの強い醤油ダレの相性はなかなかナイスです。
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二郎の最も大きな魅力の一つ、それは麺ですよね。 ご主人の手による、打ちたての自家製麺です。極太のさらに上をいくような極々太とでも言えそうな迫力の、ちぢれ(?)平打ち麺です。その麺はあまりに太いため、ちぢれているのかどうかはよく見ないとわかりません。 量が自慢の八王二郎ですので、小ラーメンでも麺だけで約280グラムが入ります。大ラーメンの場合、おそらく450グラムほどはあるのではないでしょうか。 程よい硬さに茹で上げられたその麺はプリッとしたコシがあり、のどごしも抜群です。 この麺は味わいも香りも非常に強いものを持っているため、スープの濃厚な醤油風味やギトギトのアブラをガッチリと受け止める力をもっています。 |
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二郎のもう一つの自慢、豚です! このデカさ!この分厚さ!これぞまさに二郎の豚!チャーシューなどという軟弱な呼び方が全く当てはまらない、迫力と味わいがあります。 使用部位は肩ロースです。スープの中で茹で上げて、その後醤油ダレに漬け込んであるのですが、決して煮崩れすることなく、しっかりとした歯ごたえを残しています。 スープに浸かって柔らかくなった豚を、麺と野菜の合間にがぶっと噛むと・・・ うま〜い! こりゃたまらんね!! |
もうこうなったら一心不乱に食べ続けるしかありません!
油断は禁物です。あなたの背後から、順番待ちしている人たちの熱い視線がそそがれていますよ。
ご主人が真剣勝負で作り上げたラーメンです。真剣勝負で食べつくしましょう!
後ろで待っている人たちも真剣勝負です。漫画雑誌を読みながらノロノロと食べるのはマナー違反ですよ!
残念ながら食べきれず、残してしまった人。次回からは麺の量を減らしてもらいましょうね。
食券を渡すときに「少なめでお願いします」と頼めばOKです。
もの凄い量の麺、食べ応え満点の豚、噛んでいて顎が疲れてしまうほどの野菜、濃厚なアブラと醤油風味のスープ!
これぞまさに二郎の醍醐味です。五身一体とでも言えましょうか。
八王二郎は、確実に三田本店の味わいを継承していることはもとより、その精神をも受け継いでいるように感じられます。
ご主人の心意気を少しでも感じるならば、たっぷりといただいて、完食しましょう!
八王二郎 その5:ごちそうさま
ああ、食った食った。こうしてあなたは、かつてないほどの満腹感を味わうことでしょう。
満腹感だけではありません。二郎はお腹を満たすと同時に、心をも満たしてくれるのです。
極上の満足感、精神が開放されたような悦びがそこにはあります。
が!
あなたにはまだ大事な仕事が残されていることを忘れてはいけません。
二郎では、店主と助手はラーメン作りに持てる力のほとんどを傾けています。
食べ終わったら、我々はドンブリとコップをカウンター上に上げなければなりません。
また、布巾でカウンターをきれいに拭いておきましょう。
二郎では、誰もがスープや野菜をこぼしてしまいます。それらをきれいに拭き取るのは
食べた人の責任、というのは自然なことと考えられますね。
立つ鳥あとを濁さずの心境で、すがすがしくお店を出ましょう。いかにあなたがあまりの満腹感で苦しんでいようとも。
そして、「ごちそうさま」の一言も忘れずに!
つづく。