08 -吐血コラムTOPへ-
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バカの壁なのだ
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ベストセラー本を読まない生活をもう何年も続けているような気がする。たぶん嘘だ。詭弁だ。間違っている。たまには読んでいると思う、いや確実に。ここで言いたいのは、売れているとか話題だとかって世の中の流れに対してなんの価値も見い出せなくなってしまってしばらく経つということである。売れ筋なんかどうでもいいのだ。
最近でいえば『バカの壁』をはじめとする養老系の著作物。まだまだ現在進行形でやたらに売れているって話は知っている。でも、全然読みたいとは思わない。それどころか放っておいても既にいろんな情報が入手できている。読んでなくても読んじゃった気になれている自分がいる。それで充分、お腹いっぱいだ。だいたいにおいて、9.11以降の世界情勢をみていれば、以前「♪うぃあーざーわーぅどぉー」などと呑気に唄っていたのはなんじゃらホイなのである。ともにわかり合おうなんてこと事態に土台無理があるってことぐらい、本読まなくたって知っているもん。そしてふと思い出す。少し前、相田みつヲの日めくり風ちょっといい話(?)は飲み屋や喫茶店の便所に吊るされているのをよく見かけたものだったなぁ、と。「人生訓よねぇ…」などといいながらも落ち着き先は便所の壁だったりするのだ。所詮その程度のありがたみでしかないんだもの。
バカはバカとして存在するのは個人的には別にかまわないと思う。バカの存在によって癒される場合だって当然あるわけで、必要悪の範疇にあるといえるだろう。権力と武力さえ与えずにおけば、なんの心配もないのだ。なんだけど、経営権を譲り受けた2代目ボンボンの表六玉が代表を務める会社が傾きやすいのがいい例で、権力持ってたり武装したりしているバカって案外多いんだよなぁ。その上、権力者に媚びるアホがバカをいい気にさせるだから輪をかけてよろしくない。
ところで個人ホームページを運営なんぞしていると、よっぽどの暇人のように扱われる場合が得てしてある。そう見られるのは仕方がない部分があると自覚はしている。だけど、暇だからやっているわけではなく、この不安渦巻くご時世に、なにもせずにはいられないからこそ取り組んでいるのである。このことは別にわからん人に理解を求める必要はないと思っている。自分の頭で考えないで、流されたり、媚びたり、しがみついたりしていたい人はそうしていればいい。同様にベストセラー本や高視聴率の番組を追いかけることは、暇を持て余している人に任せておけばいい。そんな時間がとれるなら、ほかのことに充てたいと思う昨今だったりするのである。
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