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頑張ってっか?

 「“FlashMakerグランプリ〜あなたもFlashクリエーター!〜コンテスト”で優秀賞を受賞しましたよ」との通知メールがGP関係者から届く。最優秀には及ばなかった(いまいち弾け方が足りなかった)が、ホセ・カトー名義での初受賞(作品名:ジャンプ)、正直嬉しい。これを起爆剤に文字通り、来年こそ飛躍せねば。そもそも今回のイベントは、主催者である(株)アイフォーが同社製品「FlashMaker for Windows」(Flash作成用ソフト)のスマッシュヒットを受けて開催した余興企画なのだが、「Yahoo!グリーティング」 公式コンテンツと連動してるってことで、ちょっとは権威ありげだったりもする。イマイチ伸び悩んでいる当サイトの人気…こっち方面にも多大なる効果が表れることを期待したいものだ。
 などといった前置きとは直接的には関係ないのだが、以前、とあるデザイン系賞を別の名前でいただいたさいに「どうやったら(賞を)取れるか教えてほしい…」みたいなことを言ってくる人がいて驚いた。さして仲良しでもないのに、訊けばなんでも教えてもらえると思っているあたりがじつにおめでたい、というか程度が低い。この手のピュアなタイプは新興宗教関係者にでも勧誘されて洗脳されてしまえばいいと思う。他人から持ちかけられるいい金儲けの話がすべからくインチキであるのと同じで、どうすれば賞を取れるかってことなど、仮に心得ていたとしても正直に教えられないのである。確かに賞獲りにはマニュアルというより多少有利に作用さすためのコツみたいなのは存在すると思うけど、そればっか突き詰めていくと特定の個人が創造する意味などなくなってしまうわけで、非常につまらなくなっちゃうでしょうに。
 「頑張れば結果はおのずとついて来る」と思い込むことでヒトは頑張れる。それはある意味正解である。しかし、思い込みでしかないのだから、頑張ったところでかならずしも目的が達せられるってことにはならない。結果が伴わない場合が多々あることを知りながら、明るい未来を信じて頑張るしかなかったりするんで、近道を探って迷走もする。とんでもない申し出もそんな流れで出てくるのだろうがあまりに安易。頑張る前に、も少し自分で考えるべきだよな、うむ。
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