年金問題 落ち無しの年金問題
落ち無し君へ
年金の問題であーだこーだ、世の中いろいろ言っております。私は、今の年金受給者は、年金を貰いすぎで財政が苦しくなっている部分もあると言いたい。また、役人の使い込みや、いらない施設への財政つぎ込みなど、も、大きな問題ですが、それも、自分たちが自民党を選び続けている、つけが起こしている問題だと、私は思う。もちろん、他の政党がしっかりしているかどうかは、分からないが、少なくとも国民を怒らすと政権交代が起きることを示せば、役人の言いなりになることは、減るはずである。結局は、国民の責任である(政治家を選ぶことを含めて)。自分たちがしっかりしないから、こんなことになったのだ。
年金の歴史と平均寿命
- (明治 海軍・陸軍の恩給が最初の年金)
- 大正10年〜14年 平均寿命 男42.1 女43.2
- 大正15年〜昭和10年 平均寿命 男44.8 女46.5
- (昭和14年制定15年施行は船員保険 民間対象の最初の年金)
- (1942年昭和17年労働者年金保険法 昭和19年名前変更、厚生年金保険法へ)
- 第二次世界大戦終結
1945年s20年 平均寿命 男23.9 女37.5 この時20歳は1925年生
さすが、戦争時代、すごい小さな平均寿命数値
- 1947年s22年 平均寿命 男50.1 女53.9
戦後2年で、こんなに、平均寿命が延びるのか。憲法・労働基準法・労災法など。
- 国の公務員の年金が始まった。(1948年s23年 国家公務員共済組合法)
- 1950年s25年 平均寿命 男58.0 女61.5
- (昭和29年厚生年金保険法 改正)
- 1955年s30年 平均寿命 男63.9 女68.4 戦後10年ですごい伸びである。
- 1960年s35年 平均寿命 男65.4 女70.3
- 1959年s34年 国民年金法 無拠出年金の開始(ちょっとの間、保険料を払わなくても年金がもらえた人がいた)
- 1961年s36年 国民年金法 拠出年金開始(保険料を払って、年金をもらう権利が出る)
1961年s36年 国民皆年金 (労働者年金保険法から約20年)
年金が通算される法律もできた。(通算年金通則法)
しかし、負担も給付も少ない「あめ玉年金」(あめ玉しか、買えない)
ちなみに、2004年に私43歳のサイト管理者の生年である。戦後約15年後のことである。
つまり、ここから、国民皆年金で、みんな、保険料徴収されるようになった。
この1961年という数値は大切な数値である。2000年から見て、たった40年前にやっと年金は実現しているのである。しかも、現在、国民年金満額を受け取れるのは、20歳から60歳の40年もきっちり払い続けた人だけである。
- 1962年s37年 地方公務員の年金開始(地方公務員共済組合法)
- 1965年s40年 平均寿命 男67.7 女72.9 戦後20年ですごい伸びである。
- 1970年s45年 平均寿命 男69.3 女74.7
- 1973年 福祉元年 過去の低い賃金を現在価値に置き換える賃金スライド制導入
厚生年金は27年間支払で60歳から現役時代の6割保証、この時景気がよかった。
ところが、その後景気が悪くなっちゃった(オイルショック)。サイト管理者は12歳。
国民年金の財政が苦しくなっていく。今から、約30年前のことである。
(支給開始年齢60歳)
- 1975年s50年 平均寿命 男71.8 女76.9 戦後30年ですごい伸びである。
- 1985年s60年 平均寿命 男74.8 女80.5 戦後40年ですごい伸びである。
- 1986年s61年 基礎年金制の導入(年金大改革)
この基礎年金導入は、やっぱり、年金財政が苦しいので厚生年金と国民年金を統合することをねらったのか?。つまり、国民年金が苦しいので、厚生年金の貯金を使いまわししようとしたのでは?むむ、ほんとかどうか、わからんが。2004年は、公務員の共済なども含めた統合が討論されている。
- 1989年h元年 平均寿命 男75.9 女81.8
- 1995年h7年 平均寿命 男76.4 女82.8 戦後50年である。人生80年か。
- 2000年h12年 平均寿命 男77.6 女84.6 年金開始年齢 60歳
この時20歳は1980年生 60歳は1940年生
- 昭和16年(女性は昭和21年)4月2日以後生まれの人は、厚生年金開始年齢は・・・・2001年(女性2006年)あたりに60歳の人?
報酬比例年金は60歳から(厚生年金の昔からの要素)
定額部分は61歳から生年月日により順次引上げられ、昭和24年4月以後生まれは65歳から通常の老齢厚生年金の支給となる。(支給開始年齢の引き上げ)つまり、60歳から65歳手前までは、報酬比例年金だけである。
60歳 65歳
↓定額部分 61歳・62歳など、支給開始年齢が順次引上げられる
| ├─────
↓60より報酬比例 ├────────────────
├─────── ↑通常の老齢厚生年金(定額+比例 相当)
60歳 65歳
- 昭和28年(女性は昭和33年)4月2日以後生まれの人は、厚生年金開始年齢は・・・・2013年(女性2018年)あたりに60歳の人?
