Moonshine <Pray and Wish.> Preview


屈折と拒絶。

「オマエガァッ!!!オマエが彼女を汚したんだっ!!」
拓也は堅く握った拳で彼女を殴りつけた。
「詩織!!お前がっ!!」

彼女が去った後…

「コイツ、咲夜家の奴なんだろ? 殺していいんだろ?」
「まぁ待てよ、その前に……」
男達は下劣な笑みを浮かべ、じわじわと美咲の方へと歩み寄っていった。

システムを生み出し、破壊しようとする者達。

「重力干渉不能結界、形成率80%突破しました。艦長!!東校舎の浮上準備完了!!」
「残っている学生に避難勧告を出しとけ!」
「主砲エネルギー装填率、93.4%! 」
「よっしゃ!!浮上と同時に変形開始や!!」
 風間の号令の下、全機関が轟音をあげて鳴動する。
「あの馬鹿どもに、誰にケンカ売ったか教えたれいっ!!」

崩壊

「これぞ必殺!!日本全国酒飲み音頭!!」
「風間……それ、セコいって」
音々は呆れたように溜息をついた。

贖罪

「あのシステムは僕達が破壊しなくちゃいけない」
「でも、彼女はあのシステムを奪って、利用しようとしている」

出生

「全てを語ることはできませんけど、樹華は私たちの母親じゃありません」

真実

「別に、この星が……この世界が滅びてもいいんだ。あいつが側にいてくれたらさ」



「それでも、樹華はあの人を愛してたんや。自分の命を削ってもな」



全てが、彼女の手のひらに



「ううん、駄目。ここは私たちの居るべき所だから、護る」

回帰

「全てを犠牲にしてでも、帰る!」

約束

「私は拓也さんを待ってます。それがあの人と、あの子との約束ですから……」

原初

「色々なことがあったよな。お前にも謝らないといけないことが多すぎる」
そう、たくさんの人々が通り過ぎていった。たくさんの出来事があった。
「でも、これから……」

それはとても単純な、最期の誓い



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 まだ、奈良編の登場人物の設定が固まりきっていない時期のものです。実際の本編では、ここまで派手に変形はしないでしょう(笑) ('98/08/08 Wrote)


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