人妻弄り

 三階の和室に連れ込まれた美紗子は緊縛された身を畳の上に投げ出され、嫌でも不安は増幅していた。更に薄笑いを浮かべた、得体の知れない男に見下ろされ生きた心地もしないのである。

 「奥様って、綺麗ね。惚れ惚れしちゃうわ」

 薄笑いを浮かべたジョージはそんな言葉を吐きながら着物の裾をめくり、白い脛を露出させる。突然、美紗子は激しく身悶え、ジョージの胸を蹴り上げたのであった。

 「あら、何するのよ!随分じゃない」

 激しい言葉で詰るジョージに対して口を塞がれたままの美紗子は涙を溜めた目で怒りの篭った視線を注ぐのであった。

 「そんな怖い顔をすると一層、美しさが引き立つのね。美人って得よね」

 笑みを浮かべたジョージが再び美紗子に近付こうとした時、襖がガラリと開け放たれ、二人の男が姿を現した。

 「やっと、捕まえたぞ。この牝犬めが」

 怒りを露にした早宮が笹崎と共に室内に入ってくると美紗子の視線の矛先は早宮に向けられる。

 「旦那さん。奥様って相当の跳ねっ返りよ。着物を少し捲っただけで蹴りを入れられたわ」

 口を尖らせ訴えるジョージを捨て置き早宮は腰を落とすと美紗子の猿轡を外してやる。

 やっと口の自由を得た美紗子は怒りを迸らせる。

 「あ、あなた。これはどういう事?早く、縄を解いて!」

 「お前が若い男と駆け落ちなんかするから、この人たちに頼んでお前を探し出したんだ。手間をかけさせるじゃない」

 早宮に宣告された美紗子の画面から血の気が引いた。

 「博君はどこ?私をどうするつもりなの?」

 矢継ぎ早に質問を浴びせかける美紗子に苦笑した早宮はその形の良い顎に手を掛ける。

 「さっそく、恋しいツバメの心配か?俺を裏切ったお前は罪を償わなければならないんだぞ」

 「私が何、悪いことをしたというの?離婚をしないあなたが悪いんじゃない!さあ、早く、縄を解いて!」

 「何で、お前と離婚しないといけないんだ?」

 「当たり前じゃない。実家を援助出来ないあなたには一文の価値もないわ!」

 「このあま!」

 あまりの美紗子の言い様に腹を立てた早宮はその頬を打ち据えた。

 「まあ、まあ、旦那さん。落ち着いてよ」

 ジョージに止められ我を取り戻した早宮がと腰を落とすと地下室にいた安木、アケミ、祥子の三人が姿を見せた。これでこの屋敷に巣食う悪党が勢揃いしたのである。

 「早宮さん。これは美人ではないか、あの女と二枚看板を背負っていける」

 「そうね。涼子とレズコンビを組ませるのも良いわね」

 笹崎が満足げな笑みを洩らし、頷けば、アケミも自分のアイデアを披露する。事情が飲み込めない美紗子は不気味な雰囲気に徐々に蝕まれ始めた。

 「ねえ、そろそろ、始めましょうよ。女はまず、感度を調べないといけないわ」

 美紗子を責めたくて堪らないジョージは責具を手にして訴えるのである。

 「待て、引導を渡してやらないとな・・・」

 笹崎はそう言うと固い表情を崩さない美紗子の傍らに腰を落とした。

 「奥さん。今日からあんたは心を入れ替えて俺たちの奴隷となって過ごすのだ。いいな・・・」

 「ど、奴隷ですって!馬鹿なことは言わないで!」

 柳眉を逆立て怒りの表情を見せる美紗子に対して敵愾心を燃やすジョージは男性器を模した筒具で美紗子の頬を軽く叩いた。

 「奥様の感度を調べさせていただくわ。女の構造をはっきりと見せて、これで楽しませて貰えるのよ」

 ジョージの手にする責具を目撃をした美紗子は鋭い悲鳴を放った。そして、哀願の視線を早宮に向けるのだ。

 「あ、あなた。妻である私がこんなえげつない連中の玩具になるのを平気で見てられるの?」

 「おい、さっきは離婚してくれと言いながら、今度は女房面か?俺はお前に復讐するためにお前を捕まえて貰ったんだ。お前が罰を受けるのは当然だ」

 「ああ・・・」

 早宮に突き放され美紗子は絶望の呻きを上げ、啜り上げ始めた。しかし、彼女の危機は目前まで迫っていた。

 「ふふふ、旦那さんにも見放されて可愛そうな奥様。でも、私達はそんな涙なんか何とも思わないのよ」

 「な、何をするの!」

 含み笑いを浮かべたジョージに足袋に包まれた形の良い足首を掴まれた美紗子は鋭い悲鳴を放った。しかし、居並ぶ悪党どもはそんな事にはお構いなく美紗子を地獄に突き落とす準備を着々と進める。

