真琴崩壊

 浣腸を終えた唯は松井に促され、その後に脱脂綿を宛がい、マッサージを命じられていた。真琴は辛そうに眉を寄せ、唯の指先の刺激に耐えていた。

 「どうだ。真琴。浣腸は気持ち良かっただろう?」

 嗜虐の悦びに打ち震えている三枝が形の良い顎を掴んで揺さぶるとそれまで瞑目していた真琴はカッと目を開き燃えるような瞳で三枝を睨み付けた。

 「この人でなし!お前たちは悪魔か?」

 目尻に涙を浮かべた真琴は溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのように言い放った。それを聞いた三枝は怒りもせず、薄笑いを浮かべて真琴の顔を覗きこむのだった。

 「この姉ちゃん。ケツの穴まで晒していながら生意気な口が利けるじゃねえか。頼もしいぜ」

 三枝は低い笑い声を洩らすと松井の方を向いた。

 「一本じゃ足りないみたいだぜ。もっとご馳走してやろう」

 三枝はそう言うと噛み付きそうな表情を見せる真琴の顔を再度覗きこんだ。

 「あっ」

 真琴の表情が苦しそうに歪んだ。松井が再び、浣腸器を突き立てたのだ。

 「ああ、早く済ませて」

 松井が休み休みポンプを押し、じわじわと溶液を送り込む行為に焦れたように真琴は双臀を揺さぶり耐え切れぬように訴える。しかし、松井はそんな訴えなど無視するようにゆっくりとポンプを押すのだった。

 とっくりと二度目のおぞましい洗礼を受けた真琴は急速に昂ってきた便意を感じ、慌て始る。

 「ねえ」

 それまで怒りを漲らせていた真琴の表情が何か訴えかけるように哀愁を帯び始めたことに気が付いた三枝はほくほくした気分を感じながらその引きつった顔を覗きこんだ。

 「何だ?お嬢さん。俺たちに何か頼みたいことでもあるのか?」

 「お願い。縄を解いて、トイレに行かせて」

 遂に直接的表現で便意を訴えてきた真琴に三枝はここぞとばかりにお得意のいたぶりを開始する。

 「トイレに行って何をするんだ。はっきり言って貰わないと判らないぞ」

 「お願い。洩れそうなの・・・」

 先程までの強気の姿勢から一転して頬を染めて訴える真琴を見て三枝は勝利感に酔っていた。しかし、今までの奴隷の中では最大級の反乱を起こした真琴を簡単に許す三枝では無かった。

 「何が洩れそうなんだ?でかい胸から乳でも洩れるのか?」

 三枝の意地悪な答えに今にも罵倒の言葉が迸りそうになる自分を必死に堪えながら真琴は真実を告げなければならなかった。

 「ウンチが、ウンチが洩れそうなの」

 真琴が顔を真っ赤にさせその言葉を口走り、頬を冷たい机に押し当て啜り上げ始めると三枝の大きな笑い声が響いた。

 「そうか、糞がしたいのか?おい、皆、これは見物だぞ。巨乳アイドルが糞をひりだす所を拝めるんだ」

 三枝が一同を見回して言うと栗山がビデオカメラを取り出した。

 「こいつは凄い値打ちもんです。撮影しときましょう」

 「止めてよ!」

 松井が便器を吊り上げられた双臀に触れさせると真琴は悲鳴じみた声を張り上げ、三枝を睨みつける。

 「何を慌ててるんだいお嬢さん。ここの奴隷たちは糞、小便を見られるのは当たり前なんだ。それに見られるのが好きな奴もいるんだぜ」

 三枝の言葉に真琴の顔色は見る見る蒼ざめてゆく。憎んでも憎みきれない悪魔たちの眼前にそのような姿を露呈することなど真琴にとっては死ぬより辛い辱めだったのである。

 「鬼!悪魔」

 涙を滲ませて見開いた瞳で毒づく真琴の姿を目にした三枝の悦びはますますか加速する。簡単に音を上げてはつまらない、苦しんで苦しみ抜かせて排泄させる。それが゛三枝の目的だったからである。

 「なんだ。したくないのか?時間はたっぷりとある。ゆっくりと見物させて貰うぜ」

 三枝は怒りに震える乳首を弾くと真琴の傍らを離れ、椅子にどっかと腰を下ろし、その苦悶する下半身をとっくりと眺めるのであった。

 空手を使って自分をなぎ倒した真琴が強制排泄する。それを目にすることが出来る木曽の思いも悦びに溢れていた。しかし、大麻仲間が訪れるときまでに真琴が素直に詫びを入れるかどうか、その事に懸念を抱かざる負えない状況は変化無かった。

