仮面ライダークウガは、2000年11月現在テレビ朝日系列で放映中の「仮面ライダー」シリーズの最新作にあたる作品です。
　実のところ、僕はこのシリーズをろくに観たことがありません。初代ライダーを再放送で数回観たのと、仮面ノリダー(汗)を毎週観ていたくらい。あとはV3をちょこちょこ観てた覚えはあるけど、なにぶん20年近く昔のことなんで内容なんて覚えてません。
　そんな僕がどうしてクウガを見始めたのかと言うと、ほんとに偶然なんです。僕が好きな漫画家さん（石ノ森章太郎ファンとして有名な、あの熱い漫画家さんです）のサイトで「クウガは面白い」というようなことを書いてあったのに興味を持ったというのが一つ。で、その週の日曜の朝、たまたま早く起きてテレビを点けたらちょうど放映していたというのがもう一つ。この二つでハマってしまったのです。

　さて、クウガを面白くしている要素の一つに、一般社会と作中世界の密接っぷりが挙げられると思います。怪人との戦いは主に東京近辺で発生し、当然ながら一般人にも被害が出ています。そんな中でクウガは怪人と戦うのですが、世間では「未確認生命体」という呼称で認知されており、怪人もクウガもひとくくりにされています。マスコミも「未確認生命体どうしの戦い」というように取り上げているようです。実在の地名、実際の街で事件が起こるというのはなかなか新鮮です。（僕は見逃したのですが、人間に化けた怪人を警察が捕らえ、取調室に連れて行くという回もあったそうです）
　また、初代ライダーの仲間と言えば「おやっさん」ですが、クウガに登場するおやっさんはイマイチ頼りがいがありません(汗) それに代わって登場する頼れる相棒というのが、刑事さんなんですよ。「怪人」と「クウガ」の違いを警察内部で熱く語り、クウガの乗るためのバイクを科警研から調達、時には銃を持って怪人と戦う刑事。警察上層部を説き伏せる友情あふれる熱い姿は、「コミケでやおいネタにされてるんじゃないか？」なんて風に思わせるにも充分です(汗
　また、怪人同士の会話は、彼ら独自の言語を使って行われるのですが、はっきり言って何を喋ってるんだか判りません(汗) もちろん字幕も付きません(泣) これじゃ子供が納得しないんじゃないか？とさえ思うのですが、これもまた良し。最近では日本語も混じってきているのですが、肝心なところは謎の言語で、彼らの目的が何なのか未だに判りません。ええ、もう2クール過ぎてるのにさっぱりです。DVD版では字幕付かないかなー？とか期待しているのですが。
　つーわけで怪人とは何か？ 彼らの目的は何か？ クウガとは何か？ と言った謎を徐々に解き明かしつつ展開するストーリー。見慣れた市街地（他の車も走っている一般道ですよ！）をいかついデザインのバイクに乗ったクウガが走り抜けていくというようなロケを敢行してまで追求しているリアリティ。かなり天然気味なキャラの主人公。
　なんていうか、こういうヒーローを見て育った世代の大人が、対象年齢じゃないのかな？ と僕は思っています。台詞まわしなんかも、ちょっと子供には難しいんじゃないかと思うこともしばしば有るし。と言うわけで、なんだかさっぱりよく分からないだろうけど、とにかく一度観よう！！ ビデオもレンタル開始してるし。

2000/11/08 橋本竜也

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