Moonshine <Pray and Wish.>
Episode 03

 22歳になって、東京に来ました。
一章の前半から中盤は大阪で、終盤は東京に来てから書いたものです。久しぶりに一人称をやってみましたが、色々と辛いので二章からは三人称に戻ります。
 伏線も少しずつ解決し、また新たに張ったりしますが、絡んだ糸は少しずつほどけていくと思います。
 音々はほとんど何も知りません。精人というものが存在し、それらの力を受け継いだ者達である咲夜家と橘家という大きな二大勢力が争っている。自分の育ての親達は、それらと闘おうとしている。
 それくらいです。風間は音々には何も教えていないのです。
 そして音々が全てを知ったとき、初めて全ての対立の構図が見えてくるんじゃ無いかと思います。
 奈良編に入ったことで、ようやくMoonshineらしい展開になってきたと思います。
 高専というところを僕はよくネタにしますが、これは単に自分が通っていたからという事以上に、その特異な校風と教育内容というのが、10代後半の世代を描くには非常に面白い舞台だと思っているからです。入学したときは15歳。最上級生は19歳で、じきに20歳になります。校内には喫煙所があり、15歳の学生の横で先輩が堂々とタバコが吸える学校です。小学校一年と五年って、ずいぶん立場が違ったでしょ?
 何か特殊な教育の場ってことと、この校風とを掛け合わせると、もの凄く闇鍋っぽいというか、混沌としたイメージが湧いてくる学校なんです。高専って。工業高校や専修学校三年じゃ短すぎ、四年制大学や専門学校だと20代になってくる。短大はいいんだけど、いまいち専門ってイメージが湧かない。
 10代ど真ん中で入学し、20歳で最上級生になる。そんなトコなんですよね。


1998/09/03 橋本竜也

 やってはいけない事をやってしまいます。
 以下の内容について訂正させて頂きます。
<旧>
 その晃司の姉、理沙は十六歳だった八年前に行方をくらまし、三年前に帰還。当時十八歳で駆け出しの雇兵だった拓也と晃司が出逢ったのもちょうどこの頃である。拓也の方が三ヶ月ほど先輩で、雇兵として初めて組んだチームを解散した直後だった。以来二年間は三人で仕事をしていたが、一年前に「事情があるから」と言って彼女はチームを抜けた。
 だが、行方をくらましていた五年間のことは何一つ語ろうとはしなかった。理沙と晃司の祖父が剣道場を開いていたせいではないだろうが、剣技は達人。魔術にも長じており、知識だけだが神霊術にも造詣が深かった。その分、謎も多い女性だった。

<新>
 その晃司の姉、理沙は十二歳だった十二年前に行方をくらまし、四年前に帰還。晃司と拓也が出会うのはそれから一年後、二人が十八歳になった頃である。拓也の方が三ヶ月ほど先輩で、雇兵として初めて組んだチームを解散した直後だった。以来二年間は三人で仕事をしていたが、一年前に「事情があるから」と言って彼女はチームを抜けた。
 だが、行方をくらましていた八年間のことを、拓也にはあまり語ろうとはしなかった。理沙と晃司の祖父が剣道場を開いていたせいではないだろうが、剣技は達人。魔術にも長じており、知識だけだが神霊術にも造詣が深かった。その分、謎も多い女性だった。
 すいません。もう完全にプロットの段階でのミスです。反省してます。もう二度とやりません。

1998/09/03 橋本竜也

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