 真琴は唇を真一文字に結び、込みあがってくる便意を一心になって堪えていた。そんな真琴の姿に嗜虐の心を触発された由里が纏わりついた。

 「随分苦しそうじゃない。構わないから吐き出しちゃえばすっきりするよ」

 頬を突付かれた真琴は目を開くと気弱な視線を由里に送った。

 「お願い。馬鹿な真似はよして、あなただって女なんだから判るでしょう」

 それは真琴の心から叫びだった。同性として由里の心に訴えた真琴であったが由里にとってはそれは痛快なことにしか思えない。スタイルが抜群な上に巨乳のアイドル、しかも男をなぎ倒す空手の使い手、そんな女が浣腸責めに恐れおののいている。由里は再びその強張った頬を突付いて笑うのであった。

 「あら、男を蹴飛ばす程、威勢の良いお姉さんがそんな情けないこと言わないで欲しいわ。巨乳アイドルの名に恥じないように堂々と排泄すればいいわ」

 由里にすげなく拒絶された真琴は悔しそうに目を閉ざし、再び便意との戦いに没頭し始めた。しかし、悪魔たちは守勢に廻った真琴を更に追い詰めようとする。

 「何をごちゃごちゃ、話してるんだ」

 「なんだか、思い切り吐き出したいからもう一本、入れて欲しいんですって」

 三枝の問い掛けに由里が片目を瞑って思いも掛けぬ事を言うと真琴ははっと目を開き恨みの篭った視線を投げ掛ける。

 「あら、怖い顔。でも凄く色っぽいわよ」

 憤辱に震える乳首を抓んで真琴をからかった由里は三度目の恥辱を与えるために下半身の方に廻り、浣腸器に溶液を装填した。

 限界に達している身に更に追い討ちを掛けようとする悪魔たちの所業に真琴は毒づく気力も失い、ただ神経を一点に集中させている。早くこの悪夢のような時間が過ぎ去るのを祈るだけの真琴であった。

 「さあ、入れるわよ。覚悟してね」

 由里は真琴を痛ぶる快感に震えながらそんな事を口走ると深々と浣腸器を突き立てる。

 無念そうな表情を浮かべた真琴の顔が辛そうに歪み始めた。由里が力一杯ポンプを押し始めたからだ。

 「さあ、十分楽しんだだろう。後はアイドルとしての貫禄を示して堂々と吐き出してご覧」

 浣腸器を抜き取った由里は汗に塗れた真琴の双臀を叩いて笑い声を上げるのであった。

息を止め、神経を集中させ、その時間を乗り切った真琴ではあったが脈打つように忍び寄る便意との戦いは一層熾烈さを帯びてくる。すこしでも気を緩めればそれは一気に噴出する懸念さえあるのだ。

 いかに耐えようともその姿を露呈せぬ限り、悪魔たちが許してくれないのは真琴にも判っている。しかし、女の本能がその限界を引き伸ばしている言っても過言ではない真琴の状態であった。

 居並ぶ悪魔たちは真琴の排泄が近いと知って、その崩壊寸前の息吹を示す箇所に視線を集中させている。

 (もう、駄目)

 唇を噛み締め、便意を堪えてきた真琴ではあったが押し寄せる奔流が出口に殺到し、その勢いの凄まじさを感じ取り、観念すするしかなかった。

 「あ、あああ」

 悲しそうに長い悲鳴を放った真琴の吊り上げられた二肢が痙攣を示した。

 「うわ、始ったわ」

 真琴の噴出が始ると由里は素っ頓狂の声を上げ、口を覆い。男たちの間からどっと歓声が上がった。一度始った排出はいつ果てることも無いほど長々と続いている印象を真琴に与えていた。胸が締め付けられるような羞恥心と怒りの心が並列な状態になって真琴に襲い掛かっているのだ。

 癲癇の発作のように訳の判らない事を口走り、身体を痙攣させながら放出を続ける真琴を悪魔たちは胸のすくような爽快感を持って見つめていた。大立ち回りを演じ、松井と木曽を打ち倒した空手の技を持つ女を軍門に下した満足感に彼らは浸っている。

 「随分と匂いがきついじゃねえか、夕べは何を食ったんだ」

 便器を持ち添える松井が鼻を抓みながら揶揄しても異常な感情に支配されている真琴の神経を素通りするだけである。真琴はこの地獄の時間が一刻も早く終わってくれる事を心から願っていた。

 便器の中に並々と黄金を盛り上げた真琴はようやっと排出を終えるとその解放感から気を失ってしまった。

 「何だ、気を失っちまったぜ。いい気なもんだな」

 全身の骨が抜けたようにぐったりとなった真琴を見て苦々しげに呟いた松井はそれでも濡れタオルを使って崩壊の後始末を始めた。

 このままでは面白くないと思ったのだろうわくわくした思いを胸に正体無く息衝く真琴の上半身に近づいた由里はその乳首を抓み上げ、正気づかせようとする。

 乳首を捻られる痛みに眉を寄せ、真琴は覚醒した。そして、自分が晒した恥辱を思い出し、大きな声を上げ泣き始めるのであった。

 「今更、泣いたって遅いよ。凄い物を皆に見せちゃったんだよ」

 号泣する真琴の頬を突付いて由里が笑っても真琴の涙は止まらなかった。悪魔たちの姦計に係り、最奥の羞恥を晒した自分に対する情けなさに涙を流しているのだった。とにかく、悪魔たちの考えた卑劣な仕置きに真琴の心と身体は大きなダメージを与えられ、その効果は絶大だったといえる。いつ果てると知らずに真琴は号泣の声を放ち続けていた。