 「嫌、嫌よ!」

 安木も加勢して美紗子の二肢は大きく割り裂かれ、一本の木片の両端に繋ぎ止められた。遂に彼女は両足の自由も失ったのである。

 「着物を肌蹴て少し涼しくなりましょうね。奥様」

 アケミと祥子が美紗子の帯を解き、幾つもの紐を引き抜いた。遂に美紗子の着物は上半身に絡みつくだけの存在となり、ジョージが裾を大きく割ると彼女の太腿の辺りまでが露となった。

 「もっと涼しくしてあげるわね。奥様。こんなもんじゃ物足りないでしょう?」

 「や、やめなさい。あんた、それでも女なの!」

 伊達巻に手を掛けたアケミは美紗子の言葉にカチンと来て、その強張った頬を引っぱたく。

 「何、えらそうな口を利いてるのさ。あとで大恥を掻く癖に」

 アケミに叩かれたことにより抵抗が弱まった美紗子は伊達巻に続いて腰巻の紐まで解かれ、白いパンティはおろか形の良い臍まで露出する。

 顔を真っ赤にし、襲ってきた羞恥に首を左右に打ち振る美紗子を目の前にし居並ぶ悪党はニンマリとした笑みを浮かべるのであった。

 「いつまでも見てるだけじゃ奥様が可愛そうだわ。早く始めましょうよ」

 生意気な口を利かれて少々頭に来てるアケミが待ちきれないといった風情の表情で腰を落とすとジョージは割り裂かれた美紗子の両足の間に胡坐を掻いた。

 「な、何をなさるの?」

 得体の知れぬジョージの容貌とその手に握られている責具が美紗子の不安を一層、掻き立てる。

 「そんな、カマトトぶった事を言っても駄目よ。奥様だって女でしょう。ジョージさんはとてもお上手なのよ」

 美紗子が守勢に廻るとアケミは無残な心を掻き立てられるのだろう。その硬化した頬を突付いては笑い声を上げるのであった。

 「奥様。アケミの言う通りよ。今更、意地を張っても無駄。うんと楽しみ合いましょうよ」

 笑みを浮かべたジョージがパンティのゴムに手を掛けると美紗子は狂ったように腰を悶えさせる。しかし、それは悪党達の失笑を買ったに過ぎず、美紗子のそれは限界まで引き下げられ、淡い繊毛を覗かせるのであった。

 「嫌!やめて!」

 哀訴の言葉を並べたてなんとか羞恥地獄から逃れようとする美紗子。しかし、その姿に悪党達は悦び、一層、凶暴性を発揮するのであった。

 「それじゃ奥様。恥ずかしい目に遭って貰うわね。あんた達、おっぱいを優しく揉んであげて」

 薄笑いを浮かべたジョージに言われたアケミと祥子は未だ着物に包まれ縄で締め上げられている美紗子の乳房に手を掛ける。

 「な、何をするの!離しなさい!」

 「ぎゃあ、ぎゃあとうるさい奥さんだこと、おとなしくしてなよ」

 蓮っ葉な口調で言い放ったアケミが乱暴な手つきで美紗子の胸を揉みしだくと祥子もこの無残な遊びに没頭し始める。そんな二人の姿を目にしたジョージは美紗子の足袋のこはぜを外し、それをそっと脱がすのであった。

 「どうだね?早宮さん。恋女房のこんな姿を見るのは?少しは許してやるつもりになったかね?」

 ジョージたちの手に掛かり苦悶する美紗子の姿を食い入るように見つめる早宮に笹崎は声を掛けた。笹崎は美紗子が予想した以上の上玉なので上機嫌である。

 「そんな気持ちはこれっぽっちもありません。私を裏切ったことを心底後悔させてやります」

 「そうかい、じゃあ情けは無用だな」

 思い詰めたように答えた早宮の姿に苦笑した笹崎は視線を俎上の美紗子に戻した。美紗子の危機は刻一刻と迫っていた。

 女たちの乳房責めに呼応してジョージがすらりと伸びた内腿に舌先を這わせると美紗子は苦しげな息を吐き、辛そうに眉を寄せるのであった。それは官能の息吹を感じ、苦悩する女の姿そのものだった。

 「ああ、止めて、止めてよ」

 執拗に続けられるジョージの舌責めに耐え切れず美紗子が哀願の声を放つとジョージは含み笑いを浮かべ、顔を上げた。先程までの荒々しさは感じられず、訴えるような美紗子の風情にジョージは変化を感じ取っていた。

