二億の訴状


会社でも、よくある。自分が失敗の原因を作ったのに、それを認めず、人のせいにするなんてことが。

それが、会社で派閥争いなどあろうものなら、派閥の上司に泣きついて、自分の失敗をもみ消してもらう。

なんて、私は大企業にいたことがないので、そんな、派閥争いなんて、経験したことがない。

しかし、やはり、経営者に媚を売る人とそうでない人にえこひいきは何度も経験した。

この本は、医療訴訟の本である。実際にあったらしい。医療機関が失敗を起こしたら、我々一般市民は

どこへ行けばいいのか。弁護士費用は高いし、無料の相談では役所が指定する日しかやっていない。

ましてや、高い弁護士費用を支払ってお願いした弁護士が、敵方の味方をするなんて、いったい世の中どうなってるんだ。

人間、失敗を認めるのは勇気がいるのは確かだ。ましてや、認めた時に、収入に大きく響く時は

(つまり、収入ダウンが明らかな時は)、失敗を認めたくないだろう。しかし、本来、医療とはそれだけの責任を伴っている

のでは、ないのか。それだけの責任があるからこそ、それだけの、報酬を得ているのではないのか。

会社でも、自分の失敗の責任を部下に押し付ける者や、社員に責任を押し付ける会社はいる。たしかに、いる。

そんな、会社が長い目で見て、伸びるわけがない。そんな会社で、社員がやる気がおきない。そんな会社で、

社員が協力体制をとれるわけがない。やる気がなく、協力関係の薄い(対立関係や足の引っ張り合いのある)会社が

長い目で見て、伸び続けるわけがない。衰退するしかない。

この本で、会社のことは書かれていない。会社の話は、私が勝手に思いついたままを書いただけ。

生きる中で、社会の不幸の元はあふれている。

この、本の医療事故もそうだろう。しかし、不幸を不幸で、そのままにして、いいはずがない。

本来、不幸を助けるために、幸福をつくるために、いろいろな制度があるのではないのか、

裁判の仕組みや保険の仕組み、

裁判は、被害にあった人を救うための仕組みではないのか、

保険は、みんなでお金を出し合って、ある一定の事柄に対し、被害にあった人にお金をだそうという、
共済の心から生まれたのではないのか。

ましてや、裁判は、国を挙げて、憲法で補償されているのではないのか。
憲法32条 何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。

中小企業の会社で、経営者が、従業員をえこひいきすることは、そこの、社員の不幸である。

しかし、国に関わる仕組みである裁判が、裁判の仕組みが、裁判の制度を担う人々がえこひいきをし、金を持つもののみを

優遇するなら、それは、国全体の不幸である。それは、断じて、改善しなければならない。

そういうことで、わたしは、たくさんの人がこの本を読むことにより、より多くの人の意識を変えていただき、

少しずつでも、世の中全体が変わっていけばなぁと、そう、思います。

ひとつは、読んだ人自身が変わることにより、もうひとつは、変化した人がより増えることにより、

世の中を変える力が大きくなるということにより。

たとえ、相手が弁護士であろうと、大企業である保険会社であろうと、正しいことは正しいと主張し、

間違いは間違いとして主張する。子供にも言い聞かせるべき基本的なことが、本当に世の中に浸透するため

この本がたくさんうれてほしいと思う。そして、作者であり、立ち向かった当事者である東道氏に感謝。

東道氏のすごさに、感動。勇気に拍手。

それが、私の感想。この本の内容は、リンク先の東道武志さんのホームページを参考にしてほしい。

しかし、たったの千円、自分でお金をだして、買っても損はない。

私の、この本の感想は、「決して、あきらめるな」「理論武装せよ」「正しいのにあきらめるな」「助けてくれる人は助けてくれる」

そして、もう一歩進んで、助け合いの集団をあっちでも、こっちでも作られつつある、そんな集団に自分自身も参加しようかということ。

ここの、掲示板でも結構です。あるいは、リンクページの「人間らしく生きる」や、「お悩み相談室」でも、いいと思う。

助けあう、小さな活動からでも、始めてはいかがでしょうか。助けられる時もあれば、助ける時もあるでしょう。

わたしは、落ちこぼれのない幸福を願い、このホームページを作りました。

ちょっとずつでも。ちょっとずつでも。ちょっとずつでも。