機能制限やパスワード設定の仕方は?

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ご質問です。
将来私は「窓の杜」なんかでシェアウェアーを出したいと思ってます。そこで、機能限定の仕方や、パスワードを入れたら動くような方法などをお教えください。エクセルの表でそのようなことができるのでしょうか。
こんなことを聞いていいのでしょうか。宜しくお願いいたします。
Answer  Excel 2000以上 Copyright (C) 2001.6.12 永井善王
すごいですね、沢山の人に喜ばれるシェアウェアを開発してください。
Excelのブック形式で提供するのであれば、制限する対象は 2つです。1つ目はブックまたはワークシート等、2つ目はVBAマクロシートです。
まず、1つ目の制限をするために使えそうなExcelの機能を、検討してみましょう。

1. ブックやワークシート等のデータの表示、変更を制限する方法
対象 制限内容 方法 効果
ブックの開閉 開くことができるユーザーを限定 読み取りパスワードを設定する
変更を保存できるユーザーを限定 書き込みパスワードを設定する
ブックの表示 内容を表示しない、データへのアクセスは可能 ブックを非表示にする
ブックの構成 A. シート構成の保護
 ・非表示シートを再表示すること
 ・シートの移動、削除、非表示、名前の変更
 ・新規シート、グラフシートの挿入
 ・ピボットテーブル関係の一部機能
 ・シナリオ、分析ツール関係の一部機能
 ・新規マクロの登録
B. ウィンドウの保護
 ・開いたときの大きさと位置の変更
 ・ウィンドウの移動、サイズ変更、閉じる
ブックを保護する
シートへのアクセス A. 内容の保護
 ・ロックを解除してないセルの変更
 ・非表示にした列や行を表示する
 ・非表示数式に対応するセルの数式表示
 ・グラフシートのアイテムの変更
B. オブジェクトの保護
 ・グラフィクオブジェクトの変更
 ・埋め込みグラフの書式設定などの変更
 ・保護されたマップの更新
 ・コメントの追加または編集
 ・グラフシートの変更
C. シナリオの保護
 ・非表示にしたシナリオの表示
 ・変更不可にしたシナリオの変更と削除
ロックを解除しないでシートを保護する等
これ以外に、共有ブックの参照と変更の制限などもあります。

では、使い方の一例として、上表の最初にある「ブックに読み取りパスワードを設定する」方法を、ご紹介しておきます。
パスワード設定
1) Excel画面の[ファイル]メニュー[名前を付けて保存]をクリックする
2) 表示されたダイアログの[ツール]メニュー[全般オプション]をクリック
3) 左図のダイアログが表示されたら「読み取りパスワード」を入力して[OK]ボタンをクリック
パスワード入力 4) 以後は画面の指示で操作する


このようにして保存されたブックを開こうとすると、右図のようにパスワードの入力を要求されます。

この制限は強すぎるので、シェアウエアには適さないでしょう。 なお、その他の制限の詳細や操作方法を知りたければ、Excel画面の [ヘルプ]メニュー [Microsoft Excel ヘルプ]をクリックし、[質問文]に "パスワード" と入力してから [検索]ボタンをクリックします。すると、いくつかのトピックが表示されるので、クリックして見てください。
2. VBAマクロシートを隠す方法
シェアウエアとして提供する場合、ユーザー登録されるまでは一部の機能を制限したり、VBAマクロを隠したりします。機能制限しても、それを制御しているVBAマクロが見えるならば、ユーザーはマクロを修正して解除できてしまいます。
マクロシートを隠す方法には、色々あります。

VBAプロジェクトを非表示にする方法を、手軽な方法として紹介します。
パスワード設定
1. VBE画面のプロジェクトウィンドウで、非表示にしたい VBAProjectを右クリックし、ショートカットメニューの [VBAProjectのプロパティ]をクリック

2. 左図のダイアログが表示されたら [プロジェクトのロック]をチェックし、[パスワード]と [パスワードの確認]入力して、[OK]ボタンをクリック

くれぐれもパスワードを忘れないように、注意しましょう。

アドインファイルとして保存する方法で、VBAプロジェクトを非表示にすることが可能です。 アドインで保存

この方法は、そんなに難しい訳ではありませんが、幾分かの知識が必要です。インターネットのサーチエンジンで検索すれば、情報が得られると思います。

Google検索 たとえば、Google で右図のように入力して[検索]ボタンをクリックすれば、山盛りの情報を瞬時に表示してくれるでしょう。
詳細は こちら 適当な情報が見つからない場合は、
左図の書籍 「500連発・第2弾」に私が執筆した 「Chapter5 アドインに挑戦しよう」と 「付録03 アドインの作り方」を参考にしてください。この本には、すぐに試せるサンプルがCD-ROMで添付されています。
この本を備えてくれている図書館が、結構、増えているようです。

本格的にシェアウエアとして提供するためには、いろいろな工夫が必要かと思います。しかし、最初は世間さまに貢献するボランティアのつもりで、ぜひ、良い作品を発表なさってください。お互い様ですから。 期待してます!

Excel VBA Macro