FINAL FANTASY 6
SQUARE SOFT

SFC

 国産RPGというものの到達点の一つ。そう思ってます。
 SFC最高峰のグラフィック&サウンド。今でもまったく遜色のないシナリオ&システム。初めてプレイしたときの衝撃は今でも忘れられません。
 FFというシリーズは、各作品ごとにがらりとシステムを変えていますが、システム面では6と7が好きですね。FFはプラットフォームを移すごとに大きく変貌を遂げているように思います。FCで発売された1〜3、SFCで発売された4〜6、PSで発売された7〜8、そして早ければ次の冬〜春にも電撃発売されるのではないかと言われているFF9も現行PSで発売されるとか。
 特にビジュアル面で言えば、FF6までは天野喜孝氏のイラストを前面に押し出していたのが、FF7以降からは野村哲也氏のイラストへと変わりました。天野氏の描くクラウドやスコールの絵も何点か存在しているのですが、あんまり知られていないようです(知ってた?)。野村氏の絵も好きなんだけどね。また、いわゆる「中世西欧ファンタジー」っぽかった世界観から、現代〜近未来風へと変わったのもこのあたりでしょう。FF6はその過渡期だったと思います。
 現時点で発表されたFFシリーズの中で、最も完成度の高いのはFF6だと思っています。賛否両論のEDなど実験的色合いの感じられる7や、良くも悪くも意欲作だったシステムに若干難があったFF8は、ムービーという要素を省いたとき、FF6の円熟した完成度の前には少し色あせて見えるのです。
 FFはインテリくさい、という意見を聞いたことがあります。常に新機軸を盛り込みつつ最高のRPGをめざすその姿勢は確かに高尚すぎる気もします。けれど、それでこそFFだとも思います。しかし、映画的表現という言葉がよく使われますが、そう言った境地を目指すが故に失った大衆性・普遍性……FF6まではそれが感じられたんです。シリーズ初期からのファンは、もう社会人になっているでしょうし、SFC以降のファンだってそれなりに成長したはずです。が、新しい世代の少年少女達へむけた、もう少し判りやすいFFがあってもいいんじゃないでしょうか。最高のRPGとして。
 いずれ発表されるFF9・FF10に、僕はそういうものを期待しています。


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