 「あら、奥様、何を恐れているの?そんなに意地を張っても損するだけよ。もっと楽な気持ちにならないといけないわ」

 ジョージは嘯きながら苦悩する美紗子の顔を楽しそうに見やるのであった。そして、美紗子の明け透けに広げられた股間に目をやったジョージは声を上げて笑い出した。

 「奥様。いい気持ちなんでしょう?このシミはなんなのよ」

 パンティに浮き上がったシミを突付かれた美紗子は羞恥に顔を真っ赤にさせ激しく身悶えた。

 「まあ、口ではなんだかんだと偉そうな事を言っても身体は嘘を付けないのね」

 アケミもその箇所を覗き込むとケタケタと笑い声を上げる。美紗子に一層の屈辱感を煽るためアケミは闘志を漲らせているのだ。

 「もう、こうなっちゃ、履かせていても無駄ね。剥ぎ取りましょう」

 ジョージがはさみを手に薄い布に手を掛けると美紗子は慌て気味に目を見開き、訴えるような視線を向ける。

 「ご、後生です。これ以上、恥を掻かせないで」

 「まあ、奥様。往生際が悪いわよ。堂々と割れ口を晒して貫禄を見せて頂戴ね」

 美紗子の哀願など意に返さずジョージははさみを差し入れ、股を覆う部分を切り裂いてしまった。

 「ひ、酷い・・・」

 男たちの嘲笑を受け、美紗子は嗚咽の声を放った。野卑な男女の前に最後の羞恥を明らかにする辛さ恥ずかしさは想像を絶する物があった。

 「まあ、奥さんにしては綺麗な色をしてるじゃない。あたいなんかとは大違いね」

 アケミは美紗子の秘所を覗き込み、さらに指で突付くなどして彼女の感情を揺さぶっては悦に入っている。

 「こんな色をしていたのか、俺には一度も見せた事はなかったぞ」

 亭主である早宮にまで揶揄の言葉を浴びせられ美紗子は憤怒の感情に駆られたのだろう思わず鋭い声を上げる。

 「あなた!見損なったわよ。こんな連中に混じって女を弄ぶなんて!」

 「あら、奥様。こんなものまで丸出しにしてご主人に説教するつもりなの?少し懲らしめて上げないといけないわね」

 悪戯っぽい笑みを浮かべたアケミは妻に罵倒されたことに悔しさを滲ませる早宮の顔を覗き込むと美紗子の繊毛を掻き分け始める。

 「あったわ。生意気な口を利いた罰よ」

 「あー、何をするの・・・止めて、止めてよ!」

 あろうことか、アケミによって陰核を探り当てられきつく抓み上げられた美紗子は大袈裟な悲鳴を放ち、腰を激しく揺さぶった。しかし、アケミはその突起を放さなかった。

 「ふふふ、もっと悲鳴を上げなさいよ」

 アケミが更に陰核を抓み上げると美紗子はくぐもった声を放ち、開かれた太腿を緊張させる。

 「ああー、止めて・・・」

 美紗子が訴えるような声を出すとジョージはアケミの腕を握った。

 「そんなに苛めちゃ駄目よ。奥様を楽しませてくつろいだ気分にさせなくてはいけないわ」

 アケミに悪戯を止めさせたジョージは顔を横に伏せシクシクと啜り上げる美紗子の横顔を食い入るような視線を送っている。美紗子の身体をドロドロに溶かし、感度を調べるのがジョージの目的なのだ。

 「それじゃ、続きを始めるわよ。覚悟なすってね」

 ジョージはそう言うや、美紗子の股間に顔を伏せる。

 「い、嫌・・・・。嫌よ」

 舌先と指を使って自分の下半身を愛撫し始めたことに気が付いた美紗子は狂ったように腰を揺さぶった。しかし、がっしりとジョージに捉えられそれは空しい足掻きに過ぎなかった。

 「ふふふ、いい気味ね。ジョージさんにお嘗めされるのはどんな気分なの聞かせてよ」

 おどろに乱れた黒髪を掻き分け、悔しそうに唇を噛み締める美紗子の横顔を楽しそうに眺めたアケミは再び乳房に手を掛け揉み解し始めた。いくら堪えても暴虐の嵐を防げる手立てはない。しかし、美紗子の女の本能がそれを許さないのであった。

 「まあ、可愛いお豆ちゃんね。ここにもキスをしてあげるわ」

 微妙な突起を剥き上げたジョージは歯でその先端を軽く噛み、舌先で転がす愛撫を加え始めた。勿論、指先も花層に沈められ執拗に内部を掻き立てている。遂に美紗子は情念に支配され、甘美な啜り泣きを洩らし始める。

 既に上半身に纏わり付く着物の胸も大きく肌蹴られ、たわわな乳房も明らかにされている。アケミと祥子によって、執拗な刺激を受け、ジョージの手管とも呼応して美紗子をのっぴきならぬ状態に追い詰めている。

 「ふふふ、これだけお汁を出せば十分のようね。留めはこれを使ってあげるわね」

 指に絡みつく美紗子の愛液を繋ぎ止められた太腿に擦り付けたジョージは傍らにある責具を手に取った。

 「ああ、も、もうこれ以上は嫌!許して!」

 更に自分を貶める武器を使われると近くした美紗子は精一杯の哀願を放った。しかし、その慌てぶりは悪党どもを悦ばせるに過ぎなかった。