戦慄の計画

 それから暫くして、後手にかっちりと縛り上げられ、両足を短い鎖で繋がれた全裸の真琴は栗山と松井に背を押され、エレベーターを使って地下室に引き立てられてきた。

 浣腸責めに遭い、心身とも疲れ切った真琴は表情を失くし、悪魔たちに促され、重そうに身体を運んでいた。

 ガラスの檻の中の少女たちは新たなる奴隷の登場に色めき立っている。巨乳アイドルの真琴のことは全員知っている。それが惨めな姿で引き立てられてきたもんだから彼女たちは一様に驚きの表情を浮かべている。

 真琴は檻の前を素通りし、先程まで唯が監禁されていたマンホールの前に引き立てられた。

 松井が蓋を開けると臭気が悲しみに沈んでいる真琴の鼻を襲った。こんな劣悪な環境の中に自分を監禁しようとしている悪魔たちに真琴は戦慄を覚えたがそんな態度はおくびにも出さなかった。ただ、無表情で立ち竦む真琴であった。

 「唯の奴が小便を垂らしたから匂うだろうがお前もすれば気にならないだろうよ」

 松井が真琴の見事な裸体を見上げてニンマリとした笑みを浮かべても真琴は顔を背けたままだった。

 「さあ、中に入るんだ」

 戒めを解いた栗山に背を押された真琴は鎖を鳴らしながら梯子を降りると疲れ切ったように片隅に腰を落した。

 「もう、俺たちを蹴飛ばす元気も無いようだな。お前は暴れた罰でみの暗闇部屋に当分監禁されることになったんだ。しっかり反省しないといつまでもここに居る事になるぞ」

 松井は乳房を覆うようにして呆けた表情を見せる真琴に言い聞かせるとその足元にビニール袋を投げつけた。

 「牛乳とパンが入ってる。飢え死ににだけはさせない方針だからな。食うんだぜ。それじゃ、あばよ」

 蓋が閉められると真の暗闇が真琴を襲った。じけじけとした空気と臭気に苛まれながらも真琴は流れ落ちる涙をとめる事が出来なかった。あの時、唯が注意していれば二人の逃走劇は成功を収めていたのかもしれない。それを思うと真琴は悔しさが溢れてきたのだ。鼻を摘まれても判らない暗闇の中に真琴の細い泣き声だけが響いていた。

 「おお、こっちだ」

 栗山がプレイルームに入ろうとするのをモニタールームにいた三枝が声を掛けた。

 三枝と木曽が暗視カメラに写る真琴の姿を目にしながら祝杯を挙げている最中であった。

 「泣いてるみたいだな。随分しおらしくなったもんだ」

 三枝がモニター画面を見ながらそんな事を言うと木曽も大きく頷いた。

 「あいつに蹴り飛ばされた時は寿命が縮まりましたよ。三枝さんたちには心から礼を言います。お陰で胸がすっきりしました」

 木曽は笑顔を浮かべて杯を空けた。元来、酒は嗜まない木曽ではあったがこんな日は特別だったのだろう。目の淵を赤くして三枝に付き合っている。

 「これでお仲間を呼んで、真琴に詫びを入れさせれば復讐は完璧ですね」

 酒席に加わった栗山がそんな事を言うと三枝は難しい顔になった。

 「あのアマ、浣腸ぐらいじゃ素直に詫びを入れるとは思えない。何か弱みに付け込めれば簡単なのだがな」

 「あら、そんなの簡単じゃないの」

 つまみを運んできた恵子が話に首を突っ込んできた。

 「これよ」

 恵子が示したのは真琴が身に付けていた携帯電話だった。

 「これで妹を呼び出して誘拐しちゃえば、言いなりになるしかないわ」

 恵子が悪魔たち顔負けの計画を披露したので三枝も栗山も舌を巻く思いになった。彼女とて奴隷の一人に違いないのに立場を勘違いしてるとしか思えない立案だった。

 「真琴の実家はこの近くだった筈です。妹は中学生の筈、明日の登校時に狙えばまだ誘拐は発覚してないから警戒もしないでしょう」

 木曽がさっそく計画をフォローした。誘拐の決断権はあくまで三枝が握っている。彼がゴーサインを出さなければ誘拐は成立しないのだ。

 「判った。真琴は徹底的にやっけなければ私の気も収まりません。やりましょう」

 三枝が決断を下したので木曽が情報収集のために部屋を出ようとすると由里と鉢合わせした。

 「あら、木曽さん。留美を部屋に送り込みましたよ」

 「判った。ちよっと待たせておいてくれ」

 そう言うと木曽は電話を掛けるために階段を駆け下りていった。木曽はソープ嬢並のテクニックを発揮する留美がお気に入りだった。最近は留美のお陰で二人を相手にしなくても欲情を満足できるようになっていたのだ。

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