陸前かんちゃそ谷 菅野技工

菅野技工[付録4-ディスクカード書き換えサービス最後の聖戦]


ファミコン生誕20周年である平成15年(2003年)夏、任天堂から衝撃の発表が行われた。

「ディスクカード書き換えサービス終了のお知らせ」

この発表に20代中盤から30代中盤は一様に衝撃を受けたはずである(邪推)。
現在、任天堂のディスクシステムのページを見ても、一時の栄華を誇った書き換えソフトウェア一覧すらも見られない寂しい限りである。

残念と思いつつも、ファミコン生誕20周年プレゼントの方が気になっていた筆者は、プレゼント目当てで買ったソフトをどうしてくれようかという画策に必死 になっていた。だってファミコン仕様のゲームボーイアドバンスSPが抽選でもらえるんですもの!。しかも2口応募すれば「もれなく」ファミコンカレンダー をプレゼントという豪気な企画であった。
結局、ゲームボーイアドバンス用のソフトを2本購入して、応募シールだけを抜き取りソフトそのものは年少の甥2名の手に渡った。



応募をしたのを忘れていた9月中旬、土産で「ユーゲー」という雑誌を貰う。そこにはディスクシステム書き換えサービス終了に合わせた、ディスクカード特集が掲載されていた。
何気なくそれを見ていたら「帰ってきたマリオブラザーズ」が目に止まった。噂の企業協賛ゲームなのだが、まさか書き換えしているとは知らずにいたので急激に書き換え意欲が湧いてきた。
それと共にディスクシステム購入直後、プレイ中にRAMカートリッジが外されてディスクカード壊れ、7-2より先に進んでいなかった「スーパーマリオブラ ザーズ2」への怨念も復活、書き換えサービス締め切り間際の9月29日に「翌朝10時便」で任天堂へと書き換え依頼を発送したのだった。

そして今か今かと待っていると10月中旬に荷物が届いた。「ディスクキター!!!!!」と扉を開けると大きなダンボールを持った佐川急便であった。 「???」と思いつつ受け取った直後にシナプスがある一点にたどりついた。「こりゃファミコンカレンダーだ!!」。ディスクカードよりも先にこちらが届い た。



男気あるファミコン世代へのボーナスなので、これ以上はお見せできませんが、なかなか素晴らしい内容でした。イグイグー!!。
大事に使用して我が家の家宝としたいと思います。グ・グリボー!!。

そして10月27日、遂にディスクカードが届いた。普通に定形外郵便物であった。



切手が同封されており、100円分が返送されてきた。そういえば企業協賛の「帰ってきた〜」は書き換え料が\400だったのだ。
担当者に余計な手間をかけさせてしまった。



「スーマリ2」の方は書き換え用?の説明書と純正シール?が付いていたが、「帰ってきた〜」の法は説明書コピー&汎用ラベル(自分で書き込む)であった。



夏以降から10月下旬まで、任天堂の担当者の皆様には大変なご苦労があったと思います。
正確な件数は解りませんでしたが「大変多くのサービスお申し込みをいただきました」というコメントをいただきました。

もう任天堂では正式な書き込みサービスを受けることは叶わなくなってしまいましたが、
世の中には色々とハッッキング好きな方がいらっしゃるようで、ディスクシステムがあれば書き換えをできるソフトなどもあるらしいです。
サービスが終了した今こういうものにすがりたくなる気もします。 エミュレーターやROMイメージは未だに好きじゃないですが。

各社ともに過去の資産を生かして、遊べなくなってしまった「レゲーゲー」の復活を目指して欲しいものです。
ちなみに今探している基板は「ハチャメチャファイター」と「トリオTHEパンチ」です。適価で。(2003年11月24日執筆,12月13日加筆)

(C)(P)2003 陸前かんちゃそ谷