菅野技工4[ファミコン音声出力3ch改造指]
ある日のこと、懐かしいカセットテープを引っ張り出して聴いてみた。小〜中学生にかけての頃に、ラジカセの内蔵マイクをテレビのスピーカーに近づけて録音した ふぁみこん昔話 新・鬼ヶ島 の自作BGM集である。うーむ、懐かしい〜と思って聴くも、その後に誤って上書き録音してしまったノリダー音頭などがかぶっていて、目頭が熱くなった。
我が家のディスクシステムも完治した事だし、ステレオでMDにでも再録してみようかー!と試みたのであるが、あの特徴的なホワワワーンという音が回増ピンから出力されていないのである。これがいわゆるファミコン外部音源の仕業である事は過去の見聞ですぐに気づくことが出来た。さらに、燃えろ!!プロ野球でも試してみたところ、プレイボール!などの音声合成が、やはり出力されていないのであった。
こうなったら改造しちゃろうじゃねぇかー!と思い立ち、たぐろ氏より情報提供をいただきまして改造に取りかかったのでありました。
今回の改造に正確を期すために、小道具を一つ作成しました。7.5[OHM]のスピーカにリード線とワニ口クリップを施した簡便な検音機みたいなものです。これで音声出力ピンを確認しようという訳です。
試しに内蔵音源の出力ピンにて動作確認。ステキな音声がビシバシと小さく聞えます。
先の検音機にて、カートリッジの受け部分のピンを当りをつけて探ります。
すると、45番ピンより外部音、46番ピンより全音(内部+外部)が出力されているようでした。
菅野技工2号では、ちょうど45番ピンの所に45と刻まれておりました。
その他のピンにつなぐとゲームがハングしてしまいます。場合によっては、カートリッジや本体の故障につながる可能性もあるので気をつけましょう。
とりあえず簡易的なRCAプラグにて45番ピンからの出力を引き出して、完成〜という事に相成りました。
と、思ったのですが、ここで重大な問題が起きてしまいました。
テストという事で[内部音-LINE->MD][外部音->スピーカ]と接続してみたのですが、テレビからは外部音源のみしか出力されませんでした。なんじゃこれは〜?という事で、MIXERを持ち出して調査する事に。
次にすべての出力をMIXERへ通してみました。すると45番からの出力は全音が変なバランスで混じった音になってしまいました。はてさてどうした事でしょう。
色々と試した結果、以下のような状態である事が解りました。
ROM-45PINにスピーカ(7.5[OHM])をつなぐ
ROM-46PINから外部音源のみ
TVは外部音源のみ
ROM-45PINにLINEでつなぐ
ROM-46PINからは全部の音
TVは全部の音
以上を踏まえ、45番ピンにスピーカを仮につなぎ、46番ピンから外部音を引き出すと言う事になりました。
この時点で準備した部品では作業が続行できなくなったので、次回へと続きます。
これまでの応急的な改造も、だいぶ見苦しくなってきたので、次回は本格的な改造に着手したいと思います。