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(笑)を頻発すな!

 最近よくいわれる日本語の乱れとか、そういうのとはちょっとニュアンス的に違うんだが、私は日常的にたびたび目にする(笑)の用いられ方についてカチンときている。
 そもそも(笑)とは、例えばインタビューや対談・座談会あるいは戯曲などで「この人(ら)はこのタイミングで笑っている」という客観的事実(状態)を伝える手段として用いられたものだと思う。これらについては実にわかりやすいと思うし異論はない。
 それがネット上、あるいはメールでは「はい、ここ笑うトコですよ」という誘導記号として利用されているのが気に入らないのだ。実際に読んでみて「この(笑)付き文のドコが面白いんだ」と思うことが多いだけに余計に「キィーッ!」となってしまうのかもしれない。
 「そうじゃない。たまたま文章になってるけど、仮に発言だったとしてもたぶんこのタイミングで笑うから挿入しているんだ」という輩もおられるだろうが、同じこと。「たいした面白くもない発言をかまして自分がまず笑うなよ。この、ハゲ!」なのである。
 と、ここまで打ち込んで思い出した。
 ハゲてない人が「このハゲ!」と面と向かって言われた場合、やっぱ怒る…なんか不思議。
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