=
第三の道
=
会社で、理不尽なことを言われたり、法律違反のことを、指示されたらどうしますか?
会社が、ブラック企業で、法外な過重労働を、、強要されたら、どうしますか?
会社に、部下を使い捨てのように、労働させろと指示されたらどうしますか?
転職をしないと、身体がもたないとき、あなたは、どうしますか?
=
第一の道は、会社の指示通り、言われるがままの道です。
第二の道は、指示を守らない、行き着くところは、会社を辞めるという道です。
そして、
第三の道は、あるのでしょうか。
会社も納得し、労働者側・管理者側も納得する、両方が納得する道は、あるのでしょうか。
ダンダリン(ある番組の主人公)は、「ある」と言っています
=
第三の道、
会社の言われるがままの道ではなく、
会社に反発して辞めることとなる道でもなく
=
かといって、共産革命のように、暴力・法律外の対策に訴えろと言っているわけでもなく。
誤解された無抵抗主義のように、なにもしないでいろと、言っているわけでもない。
(「ガンジー主義=奴隷になるくらいなら非暴力不服従主義で死を選べ、そして
ある憲法9条論者=死ぬくらいなら奴隷になってでも平和を選べ、全然違う」と主張する人もいますが)
=
これは、ダンダリン(http://www.ntv.co.jp/dandarin/cast/)という番組で
主人公の段田凜(ダンダリン)が、会社のいいなりでもなく、会社をやめるのでもなく、
第三の道があるということを言っていたことに由来します。
その番組で、
新人に労働時間外に各種のセミナー・資格の講習会等に参加し勉強するように強要する会社に対し
=
管理職待遇の店長たちが、(段田などの労働基準監督官たちの勧めで、)
「新人たちをつぶさないで」という話し合いを社長と行った
=
そのときに、店長のほとんどが、新人たち擁護の立場になったため
社長は、講習時間に残業代支払いと、本当の自由参加に変えることを承諾した。
=
実際には、管理職待遇の多くが、新人側の意見を擁護することは、難しい。
=
しかし、それでも、私は、ダンダリンの主張は、考えねばならないと思う。
=
第三の道は、
会社側、管理される側の両方の道徳心の向上が必要だと思うわけです。
=
誰かを中心に、管理される側の人間は、奴隷のように従うだけでなく、
国民として幸福になる権利を、きちんと主張する人間にならなければ、ならない。
だからといって、ガンジーのように不服従をするのでなく、仕事はちゃんとする。
=
会社側も、従業員に対し、「つぶれるやつは、やめてもらった方がいい」という考えで無く、
ちゃんとお互いに思いやりを持って、道徳的に接すれば
社員も、向上心を持って、会社に忠誠心を感じて、仕事に集中してくれるという、
=
そういう、道です。
=
第一の道は、会社にいいなりになることです。
第二の道は、会社に反発し、いずれ、会社を辞めることです。
第三の道は、社員が、道徳的に成長し、会社も道徳的に成長し、両方幸福に近づく道です。
=
この第三の道は、労働問題に限りません。
・主人公の側と、侵略的(と思ってしまう)側との関係
・強者と弱者の関係
・新参者と古参者との関係
・夫婦の関係
・親と子供の関係
・友達同士の関係、友達と仲間はずれされている人間の関係
・強国どうしの関係、強国と弱国との関係
・国と国民の関係
=
=
国と国民の関係では、
第一の道が、極端になると、専制政治・奴隷の世界になります。
第二の道は、共産革命の破壊のように政府への反乱と言えるでしょう。
その道は、自爆テロのように、命を無くすこともあります。
また、今のエジプトやシリアのように、弾圧者を排除しようとしたり内乱になったり
そう、なりやすい道です。
第三の道は、両方が道徳的に成長し、民主的に選挙し、国民を弾圧することもなく、
その後も、国民同士が戦争し合うこともなく、そんな道を行きましょう。
そして、そんな道を、内乱で困っている国に勧めましょう。
そのためには、教育が非常に大切です。
=
第三の道は、一番むずかしい。
むずかしくても、幸福への道は、これしかない。
=
国と国との関係では、
アショカ王国の二の舞の踏むなと言いたい
アショカ王は、お釈迦さま死後何百年後かに、インドを仏教で理想国家にしようとした王ですが、