60歳から65歳手前まで報酬比例年金のみだが、それさえも支給開始年齢が順次引上げられ、昭和36年(女性は昭和41年)4月2日以後生まれは、報酬比例年金も貰えなくなり、65歳からの通常の老齢厚生年金のみ貰えるだけになる。(サイト管理者も報酬比例年金はぎりぎりもらえない(TへT))
60歳 65歳
定額部分 なし
| ├──────
↑報酬比例部分 61歳・62歳など、支給開始年齢が順次引上げられる
├──────────────
↑通常の老齢厚生年金 (定額+比例 相当)
60歳 65歳
- さらに、通常の老齢厚生年金さえ支給開始年齢は66歳以上にならないと貰えなくなるかも。
一番の問題は、支払った額(国民から見て保険料)と貰う額(老齢年金等)が同じでないと、やっていけるわけがないのに、そのことから、国民は目をそらそうとしていることである。わからんと言えば分からんのかもしれないが、じつは、分かっているのではないか。つまり、今、年金を貰っている人は、自分が支払った保険料の何倍も貰っていることを。うすうす、分かっているんでしょう?
それに、逆に今の若い人は、保険料支払額の何割かしか、貰えないことを。分かっているんでしょう?
保険料を払ったんだから、年金をもらえるのは当然だと、今の年金受給者(今年金を貰っている人)は、言う。
もちろん、もらえるのは、当然だ。もらえるのは、当然だが、その額が問題である。自分が払った以上の額を貰おうというのは、自分勝手ではないのか。利己主義ではないのか。今の若い人たちを非難するが、自分たちこそ利己主義ではないのか。
年金制度を守りたいなら、今の年金受給者も年金を減らすしかない。役人には、今の受給者の年金を減らすことは考えていない。つまり、つけを将来に残すことしか考えていない。将来の年金受給額を減らすことしか考えていない。それを、国民から隠そうとしている。問題の先送りである。
私は、本当に今の老人たちに責任感と子供・孫たちへの愛があるなら、健康で元気な老人で働いている人は年金を減らしてもいいという意見が出てもいいと思う。それが出ないのは、老人たちも利己主義ではないのか。健康で元気な老人は、働いて、奉仕活動でもいいから世の中に貢献すべきである。
本来 保険とは、共済である。共済とは、助け合いである。誰かが困った時のために、お金を出し合って助け合おうと言うのが、保険である。たくさん出して、貰う額が少ない人もいれば、支払った以上にもらえる人も出る。困った人がたくさん貰える様にするのが保険で、困らない人は、もらえる額が少ないのが保険である。それは、加入する時点で最初から分かっていることが原則のはずである。それを、支払った以上にもらおうとする人があまりに多すぎる。利己主義な人、自分勝手な人が多すぎる。
もっと、責任を持つなら、全体で助け合うのが保険であると分かっているのなら、
- 支払った額より少ない額しかもらえない人が出る(多くもらえる人も出る)ことは当たり前である。しかし、あまりに不平等では、貰いすぎの人は、利己主義と言われても仕方がない。今の受給者は貰いすぎである。元気な人は働いて、年金も返金すべきである。
- 保険料を集めた人間が、使い込みをしたり、赤字を出すような施設や事業を作った人間の責任を問うべきである。罰金として、国の保険料の貯金へ戻すよう求めるべきである。
以上、私にとっては、当たり前のことであり、たぶん世間の人にとっては、とんでもない意見かも知れないが、私 落ち無しの意見でした。
追伸 実は、助け合いの心が減っているから、老人は年金をたくさん必要とし、助け合いの心が減っているから結婚が減っているし、助け合いの心が減っているから、子供を生むことをためらうひとが増えていると、私は思う。助け合いの本当の愛があれば、自分の贅沢を減らしても愛を選び、結婚し子供を生むと思う。助け合いの心があるものにとって、贅沢より、結婚や子供への愛の方が自分自身の幸せにとって大切なものだから。そして、助け合いの心がないから、大世帯(おじいちゃん、親・子供、孫が同じ世帯で暮らすこと)が少ないのである。
老人も親も子供も孫も、どこにも助け合いの心がないから、一所に暮らそうとしない。
そうすると、贅沢が別々の世帯で発生する。無駄が多い。
子供を生むことをためらう社会だから、出生率が下がっているのである。それがそのまま、年金財政に響く。子供が多ければ、将来、たくさんの子供の保険料が集まり、年金も黒字になるが、子供が少ないから、将来 年金を支払うための保険料収入が少なくなる。役人はますます、一人当たりの保険料を多く徴収しようとする。困ったことである。子供を生まないのは、みんな、経済的な理由を言うが、私は愛のなさをいう。
ひとりひとりの愛が少ないだけでなく、全体の愛が少ないから、全体が贅沢を求めるから、自分も子供を生むことをためらう。社会全体が子供にも自分にも贅沢を求めるから、あまり、生まない。社会全体が贅沢より愛を選ぶなら子供は増える。戦後の日本のように。
ひとつ、紹介しよう。講談社より「普通の人がこうして億万長者になった」本田健 作で
長期的金持ちの共通点として、収入の範囲内で生活するとあります。貧乏な時代を持つ今は金持ちの人は、貧乏時代は節約していた人が多いということです。これは、普通の人が意外であると感じることです。しかし、本当の長期的金持ちで幸せな人は、節約家が多いとの事。それより、社会貢献を考えるとのこと。
h16.6.13