一般的に、戦略シミュレーションゲームでは自分の勢力が大きくなると、操作対象となる武将や城が増えて、次第に操作が面倒になっていきます。 最初のうちは周辺大名家との勢力が拮抗していて面白くても、勢力を拡大するにつれて難易度が下がり、操作も面倒になって結局飽きてしまう、というのがこの種のゲームによくあるパターンです。 そこでこのゲームでは、上記の問題を回避するために「当主の位置による直接操作国制限」と「軍団委任制」を採用しています。 ■当主の位置による直接操作国制限 内政の一部のコマンドや出陣などは、大名家の当主の所在国と、その隣国(城経路で接続された国)だけでしか実行できません。これは、遠方には当主の指示が直接行き渡らないことを表現しています。 そのため、プレイヤーの勢力が大きくなっても、実際に細かい指示を与えられる範囲は限定されるため、プレイヤーの作業量はある程度抑えられます。 当主が直接指示できない遠方の国については、軍団を編成して委任することができます。 ■軍団 軍団を編成すると、当主が直接コマンドを指示できない遠方国での軍事行動や内政を軍団に委任することができます。軍団は、一人の軍団長と、任意の数の軍団員から構成されます。(軍団長のみの軍団でもかまいません) 軍団には、「担当国」と「所領」を割り当てます。 「担当国」は、軍団が軍事行動や内政を行う国です。最大4ヶ国まで割り当てられます。担当国同士は、経路で接続されていなければなりません。自分の城がない国でも、侵攻予定地を担当国として指定することができます。 「所領」は、軍団の所有する城です。大名家の所有する任意の城を、軍団に所領として与えることができます。担当国内の城でも担当国外の城でもかまいません。所領は軍団の収入源となります。また、軍団は所領内から徴兵を行うので、所領を与えないと軍団は徴兵できません。 軍団に所領を与えると、大名の収入や徴兵数はその分減少します。 軍団には行動指示を与えます。「侵攻」、「内政」、あるいはその両方を指示することができます。 侵攻指示した軍団は、担当国内の敵城を攻撃しますが、敵に対抗できるだけの十分な兵を与えておく必要があります。軍団が所領を持っていれば、軍団自身で徴兵を行い兵を補充します。(所領を持たない軍団は、兵が消耗しても補充できないので、侵攻用の軍団には十分な所領を与えておくべきでしょう) 内政を指示した軍団は、担当国内の自城で内政を行います。 軍団には、必要に応じて大名の資金を与えたり、逆に徴収したりすることができます。 軍団の組替え、指示、所領の割り当てなどは、軍備フェイズで自由に行うことができます。(所領を取り上げたり、軍団を解散させたりしても、軍団が反乱を起こすようなことはありません) 軍団をうまく使いこなせば、史実で各方面軍を従えて周囲の大名を攻略していった織田家のような気分を味わえるでしょう。 |