晩年か死後すぐかわからないが、結局、国は滅んでしまったという歴史上の人物です。
道徳は、大切です。道徳で、人を幸福にします。
でも、道徳のない人々に征服されてしまっては、元も子もありません。
=
第一の道は、強国に従うことでしょう。つまり、奴隷に成り下がることです。
第二の道は、強国と戦うことです。そのために、道徳を捨て、軍事優先にすることです。
そして、
第三の道は、道徳を自国にも相手国にも広める努力をすることです。
もちろん、不道徳を持って戦争をしかける国には、対抗しなくてはなりません。
アショカ王のように、理想を掲げながら、現実を見ず、殺されたり奴隷化されてはなりません。
主張すべきは主張し、しかし、現実を見ながら相手に対抗もしていく。
第三の道が、一番難しいのです。
=
たとえば、2013年問題となった、特定秘密保護法について、
中国が侵略しつつある現実の中で、私は、必要性があると思っています。
日本の安全保障のために特定の情報だけを秘密にしておくための法律、
アメリカと戦争をするための法律と、たくさんのマスコミや人々が非難しますが、
あの、アショカ王の国のように、現実を見ず、対策を立てなければ、
中国は、必ず、攻めてきます。そんなことは、ありえないと、多くの人は言いますが、
中国が、攻めてこないのは、安全保障上の対策をしているから、
そして、アメリカと良好な関係にあるから、攻めてこないのです。
=
かといって、第二次世界大戦前の政府のように、国民すべての言論の自由を奪うことも
あり得るのではないか。100パーセントありえないとも言えない。
=
では、どうすべきなのか。
第一の道は、政府の言うとおり、無条件に秘密保護法を支持すること。
第二の道は、政府に反発し、無条件に、秘密保護法に反対することです。
そして、第三の道は、
中国への対策のため、その純粋な目的の、本当に特定の情報を守るため、保護法を支持し、
しかし、その法律を利用して、国民の自由を奪うことをしないよう、政府を監視し、
国民と政府の両方の道徳を向上し、両方が幸福になるため、その仕組みを作ることです。
=
第三の道が一番むずかしいのですが、それが、幸福への道です。
そのためには、教育が必要です。
中国の侵略主義をまっすぐ見つめる必要がありますし、
政府も、リーダーが変われば、専制主義に変わる可能性もあることを皆が知っておかねばなりません。
また、道徳心、つまり、思いやりやお互いの幸福を重視する心を養わねばなりません。
そして、専制的なリーダーを選ばないように選挙に積極的に関わっていかねばなりません。
=
=
経済の面で、考えたいと思います。
第一の道は、金持ち優遇の政治・文化・考え方があります。
第二の道は、弱者優遇し、資本家に対し革命を行い、破壊しようとする文化です。
第三の道は、道徳を優先し、幸福を優先する道です。
幸福度を調査した2013年の国連調査では、北欧の多くが幸福度が高いという結果を出しています。
そして、北欧やオランダでは、
ワークシェアリングの考え方が浸透している
間接税率が高いにもかかわらず納税意識が高い
教育や福祉に熱心で、ある。
政治への参加意識が高く、教育・福祉への貢献も政治のおかげと考えている
政治参加意識とあいまって、国・政府への信頼感が高い。
贅沢品に高税率、生活必需品や食品には、優遇低税率、そんな行き方もあります。
つまり、私の考えでは、北欧やオランダは、道徳心が高いとみている。
そして、幸福度が高いのである。
国民の多くが幸福であると考えているのだ。
道徳心が高く、そして、幸福度が高く、幸福と考えている国民が多い。
今、日本の現実は、自民党が第一の道を行き、
民主党・共産党などが、第二の道の変形を平和的に行おうとしています。
実際民主党政権時代は、民主優先福祉優先で、しかし、財政的には、破壊的であったと見ています。
もちろん、建前の話で、実際に民主福祉優先だったかどうかは、別問題です。
第三の道は、道徳優先だが、教育優先・知恵優先です。
今は、経済的に順調にしようと思えば、自民党のリーダーしかありません。
しかし、監視役・金持ち優遇に、ストップをかける党も頑張ってもらうことです。
=
=
=
それこそが、大切なことではないのか。
=
|