陸前かんちゃそ谷 菅野技工

菅野技工6[ファミコンビデオ出力改造]

前々からやろうとは思っていたものの、RFスイッチ経由での出力に困っていなかった弊社では、ビデオ出力改造をあまり検討課題としていませんでした。
しかし、事件は起きたのである。2002年2月に行われた鍋大会がキッカケで...。弊社賛助会員等5名で行われた鍋大会は、土曜深夜12時ごろまで続き、その後は自然とファミコン大会に移行していきました。未明の3時ごろに3名が帰宅。残った弊社と1名はグースカ寝ておりました。昼近くに目が覚めて、そのまま飯を食いに行って解散。家に戻り「朝に録画したビデヨでも見るか」とテレビに目をやると、テレビのアンテナ配線はアンテナには行かずにファミコンのRFスイッチに突き刺さっていたのだった!
というのは伏線で、弊社音楽事業部の余興行為で「ファミコンをプロジェクタに」という案が浮上した為に、日程も押し迫った4月25日に急遽部材を調達して、今回の施工が開始されました。

前日より各方面に照会してみたところysanoから手書きの配線図がメールで送られてきた。
「なんだよ、こんなのワケワカンネーヨ!」「また犬上すくみでも読んでたのか?(的中)」などと憎まれ口を叩いたにも関わらず、快く図面を探し出して、わざわざ手書きで起こしてくださりました。感謝いたします。


送られてきた配線図

珍しく生業の忙しかった弊社は、生業を生かして部材を調達して、なんとか作業にとりかかる事ができました。

サブ基板を製作


まずは配膳図を元にして、サブ基板を製作しました。


およそ35(w)x30(h)mmと小型になりました。市販の小さめの基盤をカッターで切るので基板の切断は結構大変です。
今回使用した素子は、抵抗75[ohm]=2個、抵抗560[ohm]=1個、トランジスタC1815=1個、電解コンデンサ10[μF]と100[μF]=各1個(16[V])です。あとはRCAジャックをご用意くださいまし。

筐体を加工


続いて筐体に6.5[mm]径の穴を開けます。配線等にドリルが当たらないように気をつけましょう。


準備しておいたRCAジャックを仮止めしてみます。おお!。

サブ基板の配線



まずは上記のように引き回してみました。左の赤のリード線がVIDEOに、右の黄のリード線がVccにいっています。
わかりにくいですが、白のリード線を上部のGNDにもっていってます。


サブ基板部のアップです。無事に収まりました。

映像を確認しよう

毎度の事ながら、ここで問題が発生しました!!。とりあえず新設のビデオ出力をテレビにつないで電源を入れてみたのですが、画面がウンともスンとも変わってくれません。しばし背面のスイッチをチョしたりしてみましたが、無駄なあがきでした。「壊れた!?」。嫌な考えが脳裏をかすめます。
とりあえず、今回施工した部位を取り外して、通常のRFスイッチによる接続に戻してみましたが、それでも動かなくなってしまいました。「こりゃもう泣くしかないか、2代目よ...」と思いつつ、RFスイッチ経由の配線をいじっていたら画面があらわれました。ホッ。
外したサブ基板を良く見てみた所、100[μF]のコンデンサをGNDに落とすところを、10[μF]のコンデンサから落としてました。


いえーい!!。ありゃ?(笑)。上のほうがゆがんでますね。


デモ画面は普通っぽいけど。

とりあえず映像のビデオ出力には成功しましたが、画面の一部がゆがんでいました。
ファミコン本体のロットによっては、改造が成功しない場合もあるようなので、しょうがないかな〜と思いつつ....。


念のためにVcc側のリード線を短くしてみたりする。
というのは後付けで、カセットのイジェクト機構に干渉してました(笑)。


ケースを元に戻してビデオ出力改造の完成となりました。


ありゃ。ちゃんと出力されてる!。リード線短くしたのが良かったのか!?。しかし、再度スターソルジャーで試してみたところ、現象は変わりませんでした。
カセットによって差異があるのかなぁと思っていたところたぐろさんより「マリオ3どうよ?」と脅されました。



ここまでは大丈夫なのですが....。


ここからラスタースクロール!!!


マップ画面のゆがみがより一層効果的です。

現時点では、このゆがみの調整方法が解りませんので、保留という事にしてビデオ出力改造を終了としました。
なにか情報がありましたら、お寄せいただければ幸いです。

これで我が家の技工2号は「3ch音声出力+ビデオ出力」という最強のファミコンになった訳です。
世の中にはRGBで〜という方もいらっしゃるでしょうが、今回はテレビっ子という事でご了承ください。

今後、改造のネタがあるのか?。それともこれで執筆終了か!?。(20020426執筆)

(C)(P)2002 陸前かんちゃそ谷