libido7/libido7 Impact/放課後恋愛クラブ+α
libido
PC (18禁)

 18禁ゲーなこの三作ですが、それぞれに試みは面白いと思うんです。
 最初にlibido7、オカズウェアという触れ込みで登場したこの作品、当時は非常に話題と笑いを呼んだ問題作でした。回りくどい過程を極力省き、多少の導入部を経ていきなりのHシーン。全CGのほとんどがHCGで、野郎は一切登場しない。登場人物も多岐に渡り、何より笑えたのが「右手解放モード」!! 要はメッセージの自動送りなんですが、一度ソフトを立ち上げた後は、マウスを握らずに違うところを握りましょうという事らしいんです!(笑) このネーミングセンスがすげぇ!!
 こういった方向性をさらに追及したのが続編にあたるlibido7 impactでした。1シナリオあたりの時間を大幅に短くした代わりに、全キャラによる組み合わせ(8人出てくるので、7の階乗で28通りか?)を実現。しかも前作では多少はあった導入部は一切なくなり、キャラの組み合わせを選択後はいきなりのHシーン! 各シナリオにつけられたサブタイトルの馬鹿っぽさも相なり、ますますオカズウェアとして進化!!(大爆笑)
 さて、この着眼点を別ベクトルに向けたのが放課後恋愛クラブでした。SSにも移植されたこの作品、馬鹿っぽさはなくなり、日常的な会話を重ねていくうちに仲が深くなっていくという、ごくごく普通のHゲームのスタイルになっています。
 面白いのは会話まわり。その日に行われた会話のうち、キーとなる一部分だけが描写されているんです。一日の最初に、ファミレスで会話相手を選択するのですが、ここでAさんを選んだとします。すると、挨拶だとか前振りみたいなのは一切なしで、いきなり本題の会話が行われる、とそういう事です。libido7 impactがHシーンのみを抜粋していたように、今作では会話のキモだけが抜粋されているわけ。
 また、この作品の続編にあたる「放課後マニア倶楽部」は、〜恋愛クラブの設定どころかHシーン以外のCGをバンバン使い回しています。この、見ようによっては単なる手抜きという対比そのものも凄い試みだったと思います。……ってプレイしてないけど。
 ……と、まぁそんな訳で、ここのブランドのゲームはすごいと思ってます。もっとも、この試みを確実に実現し、崩壊させずに作品に仕上げるだけのクォリティを持つテキストがあってこそ成立していることも、ここで明言しておきます。特に会話文のセンスはかなりのものです!


もどる 掲示板 てがみ感想はこちらまで