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誰にでもできること
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ウチの近所に行列のできるラーメン屋がある。手打ちの太麺に魚系ダシの醤油味、かなりこってり&しっかりしているのだが確かに美味い。おまけに大盛りだったりするので、客の回転はきわめて遅い。並び始めからごちそうさままでがトータル1時間以内で済んだら奇跡か驚異的な早喰い…そんな塩梅だ。たかだかラーメン1杯食うために並んだりするのは納得いかないんだけど、歩いてすぐの距離だし、行列が比較的短い日やよっぽど暇なときには覚悟を決めて最後尾に着くようになってしまった。各種メディアで取り上げられることも多い同店、なんでも若い店主はラーメン好きが高じて、どこかの店で修業することもなく、独学で製麺からスープ作りまでのすべてをマスターしたとのこと。
志があり、方向性を見誤らなければ、ビジネスは成功するという典型である。
勉強は学校に通わずとも、師匠につかずとも充分できるのだ。むしろ固定観念が植え付けられたり、何もしていないのに勉強した気分になったり、変に仲間と馴れ合ったりしない分、独学には独学なりの良さがあるともいえる。
「失敗を恐れずやってみる」と言葉にするのは容易いが、実践するのはなかなかどうして。
そういえば昔、テレビのインタビューで矢沢永吉が「やる奴はやるし、やらない奴はやらない」と、どうでもいいようなことを自慢げに答えていたのを妙に印象深く覚えている。要はそういうことなのだろう。プロセスなど問題ではないのである。
自分が踏み出せずにいる理由を探すのは簡単だ。
生活のため(あるいは家族のため)に稼がなくていけない、資金不足(銀行が融資してくれない)、こんな時代に無茶はできない等等。すべて言い訳、誤魔化しでしかない。
大人になってわかったのだが、カッコイイことばっか語ってる無能な奴は呆れるほどに多い。実績を作れない、何もないから妄想を語るのだ。夢見る夢子ちゃん、夢之助・夢太郎と言ったら聞こえはいいが、最低だ。なんでも「仕事が忙しくて自分の時間が作れない」と嘆きながらも、職場では知人のサイトを小まめにチェックするが日課だったりという人もいるという。意味がわからないし、充分に自分の時間が作れているとも思う。そういう愚鈍な暇人だけにはなりたくないものである。
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