本当の真実

本当の真実は、弱肉強食ではない。

本当の真実は、共存共栄でもない。

本当の真実は、共存共栄と弱肉強食の同時並存である。

共存共栄を多く感じている人もいれば、

弱肉強食を多く感じている人もいる。

しかし、真実は、両方である。

あなたの真実の話ではない。

あの人の真実の話でもない。

本当の真実、すべての人を含めた真実は共存共栄と弱肉強食の並存である。

だか、一番大切なことは両方の並存でよいのかという問題がある。

本当の真実と言った、今までの話は、本当の現実のことである。

だが、それで、終わっていてもよいのか

理想はないのか。

一番大切なことは何か。

それは、人間と言うものは、幸福を求めるということである。

そして、幸福は、真実、一人で達成できるものではないと言うことである。

神の様に力があっても、一人孤独であれば幸福ではない。

ましてや、人間、力は限られている。

いろんなことで、思い通りに行かないことを感じて生きていくのである。

さすれば、共存共栄は幸福の半分である。

共存共栄は、しかし、強いわけではない。

永遠に続くわけでもない。

だから、向上心が必要だ。

それは、弱肉強食の真実の中に、向上心の必要性が含まれている。

神はなぜ、このような苦しい世界をお造りになったのか。

それは、限られた範囲の共存でよしとしないからではないだろうか。

(神は、限られた範囲の共存で満足せず、共存を広げることを人間に求められている)

もっと、共存の範囲を広げなさい。

そのためには、弱肉強食の世界で生きている人も共存共栄へ引き入れなければならない。

単に、引き入れるだけでは、強きものの支配下に入れられるだけである。

つまり、幸福を追求するものは、強くなければならない。

ただ強さだけで不幸を撒き散らすものの支配下に入るべきでない。

弱肉強食が人生のほとんどを占めて生きているものは、不幸であるが

自分の不幸に気がついていないものである。

人を傷つけて、人の心を傷つけて、幸せになれるものではないが、

そのことに、理解が至らないから、弱肉強食で終わっているのである。

なぜ、理解が至らないか。

親の生活習慣、親の考え方習慣、親の感情の習慣それが、自分の身についているからである。

では、なぜ、そんな親の元に生れてきたのか。

自分で選んで出てきたのである。

自分で、自分の幸福を向上させるには、この親元がいいと選んで出てきたのである。

それは、自分は、この親と波長が合うからである。

自分の克服すべき課題は、親の課題と類似している。

親の課題は、自分の課題と同じである。

だから、そこから出てくるのである。

親の生活習慣、親の考え方習慣、親の感情の習慣それが、自分の身についている。

それを、改善していくこと。幸福なものへの変えていくこと。

それが、自分のためであり、親のためであり、先祖のためであり、

子供のためであり、子孫のためであり、自分のためである。自分のためである。

神は、小さな範囲の共存で満足するなと言っているのである。

その、神の言葉に従ってこそ、幸福になるように、この世界は造られている。

共存を広げない限り、幸福はない。

つまり、不幸な人が、世界のあっちこっちに存在している限り、

本当の幸福はないと言える。

だからといって、あきらめるべきでない。

幸福に向けて、努力するのみ。

そして、その知恵と、幸福に向かうという意思、それを子孫に伝え残すことだ。

今に自分達の世代で幸福を、みんなの幸福を達成できるはずはないが

子々孫々まで、その意思を伝え、その知恵を伝え、向上し続ければ

子孫達は幸福に近づくことができる。

今のわれわれよりは。

その、子孫達への愛。

その愛を子孫に伝えたいが、

おっと、忘れてはならない。

子孫を愛し、命を賭けて、我々を残してくれて人々のことを。

それは、ご先祖様のことである。

いま、ここに、それなりに幸せにいる我々がいるのは、ご先祖様のおかげである。

あの、戦国時代をもう一度とりもどしたいのか。

あの、地獄を、もう一度この世に、実現化したいのか。

せっかく、ご先祖様が、努力して、民主化への道を作ってくれたものを

その道を廃棄しようというのか。

いいや、それはだめだ。

ここまで、造ってくれた、ご先祖様たち、

それは、日本人とかヨーロッパ人とかアメリカ人とか

東洋人とかイスラム人とかそんなことは、関係がない。

すべてのご先祖様に感謝。

そして、自分のご先祖様に、この命を感謝。この命に感謝。

すべては、幸福への道である。

あのエジソンが、失敗した実験すべては、

この方法ではうまくいかないことを発見したという意味で成功であると感じたように

不幸の原因も不幸の事実も、

その方法ではうまくいかないことを教えてくれる神の言葉として

感謝、感謝。

(この、生まれ変わりのこの人生のみでは答えられない不幸もあるが、

どうか、生まれ変わりを信じ、がんばってほしい)

そして、幸福に向けて、向上するのみ。

必ずや、必ずや、幸福はやってくる。

いいや、幸福を持ってくるのである。自分自分の意思でもって。

h17.2.12