Moonshine <Pray and Wish.> Preview


全ての人々が集結する。

「晃司、ネオン……俺達でやるんだ。システムをぶち壊し、そして、必ず詩織を助け出す。力を貸してくれ」

それぞれの想いを刃と盾にして。
「詩織。あなたは、絶対にあたしが護るから。助けてあげるから」

宵闇の頃、過去の闇より還り来るもの。

「拓也、お前の生き方はただ運命に逆らっているだけだ。その先に何がある?」

やがて月は昇る。それは夜のはじまり。

「……この人は渡さないです」
「どうして………どうしてなんだよ!? シェラ!! 拓也ぁっ!!」

謎の崩壊と人々の邂逅

「久しぶりだな、桜」
「あなた……あなたなのね!?」
受話器を握りしめて叫ぶその声は、漣ではなく桜が発したものだった。

純粋に走り続ける事が出来た頃。

「世界はうち中心に動いてるっ! だからうちが正義やっ!」

振り返ってしまった後。

「もうイヤや……みんな、うちの友達、みんな死んでいきよる……」

けれど、それでも立ち上がる者達が居る。

「完全敗北した訳じゃない。俺達はまだ生きている。生きている限り、何度でも立ち上がって、あがいてやるんだ!」

そして、

「漣。あいつのことは頼む」
「嫌……嫌よ! どうしてあなたが行かなきゃいけないの!?」
 拓也の胸に額を押しつけ、漣はただ泣きじゃくるばかりだった。
「俺で最後にしなきゃいけないんだ」

そして、

「絆は失われていません。あの人が残していってくれた絆が、きっとあの人を……」


汝は祈るものか? それとも願うものか?



presents by Tatsuya Hashimoto (MOON Studio)



 引越前に、気持ちの整理というか、大阪で書いてきたもの、考えてきたもののまとめとして、ちょっと書いてみました。Previewと言うことで、いわば予告編なんですけど、予定は未定って事で、本編でホントに使われるかは判りません。それは過去のPreviewを見ても明らかですね(笑) ('98/08/08 Wrote)


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