バハムートラグーン
SQUARE
SFC

 SFC末期にスクウェアが発売したS・RPGです。キャラクタだけでなく、キャラクタが操るドラゴンを育成するというシステムがなかなかに面白かったです。与えるアイテムによって、ドラゴンの成長の仕方が変わるんですよ。
 戦闘のバランスは難しくもなく、簡単でもなくと言った感じで、その絶妙さ加減は実にナイスでした。
 SFC最高峰ともいえるグラフィックとかっこいい音楽。実にすばらしいんですが……

 いやね。物語が凄いんですよ。けっこう昔のことなんで、所々に記憶違いがあるかもしれないけど、そのときはごめん。
 主人公は城に使える竜騎士見習いの少年。竜ってのは凄く臭い生き物で、竜騎士はその臭いが染みついているのでちょっと嫌われてます。が、その城のお姫様というのが出来た人物で、そんなことを気にせず、身分も気にせず、主人公たちに接してくれるんですね。主人公を初めとする仲間たちの間のヒロイン的存在でした。現に、主人公とちょっといい仲になったりもするんですよ。
 ところがまぁ、戦争が始まって主人公たちは空飛ぶ戦艦で、世界中に封印されているドラゴンを探す旅へ出ます(この辺うろおぼえ)。
 さっきの姫様ってのが、その竜にまつわる封印がどうのこうのって役割を果たしてて、その為に身体に負担を強いられ、しょっちゅうベッドで苦しんでるんですよ。

 ところで、主人公たちの戦争相手の指揮官。こいつがふとした事情から、主人公たちと行動を共にすることになります。真面目な大人の男性の魅力に、姫様めろめろ。彼が同行するのと同じ頃、姫様はその封印による身体への負担とかいうやつから解放され、健康になったんですが、侍女曰く……「最近、姫様の寝室から苦しそうな声が聞こえるのよ。お身体は元気になったはずなのに……」って、おい!!!

 で、物語は進み、最後の&最強の竜であるバハムートの封印を解くだかなんだかってイベントで、みんなの心を一つに合わせるんだ!みたいなイベントが起きます。姫様とその指揮官、そして姫様に付き従う老騎士が心を一つにします。「●●●(主人公の名)! 貴方の力を貸して!」とか姫様に言われますが、嫌です。絶対に嫌です。「ひどいことだとは判ってる。けど、」みたいな事を言われますが、嫌です!! それまで主人公に口うるさかった老騎士も何か言ってましたが、嫌です!! でもそうしないと進まないから泣く泣く応じる。
 ちなみに最期、その指揮官は戦争の責任を問われてか、暗殺されてしまいます。姫様のお腹には既に子供が居たような。
 結局、戦争は終わって世界は平和になるのですが、主人公は一人寂しく、ドラゴンと空を飛ぶのでした。めでたしめでたし……って可哀想じゃねーか。


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