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学校長からのお礼の手紙


中米 ホンジュラス共和国 テグシガルパ、M.D.C.
2002年7月3日
拝啓 麻里子さん

この手紙を受け取るに際し、貴方がお元気でおられることを願うとともに、お仕事の方も順調でいらっしゃることをお祈り致します。
貴方が国立音楽学院のためにご尽力くださった、教則本、書物、楽譜、電子調律器の御寄付を受け取り、たいへん喜んでおります。
貴方の、そして貴方のご友人からの援助の全てに対し、とても感謝致しております。

ハリケーン・ミッチの来襲のために、音楽学院は建物から楽器に到るまで全てを失ってしまい、「イスラ」地区でかつて機能していたものは存在せず、現在わたくしどもはクエスタ・レンピラのフエンテ街にある国立音楽学院が占める建物におります。

ハリケーン・ミッチのあと、校長であったラモン・オロスコは、専門の教授全員の助言により手続きを行い、文化・芸術・スポーツ省の最高機関を通じて、ここテグシガルパの日本大使館から日本政府に援助をお願いし、御寄付が貴方の国から送られ、ここホンジュラスには2002年11月に到着致しました。

御寄付は推定見積り額650万レンピラス、40万ドルにのぼりました。

このご寄付はホンジュラスが受けた中でも最も完全な、最良のものでした。交響楽団を形成するための楽器全て、5台のアップライトピアノ、全ての打楽器、教材、視聴覚機材、全ての楽器の用具などが含まれていました。

教師、学生、生徒父兄全員が、貴方がお送り下さった御寄付にたいへん満足しております。これからたいへん役立つでしょう。
協力してくださった貴方のご友人たちにもよろしくお伝え下さい。貴方のことは、マヌエル・ボニージャ国立劇場やUNAHで室内楽を演奏する時、コンサートを行う時に、必ず思い出します。

以上ご報告まで、筆を置く前に、ご返事が少々遅れてしまったことをお詫び致します。いくつかの問題に直面しておりましたが、もう解決致しました。                               敬具

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